投稿 新型コロナとワクチンについて考えるために (その1)
ワクチン接種後に亡くなった人々
たじま よしお
日本ではまだ新型コロナワクチン接種が始まっていなかった頃、米国では、ワクチンによる副反応について、ファイザーを訴訟に持ち込みその後、原告側が勝訴しています。その時点(2020年2月以前の世界63カ国)での副反応による死者は1223人であったということです。日本でワクチン接種が始まったのは2020年2月17日です。
現在の日本国内の現状を見ますと、新型コロナの感染者数や死者数については毎日報道されていますが、ワクチン接種後になくなった人たちのことは、ほとんど話題にもなっていないようです。国際的にみて、新型コロナに関する訴訟は他にもあり原告側が勝訴しております。(デモクラシータイムズ/ニッポンの崖っぷちなど参照)
昨年の7月15日配信の、市民メディア・デモクラシータイムスで「山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち/ワクチンと副反応」という動画があります。視聴回数は今も伸びていてすでに60万回をこえて、視聴者からのコメントも1800をこえ、それらを読むと副反応によって死亡した人のご家族の皆さんの心の支えにもなっているようです。
講師は名古屋大学名誉教授・小島勢二さんで、聞き手は山岡淳一郎/司会は升味佐江子さんです。小島さんは小児科医・名古屋大学名誉教授で、英文の論文も440点にものぼり、国際的にも知られている方であるとのことです。
この動画の中で小島さんは「昨年の7月2日時点でワクチン接種後になくなった医療従事者10名」の死亡時の症例を紹介しています。それは以下のとうりです。
「女性・26才 くも膜下出血/男性・46才 大動脈解離/女性・46才 くも膜下出血 /女性・46才 心筋梗塞・血圧上昇/男性・46才 心筋梗塞 /男性・31才 心室細動 /女性・41才 脳幹出血 /女性・47才 肺塞栓 /男性・34才 肺塞栓 /男性・56才 心筋梗塞」
以上10人の症例に共通していることは「血流」であると小島さんは述べておられます。
厚生労働省のワクチン接種の昨年7月の報告の概略は、医療従事者が約160万回で10人の死亡報告/一般が約440万回で554人の死亡報告でした。今年4月1日までに報告されたワクチン接種後の死亡例は1667件。しかし厚生労働省は今も、この日本にはワクチン接種が原因で死亡した人はゼロだと言い張っています。
そこで、厚生労働省のホームページに掲載されている一つの症例を小島勢二さんが取り上げていますので、それを次に紹介します。
①ファイザーワクチン接種後のアナフィラキシーが死亡原因と疑われる一例 経過: ×月×日 午前10時15分にワクチン接種。午前11時前まで経過を見て帰宅。午前11時15分に家族から呼吸状態がおかしいと連絡が入り、緊急往診。午前11時25分の往診時には心肺停止状態。ほぼ同時に到着した救急隊と共同で菅押菅、胸骨圧迫、アドレナリン静注を行い、午前11時52分に近隣の救命センターに、救急搬送。
搬入時、心肺停止状態。蘇生処置を続けたが心拍の再開なく死亡。◯報告書の評価 接種から約45分間患者宅にとどまり経過観察。午前11時前に19分までの間に呼吸状態が急変した模様。緊急往診し、救急隊と蘇生処置を行う時点で心肺停止状態であった。
◯剖検医の診断 アナフィラキシーショックの疑い。◯専門家による評価: 臨床データは情報が十分でなく、ブライトン分類は4層塔と考えられる。ただし、剖検で喉頭浮腫がみられており、この原因は気管挿菅による可能性があるが、死亡までの経過が短いこと、症状が出にくい高齢者であること、剖検所見が窒息による急死と矛盾しないこと等から、ワクチン接種の関与を否定できない。
この①については、昨年の7月までは唯一「α判定、ワクチンとの因果関係が否定できないもの1件」として厚生労働省のホームページに記載されていたのです。つまり国家賠償の対象となりうるということです。
しかしその後どうしたことかこの一件は削除されて「α判定、ワクチンとの因果関係が否定できないものゼロ件」となってしまったのです。ヒトの命に関わることですからゼロから一になることはあっても一からゼロになるということはありえないと思うのですが。
ここでもう一つ「α+γ判定」について紹介します。
◯80歳女性 ◯担当医による死因:血小板減少例、クモ膜下出血 ◯専門家による評価 〜6月23日時点:血小板減少が本症例の経過及び死亡に影響しているといえるが、ワクチンと血小板減少の因果関係は不明である(γ判定) 7月7日時点:血小板減少はα。ワクチン接種後の血小板減少の原因としてはワクチン自身の関与よりも、接種時の身体状況に問題があったのではないかと推定されるが、ワクチンが誘因になった可能性は否定できない。また、血小板減少とも直接的な関係性は不明である。(α、γ判定/ここでいうγとは資料不足でワクチンとの因果関係が特定できないもの)
この「専門家による評価」については小島勢二さんは「専門医として理解できない」とおっしゃっています。「接種時の身体状況に問題があったのではないかと推定されるが」とありますが、ワクチンを接種して良いかどうかはお医者さんが見極めることで、責任回避をしているとしか思えません。
米国の「ワクチン裁判」と日本の国内事情を比較した場合、あまりにも違いが大きすぎますが。協和建設のテレビのコマーシャルも「まだまだこれからだ!」と言っておりますので、めげずに前向きに考えてゆきたいと思います。ワクチンの接種後になくなった方たちは、私たちの代わりに死んでくれた人たち=人柱でもあるのです。(つづく)
gatoisoy@gmail.com (2022・4・25)
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