紫陽花とコロナ感染
コラム架橋
1カ月に一度、母のご機嫌伺いと実家の管理のために帰省する。昨年の緊急事態宣言と今年に入ってコロナ感染が急拡大するなかで、正月から今月まで母との面会は出来なくなっている。その代わりに電話での会話は大丈夫だというので、月1回実家の様子を伝えるようにする。話題は限られている。家の周りの草花の話だ。
農家だったので、敷地の周りが広い。父が温室メロンを止めてから周りの田や畑に樹木をたくさん植えた。冬は椿、春に向けては梅や桜、ぼけに木蓮、こぶし。今回は紫陽花だ。紫陽花もいろんな種類がある。日本のものから西洋紫陽花。グローブのような形をした白い紫陽花。紫陽花の色は土中の酸性度によって、青からピンクまでいろいろと変化するそうだ。
泰山木という大木がある。今まで花を見たことがなかったが、今回運よく花が咲いていた。大きな白い花びらをつけていた。そして、カメに植えてある蓮にピンクの綺麗な花が咲いた。蓮の花も昼間咲いて、夜となるとしぼんでしまう。なかなか見られない。前回咲いたのを見たのは5~6年前だろう。その他にも名前が分からない花々。
母にこうした花の咲いている様子を伝えると、家に帰ったようだと喜んでいる。
今回誤算だったのは梅の実だ。去年はまったく実が生らなかったが5月に帰った時、青い実が生っていた。今年こそはと楽しみにしていた。ところが生っているはずの実がほとんどなく、黄色く熟れた実が少し残っていただけだ。地面をよく見ると、いっぱい実が完熟して落ちていた。花梅の実は大きくそこかしこに生っていた。完熟したものと青い実をリンゴ酢と氷砂糖で梅ジュースを作ってみた。さてお味は?
話は変わるがコロナ感染。静岡県菊川市は今までは県下でも感染数は少ない方であったが5月に入り、2~3日でひとり、10人程であったが、6月12日には県下で27人、菊川市がトップの7人だった。未成年者も含まれているから、家族感染が主なようだ。田舎の友達の話では市の情報では国籍を明らかにしていないし、本人が個人情報の公開を拒否すればどのような人なのか、その地域も分からない。
しかし、友達は感染したのは〇〇人だとか▽▽人という。彼らはみんな集まってバーベキューや会食をするから感染するのだと。どうも学校関係の親たちからの情報のようだ。私は必死になって、そんな民族の問題ではないだろうと否定するのだが、一度刷り込まれた情報を消すのは難しい。外国人との交流を通して人間としての付き合いをすることが重要なのだろう。
静岡県知事選の真っ最中。現知事の川勝と自民の岩井の政見放送を見た。川勝は3期の実績とリニアに対する断固たる対決とコロナ対策で自信を示すのに対して、岩井は何しろ自民党政府とのパイプによって企業誘致をするの一点張り。友人らは川勝支持であった。リニアなどで中央政府の政策にノーを言う、川勝流のパフォーマンスを支持する人が多いようだ。これから背丈にも伸びる雑草との闘いが続く。
(滝)