3.6群馬さよなら原発アクション

500人を超える参加で成功
ウクライナ原発砲撃も許さない

 3月6日、高崎城址公園に第11回力あわせる200万群馬 さよなら原発アクションのために、500人を超える労働者市民が集まった。
 福島原発事故で福島から避難を余儀なくされた人たちが東電と国の責任を問い起こした国賠訴訟のうち最高裁が東電の責任部分については、国の賠償基準を超える賠償額を示し、東電の上告は受けつけず確定させ、残る国の責任については、4月22日口頭弁論を開くことを通知した。そしてロシアのウクライナ侵略戦争でロシア軍がヨーロッパ最大のザポロジエ原発を砲撃し、原発から500メートルの施設が炎上するという暴挙に出たことが明らかになる中で、開かれる集会となった。
 
原発事故被害
者差別を告発 
 まず福島原発事故で8歳のときに福島から関東に避難し、新しい学校で、偏見や差別を受けて、うつ病を発症する寸前まで追い込められながら声を上げた鴨下全生さんの話があった。ローマ法王が訪日したとき、その苦しみを直接訴え、ローマ法王を通して福島原発事故の避難者の苦しみの現状を世界に知らせることとなった。
 つづいて、新聞記者、ジャーナリストとして福島現地の人々、避難をしている人々を取材し続けてきた松木美希さんが、福島事故の現状について話してくれた。当時14万人の人が避難し現在でも8万人を超える人たちが現地に戻っていないにもかかわらず国や自治体は2万人の避難住宅提供を突然打ち切り、困窮させ、自死にまで追いこんでいる。そればかりか国はその人たちを避難者数から外して、もういないことにしてしまっている。
 例えば、市町村集計7万人なのに、政府集計3万8千人。さらに政府は、全発電量にしめる原発の割合は5%だが、さらに原発を再稼働させ20%にしようとしているという現状もあきらかにした。
 最後に、福島から、群馬に避難し、群馬で国賠訴訟原告になった丹治杉江さんが、最高裁への署名を3月末までもう一度積み上げ、4月22日最高裁の国の責任を問う口頭弁論に大結集しようと訴えた。
 
右翼の挑発を
はねのけデモ 
 このあと、強さを増したからっ風の中、高崎駅へ向かってデモに出発したが、突然デモ進行中横道からスピーカーでわめきながら現れた右翼の街宣車がデモの進行を阻むように止まり、さらに運転者が車から外に出て挑発するという事態が起こった。
 戦争反対と原発はいらないというデモ隊に突っ込むことに何も理由を語れない暴挙であったが、毅然と跳ね返しデモをやりきった。
(寄稿 G)

戦争ヤメロ、原発ヤメロ、右翼はねのけデモ(3.6群馬)

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