不思議な出会いと緊急漏水事故

コラム架橋

 台風が過ぎ去った9月21日の朝は、冷たい風が吹き、気温も10月中旬という16・9度だった。きのうエレベーター前にはいつもの人は来なかった。台風で電車が遅れたのかもしれない。
 今日はいつもの5時半前に駆け足でやってきた。
 「きのう、待った? きのうは台風で職場に泊まるように言われたから」
 「えー、体大丈夫ですか」
 「手当も出ているから。人手が足りなくて休めないの」
 「気をつけて下さいね」
 そんな二言三言の会話を交わすとエレベーター上階へと着いた。着くなりダッシュで職場へと消えた。地下鉄でのボタン押しでの出会いは一日の励みになる。名も知らぬ人との出会いは不思議な感じだ。
 もう一つの話。始発の1階から地下1階に降りるエレベーター。地下1階に降りた時、必ず、地上のボタンを押す人がいる。最初なぜそんなことをするのか分からなかった。よくよく考えると、5時の始発に乗る人は降りる、逆はない。だから、次の人のことを考えてわざわざ「上へ」を押している。気配りが粋だね! 私もそれから「上へ」のボタンを押す。
 別の出会い。1カ月くらい前、ミャンマーのデモに参加した解散地点で、「××さんですか」と声をかけられたが、帽子にマスクなのでよく分からなかった。よく、見ると数十年前に見かけたことのある人だった。駅まで歩きながらお互いの近況報告をした。
 そして携帯に保存していたデモを見せるとほとんど同じ行動に参加していた。まったく気づかなかった。東京でのミャンマーデモは9割方在日ミャンマー人で、日本人は1割もいないのに。それ以来、デモに一緒に参加することが多くなった。
 その後、新宿を一周する数百人のデモがあった。そのデモの中で、高齢の女性とこの友人が話していた。自己紹介で「××です」と言った。「あー、この人はわれわれの組織の政治局員だった藤原次郎のお連れ合いさんだ」と直感した。Dさんから藤原次郎の苗字を聞いていたこと、その苗字はめずらしいものだったからだ。
 「藤原次郎さんのお連れ合いさんですか」と聞くと「そうです」とのことだった。新時代社の者であること、9月に仙台で藤原さんらの偲ぶ会があることを伝えた。うれしそうな笑顔が返ってきた。ミャンマーとの関わりについて聞きたかったが、デモの途中で抜けてしまったので聞くことはできなかった。またの機会があるだろう。
 緊急事態発生。9月21日午前中、事務所の上階で漏水事故あり。瞬く間に、わが事務所も天井から水がしたたり、蛍光灯の穴から水が垂れ、蛍光灯の下部が水で一杯に。床までやられた。ベッドや封筒、書類と被害にあった。運良く、コンピュータ本体は助かった。これから、天井や床の大規模修繕が必要だ。
 安い夜間電気を使うために大きな温水器が設置されている。その交換の時、貯めてあった大量の水を小さな管に流し込んだため、管が詰まったことが原因のようだ。何でこんな目に合わなければならないのかと怒りがわいた。これから対応に追われる日々が待っている。        (滝)

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