みんなが希望抱き働ける社会を

かけはし 第2662号 2021年4月19日

4.9 21けんり春闘中央総決起行動
経団連は人権無視経営をやめろ
あらゆる差別を許さない

一人ひとりの
生活保障を!


 4月9日、21けんり春闘全国実行委員会呼びかけの下に、同春闘中央総決起行動が行われた。
 新型コロナウイルス感染が少しも勢いを止めない中で、労働者民衆の生活には一層の圧迫が加わっている。厚労省の最新公式発表でも、コロナを理由とした失業は10万人を超えた。非正規労働者、技能実習生、留学生、学生アルバイトなど、統計に表れない失職や大幅減収を含めて、生活苦の実態がそれをはるかに上回ることは言うまでもない。生活保障を求める労働者の団結した行動が今ほど必要な時はない。ところが連合大手組合は、労働者全体の生活保障に向けた社会的責任を放棄し、自分たちの賃上げすらまともに確保しないまま早々と春闘の幕を引いた。
 労働者の闘いの草の根からの立て直しがまさに急務になっている。21けんり春闘のこの日の行動は、この急務への志を胸に、「あらゆる差別を許さない」を正面に掲げ、積極的に街頭に出て労働者の団結を呼びかける行動として行われた。もちろん、むしろこれからが山場である中小の春闘に向け闘いを共有する行動でもある。

移住労働者が
闘いの先頭に


その観点から全体行動の第1弾は午後4時30分からの日本経団連前抗議行動として設定されたが、その前段として、ホテルとクリーニングで起きた移住労働者に対する理不尽な解雇攻撃に反撃する当該企業追及行動が行われた。そしてこの日の行動では、この不当解雇に屈せず、労組に団結して立ち上がった移住労働者たちが、全統一労組や神奈川シティユニオンを中心にその元気さで全体に力を与えた。
日本経団連への抗議行動は、21けんり春闘全国実行委員会共同代表の渡邉洋全労協議長の開会あいさつから始まった。渡邉さんは、まずコロナによる医療崩壊の危機を無視したオリ・パラ強行の動きの中で、特に公務現場で非正規労働者の御都合主義的利用が横行していることを厳しく批判、 合わせて、賃金抑制を含めそのような状況を自ら促進してきた経団連の方針を棚に上げて、当事者意識ゼロの発言を繰り返す中西会長をも鋭く批判した。特に、経団連の人権無視経営が非正規労働者や移住労働者の人権無視に色濃く影を落としていることを指摘し、前述した前段の行動を紹介しつつ、その転換を草の根から追求し、非正規労働者や移住労働者の使い捨てを許さない社会をめざそう、と呼びかけた。

雇用形態の違
いを超えて!


現場からの闘いの報告と決意表明は、郵政労働者ユニオン、全統一労組、東水労、全国一般なんぶの仲間から行われ、神奈川シティユニオンの仲間はいつも通り力のこもった歌声を響かせた。
郵政の仲間は、昨年の最高裁判決を前提とした要求に郵政会社がまったく不誠実な対応しかしていないことを明らかにし、それを絶対許さずさらに追い込む闘いを展開すると決意を述べた。
全統一の仲間は、休業補償を求めたフィリピンからの移住労働者に対する理不尽な解雇攻撃を説明しつつ、当該の労働者59人が労組に団結し断固とした闘いを行っていると報告。そして当該の分会長からは、人生の目標を奪われないように闘う、との力強い決意が表明された。
また東水労の仲間は、コロナ禍がまざまざと見せたエッセンシャルワークの重要性にもかかわらず、公共サービス民営化が何の反省もなく続けられている実情を怒りを込めて告発し、今こそ公共サービスの価値を正面から突き出し、その逆転を闘い取ろう、と訴えた。
重度身体障害サポートを行っているという全国一般なんぶの若い仲間は、コロナ禍の中で低賃金、現場任せの矛盾が噴出している、その中で当事者、職員、ヘルパーの話し合いの場を作りながらギリギリの闘いを行っていると現状を報告、大企業中心のしわ寄せを許さない社会に向けて、雇用形態を超えて一緒に闘うことに挑戦したい、と率直な思いを語った。

2つの特別ア
ピールに注目


特別アピールが2人から行われた。
まず「移住者と連帯する全国ネットワーク」から鳥井一平さん。入管法改正と称しつつ、難民申請者は帰さないという原則の逆転を盛り込んだ改悪法案が審議にかけられようとしていることに対し、何としても阻止しよう、との呼びかけだ。鳥井さんは、移住労働者使い捨てが大企業でも横行している事実を明らかにしつつ、この改悪の背後には、移住労働者を社会に迎え入れようとしない日本社会の問題があると指摘、移住労働者を共に働く仲間として受け入れてきたけんり春闘が、この問題に率先して声を上げるよう訴えた。そして入管法改悪阻止に向けて、官邸前座り込みなどの行動が計画されていることを紹介、それらへの結集を呼びかけた。
次に全日建連帯労組の仲間。関西生コン支部にかけられた大弾圧への反撃の訴えだ。仲間は、この弾圧がストライキの刑事免責に対する正面からの攻撃であることを裏書きするように、関東でも経営者の強気が表面化していると明らかにし、労働組合総体の反撃を訴えた。そしてその一環として、4月17日に予定されているシンポジウムへの結集を呼びかけた。
さらに、東電第一原発事故の汚染水海洋投棄が4月13日にも閣議決定されようとしている事態に対し、断固とした反対の行動として、同日午後12時からの官邸前行動への結集を呼びかける緊急アピールも行われた。
これらの訴え全体を込める形で、結集した仲間たちは、大幅賃上げを進めろ、誰でも生きていける社会をつくれ、労組潰しヤメロ、原発再稼働をヤメロ、沖縄辺野古新基地建設ヤメロ、など、のシュプレヒコールを大手町に力強く響かせた。そして、実行委員会共同代表の平賀雄次郎中小民間労組懇談会代表の、現場で命と生活と仲間たちを守ろう、とのまとめを全体のものとして確認しこの第1弾の行動を終了した。
次いで行動は第2弾へ。場所を日比谷公園に変え、そこから銀座へのデモだ。冷え込みが強まり小雨もぱらつき始めたが、新たな仲間も加えて、午後6時過ぎから銀座の沿道にシュプレヒコールを響かせ、労働組合への団結と差別なく生きられる社会をめざす闘い、を呼びかける行動が貫徹された。そしてこの日呼びかけられた4月の行動、中小の春闘、またメーデーと、今後に続く闘いを共に強化し合うことを確認した。
(神谷)

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