女性差別発言許さない

かけはし 第2654号 2021年2月22日

2.9JOC前で抗議の声

「ふぇみん」がアピール

 2月3日に開催された日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員会で、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(元首相)は、女性蔑視に満ちた発言を行った。
 「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります。女性っていうのは競争意識が強い。誰か1人が手をあげて言うと、自分も言わなきゃいけないと思うんでしょうね。それでみんな発言されるんです」。「女性の理事を増やしていく場合は、発言時間をある程度、規制をしないとなかなか終わらないので困ると言っておられた。だれが言ったとは言わないが」。
 「女性がいると面倒くさい」――「男社会」丸出しのこのあからさまな差別発言には、JOCの評議員から笑い声が上がった、と報じられている。「ニューヨークタイムズ」、「ワシントンポスト」などの米メディアは、この性差別を厳しく批判した。
 さすがに菅政権の閣僚たちは、この女性差別暴言を打ち消すために躍起となっている。海外からの批判をかわすために、菅内閣の閣僚たちは森喜朗発言に苦言を呈するポーズを取らざるをえなかった。
 しかし森発言は、「オリンピック」という「スポーツの国際祭典」に貫かれた国家主義・性差別、民族差別の実態を照らしだしている。それは「ヒトラー五輪」と言われた1936年のベルリンオリンピックにのみ固有なものではなく、あらゆる差別のオンパレード、多国籍資本・大企業に奉仕するコマーシャリズムは21世紀に入って、ますますその本質をあらわにしている。
 森喜朗発言は「オリンピックとは何ものであるのか」の一端を明らかにする上で、重要な「学習素材」を提供した、というべきだろう。

オリンピックは
やっぱりノーだ


2月9日午後7時、ふぇみん婦人民主クラブの呼びかけ・主催で、東京・千駄ヶ谷のJOC(日本オリンピック委員会)事務所前で、森喜朗発言を糾弾し、日本オリンピック委員会に抗議する集会が行われた。
この日の行動に向けて「森喜朗・東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会会長の女性差別発言に抗議し、会長退任と、東京オリンピック・パラリンピックの開催中止を求めます」と題した共同代表;片岡栄子、岡田啓子名の声明が出された。抗議集会には寒風をついて40人が参加した。
ふぇみん婦人民主クラブ代表の発言とともに、国会前の反戦・反改憲運動でおなじみの菱山南帆子さん、「オリンピックおことわリンク」の京極紀子さんらも発言。森喜朗発言に示されるオリンピックそのものの差別的あり方を批判し、差別と金権にまみれた東京五輪に反対しようというアピールを共有した。
やっぱりオリンピックはいらない!     (K)

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