大阪で反五輪集会・デモ
6.27 今すぐ中止!の声を広げよう
やってる場合か オリンピック
【大阪】全国で広がる五輪反対のアクションと連帯して大阪でも3月28日の集会・デモ(本紙2月1日号に関連記事)に続いて6月27日に東京オリンピック・パラリンピック反対実行委員会の呼びかけでデモが行われ、約90人が参加した。
同実行委員会は1月から毎月23日前後に街頭宣伝を行ってきたが、立ち止まる人や話しかけてくる人も多く、チラシの受け取りもかなり多い。「オリンピックなんかやっている時ではない」あるいは「できるはずがない」という反応が圧倒的で、世論調査の数字を実感してきた。
差別と分断の
イベント中止
6月27日のデモは難波の元町中公園に集合し、各分野からの発言(リレートーク)と集会宣言の確認の後、ミナミの繁華街を一周するコース。リレートークでは実行委員会参加団体からの報告、連帯労組関西生コン支部からの特別報告のほか飛び入り発言もあり、若い人の発言も目立った。
同実行委員会の昨年以来の取り組みの中でコロナ対策、福島原発事故の隠蔽と被災者の切り捨て、巨大開発やメガイベントと住民への強制立ち退き、障がい者の分断・差別などさまざまな観点からの五輪批判が共有されてきた。菅政権が専門家の警告を無視して開催を強行しようとする中、メディアではあたかも観客の制限が争点であるかのように巧みに議論を歪曲する論調が目立つ。残された期間、さらに五輪中止の声を広げていくしかない。 (KH)
集会宣言
日本政府・東京都と五輪組織委員会は、国内・国外の圧倒的多数の人たちの反対にもかかわらず、7月23日から東京オリンピック・パラリンピックの開催を強行しようとしています。
「あと26日」とカウントダウンは進んでいます。菅首相や五輪マフィアたちが「安全・安心」と言うたびに、私たちはこの人たちが私たちとは別の世界に住んでいることを感じます。現実の世界では、インド、ブラジルをはじめ多くの国でコロナ感染のピークが続いており、毎日、治療も受けられないまま多くの命が失われています。ワクチンの効果で感染が収束しつつあると言われてきたヨーロッパやアメリカでも、依然として「安全・安心」とは程遠い状況です。そして日本では、大部分の専門家がリバウンドは確実と警告しています。「安全・安心」には何の実質的な根拠もありません。それは菅首相にとっては奇跡頼みの政治的賭けです。人々の命と生活を自分の政治的野心のための賭け金にしようとしているのです。
2020東京五輪は26日後に開催できるか否かに関わりなく、すでに歴史的な失敗として記憶されることは間違いありません。
「福島はアンダーコントロール」、「復興五輪」というかけ声の下で、福島の現実を隠蔽し、原発事故を記憶から消去することはできませんでした。日本経済の成長戦略として位置づけられたメガイベントとしても、惨めな姿をさらけ出しています。そして五輪開催への固執が日本政府のコロナ感染対策を歪め、医療崩壊状況を招いた大きな原因となったことは明白です。
開催をめぐる迷走の中で、オリンピックが掲げてきた偽りの理念はあっさりと打ち捨てられ、商業主義と国家の威信、そして利権に群がる五輪マフィアたちの強欲が何の恥じらいもなく露出した大会として人々の記憶に残るでしょう。
6月23日には東京を中心に世界各地で五輪中止を求めるデモが行われました。私たちはそのような行動と連帯して、東京五輪中止を求め、さらに五輪の廃止を実現するために、共に闘うことを宣言します。
五輪は中止だ、廃止だ!
人と財源はコロナ感染対策と生活保障に集中せよ!
五輪の損失補填に税金を使うな!
2021年6月27日
6・27五輪反対デモ参加者一同
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