文化・批評
映画案内 『マミー』 

二村真弘監督作品・2024年・119分 怠慢捜査とメディアが作り出す虚像 えん罪を一掃する運動の発展を今こそ  ドローンが青空をゆっくりと、穏やかな波が光る海面を進む。やがてカメラは海岸線を越えていく。私たち観客は、この […]

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「エコロジー共働体への道 アンドレ・ゴルツ」(技術と人間 1983)  第二部Ⅲ3「より少なく働き、よりよく生きる」を読んで、「労働時間」と「脱成長」について考える

投稿 読書案内 西島志朗 世界に冠たる「長時間労働」の国  過去半世紀間、あらゆる社会調査が、日本の労働者の長時間労働を指摘してきた。周知のように、男性正社員の長時間労働にこそ、様々な「社会問題」の根源がある。グラフは、 […]

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読書案内「エコロジスト宣言」(第4章 医療・健康・社会)を読んで

アンドレ・ゴルツ著 緑風出版1983年 2200円+税 投稿 西島志朗 「文明病」と「医療のハイテク化」  「資本主義文明は、一方で破壊するものを人々に消費させ、他方で破壊を修復するものを人々に消費させる。最近20年間の […]

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読書案内『ウクライナ侵略を考える』

加藤直樹著/あけび書房/2200円税込み 「大国」の視線を超えて  横須賀には8月22日以降イタリア海軍の空母をはじめ、フランス、ドイツの軍艦が続けざまに寄港していて、のちに海上自衛隊と共同訓練を行っている。7月にはスペ […]

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読書案内「イギリス炭鉱ストライキの群像」(下)

熊沢誠著/旬報社/1870円 2023年 新たな闘いの長い道のり 投稿 西島志朗 新自由主義と闘う労働運動のレジェンド  51週間に及ぶ激闘の末に、闘いは敗北する。ストライキを闘い抜いた労働者たちは、堂々と職場に復帰する […]

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読書案内「イギリス炭鉱ストライキの群像」(上)

熊沢誠著/旬報社/1870円 2023年 西島志朗  著者の熊沢誠さんは、「日本の労働者像」(筑摩書房)や「民主主義は工場の門前で立ちすくむ」(田畑書店)、「日本的経営の明暗」(筑摩書房)などの数多くの著書で、一貫して労 […]

「Artificial Intelligence(人工知能), 2020」

読書案内 メラニー・ミッチェルPicador Paper, November 2020, USD 14.39  今年に入ってからメディアでAI(人工知能)に関連するさまざまな事件等が報道されている。AIを使用したウイルス […]

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読書案内「労働法はフリーランスを守れるか」

橋本陽子著/ちくま新書2024/1012円(税込み) 投 稿  西島 志朗 闘いの理論的根拠を与えている  昨年の4月に成立し、5月に公布された「フリーランス新法」(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)が、今 […]

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書評 書名「The Korean War: A History(朝鮮戦争の歴史)2011」

著者:Bruce Cumings (ブルース・カミングス)  昨年末から今年にかけて朝鮮民主主義人民共和国(以下、「朝鮮」)がミサイル発射実験を繰り返し、朝鮮半島情勢は緊迫の度を増している。2月に実験は行われなかったが、 […]

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映画紹介『夜明けへの道』

監督・脚本・撮影 コ・パウ 指名手配された映画監督が描く「逃亡劇」と「ジャングルでの潜伏生活」 民衆の大義を全世界に訴える 軍政打倒のゆるぎない信念  ミャンマーの著名な映画監督コ・パウが制作した『夜明けへの道』が新宿・ […]

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映画「ゲバルトの杜」を鑑賞に劇場へ

http://gewalt-no-mori.com  はじめの前置き  本紙2810号(4月22日発行)の「ゲバルトの杜」記事を瀬戸宏さんの個人サイト「川口大三郎君追悼資料室」(注1)で知ったSさんから新時代社にメールが […]

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投書「オッペンハイマー」を私も観た

核エネルギーの拡散 ―地球への負の遺産の原点  私は公開日の3月29日に鑑賞した。史実をもとにしているが、脚色された場面も多くある作品だ。SMさんの投書(本紙4月15日号)にあったセックスシーンのこと、鑑賞する前に予習し […]