8.8東京五輪最終日行動

「国家主義スポーツ」反対だ!
権力の厳戒警備を許さない!

「厳戒警備」を
はねかえそう
 8月8日、酷暑とコロナの中で強行された東京五輪が最終日を迎えた。これほど多くの人が、疑問・批判を呈したオリンピックはまれに見るものであり、その意味でも1年延期となった「2021」東京五輪は、国家主義的プロジェクトとしての本質に対する「国際五輪運動」への疑問と批判が労働者・市民のあいだに浸透していく重要な契機になっていくだろう。
 私たちが参加した「反グローバリズム・反ナショナリズム」の東京五輪反対運動は、明らかにこれからの民衆運動にとって、さまざまなレベルで大きな飛躍の契機になるだろう。
 8月8日の夜、オリンピック災害おことわり連絡会、反五輪の会をはじめとする共に約2週間にわたる連日の行動を担った「おことわリンク」、「反五輪の会」などの仲間たちは、警察による厳戒警備とJOC前からの排除という不当弾圧をはねのけて、抗議の行動を午後6時半すぎから行った。集会にはJR千駄ヶ谷駅前で警察に選別排除され、地下鉄に乗り換えて外苑前駅から集会に合流する人もいた。

オリ・パラ
は中止だ!
 最終日の抗議集会では、警察の包囲の中、国立競技場で行われている閉会式典にむけて抗議のアピールが続いた。「コロナ下」の「戒厳五輪」は、大部分の競技において「観客ゼロ」という異例の事態となったが、それでも大会組織委員会や国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長は、警察による厳戒下の大会運営について「適切・成功」との強弁を繰り返している。
 しかし東京五輪の強行開催が、コロナウイルスの感染拡大=「コロナ危機」のいっそうの拡大をもたらしたことは明らかである。IOC、JOCはこの被害拡大の責任者である。国際的スポーツ競技を通じて、人びとの意識を国家主義的・民族主義的に統合しようとする「近代オリンピック」の本質的役割は変わってはおらず、競技種目の拡大などを通じて、その役割はむしろいっそう明らかになっている。
 オリンピックは「平和の祭典」ではない。それは人びとの意識を「国家間競争・対立」に動員する支配者たちの抗争の場である。
 抗議集会では、警察の包囲の中、50人以上の結集で、にぎやかに「オリンピックはいらない」「パラリンピックはやめろ!」の訴えを1時間半にわたり繰り広げた。海外メディアも注目して取材した。8月末からの「パラリンピック」に向けて活動はこれからも続く。          (K)


 
 

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