文化・批評
読書案内『帝国で読み解く近現代史』New!!

岡本隆司・君塚直孝著/中公新書ラクレ/1155円(税込み) 近現代における「帝国」の意味 多極化する世界をどう考えるか  トランプの再登場で、西側世界の分裂、米国の覇権の終わりと多極化、米ロ・米中の対立あるいは協調、日本 […]

文化・批評
書籍紹介 写真集「被爆2世の肖像」

吉田敬三作/南山舎刊/2500円+税 被爆者の強い思いがにじむ  知人からの年賀はがきで、吉田敬三さんの写真集「被爆2世の肖像」を知った。本を取り扱っているという沖縄県石垣島の「島のもの屋」に注文した。 100点以上の被 […]

文化・批評
「ソウルの春」を観た

SM  「ソウルの春」のDVDを観た。「ソウルの春」は、2023年製作の韓国映画で監督はキム・ソンス、原題は서울의 봄で、英題は12.12:The Dayだ。 1979年の10月26日、韓国大統領が側近に暗殺される。19 […]

文化・批評
書評:「生命に部分はない」

アンドリュー・キンブレル (福岡伸一訳 講談社現代新書 2017)西島志朗 人体は商品になった  読み進めるほどに、嘔吐をもよおすような嫌悪感を禁じえない。こんなことが許されていいはずがないと、誰もが感じるはずだ。しかし […]

文化・批評
映画案内 『マミー』 

二村真弘監督作品・2024年・119分 怠慢捜査とメディアが作り出す虚像 えん罪を一掃する運動の発展を今こそ  ドローンが青空をゆっくりと、穏やかな波が光る海面を進む。やがてカメラは海岸線を越えていく。私たち観客は、この […]

文化・批評
「エコロジー共働体への道 アンドレ・ゴルツ」(技術と人間 1983)  第二部Ⅲ3「より少なく働き、よりよく生きる」を読んで、「労働時間」と「脱成長」について考える

投稿 読書案内 西島志朗 世界に冠たる「長時間労働」の国  過去半世紀間、あらゆる社会調査が、日本の労働者の長時間労働を指摘してきた。周知のように、男性正社員の長時間労働にこそ、様々な「社会問題」の根源がある。グラフは、 […]

文化・批評
読書案内「エコロジスト宣言」(第4章 医療・健康・社会)を読んで

アンドレ・ゴルツ著 緑風出版1983年 2200円+税 投稿 西島志朗 「文明病」と「医療のハイテク化」  「資本主義文明は、一方で破壊するものを人々に消費させ、他方で破壊を修復するものを人々に消費させる。最近20年間の […]

文化・批評
読書案内『ウクライナ侵略を考える』

加藤直樹著/あけび書房/2200円税込み 「大国」の視線を超えて  横須賀には8月22日以降イタリア海軍の空母をはじめ、フランス、ドイツの軍艦が続けざまに寄港していて、のちに海上自衛隊と共同訓練を行っている。7月にはスペ […]

文化・批評
読書案内「イギリス炭鉱ストライキの群像」(下)

熊沢誠著/旬報社/1870円 2023年 新たな闘いの長い道のり 投稿 西島志朗 新自由主義と闘う労働運動のレジェンド  51週間に及ぶ激闘の末に、闘いは敗北する。ストライキを闘い抜いた労働者たちは、堂々と職場に復帰する […]

文化・批評
読書案内「イギリス炭鉱ストライキの群像」(上)

熊沢誠著/旬報社/1870円 2023年 西島志朗  著者の熊沢誠さんは、「日本の労働者像」(筑摩書房)や「民主主義は工場の門前で立ちすくむ」(田畑書店)、「日本的経営の明暗」(筑摩書房)などの数多くの著書で、一貫して労 […]

「Artificial Intelligence(人工知能), 2020」

読書案内 メラニー・ミッチェルPicador Paper, November 2020, USD 14.39  今年に入ってからメディアでAI(人工知能)に関連するさまざまな事件等が報道されている。AIを使用したウイルス […]

文化・批評
読書案内「労働法はフリーランスを守れるか」

橋本陽子著/ちくま新書2024/1012円(税込み) 投 稿  西島 志朗 闘いの理論的根拠を与えている  昨年の4月に成立し、5月に公布された「フリーランス新法」(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)が、今 […]