投書 反共主義の共闘に絶対反対だ

S・М

 ドイツの民衆はナチスを支持したが、民衆は間違っていた。民衆の判断が常に正しいとは限らない。それと同じで、日本の民衆は自公政権を支持しているが、それは自公政権が正しいということを意味しない。維新の躍進は、維新が正しいということを意味しない。2021年10月31日投開票の衆議院選挙の結果を見て、立憲民主党と日本共産党の共闘を批判する人びとがいるが、間違っている。
 「トロツキーは、ドイツ・ファシズムの台頭に対抗して共産党と社会民主党の『防衛的』統一戦線を主張し、スターリンとコミンテルンの『社会ファシズム論』『社会民主主義主要打撃論』に反対した。彼は、共産党が政治的独立と批判の自由を確保しつつ、共通の敵であるナチスと闘うために社会民主党と協力することを提案し、『別個に進んでいっしょに撃て』というスローガンを掲げた」(「日本大百科全書(ニッポニカ)」)。「社会民主主義主要打撃論」にも「日本共産党主要打撃論」にも反対する。
 「連合と共産は討論を」(2月8日『東京新聞』朝刊5面「発言」)を読んだ。投稿者は反共主義を批判し、連合会長と共産党委員長の討論を提案している。私は反対だ。連合はもともと右翼的な組織だ。自民党にすりよる連合は、崩壊するか分裂するしかない。立憲民主党内の左派は連合とけつ別するべきだ。私はそう考える。

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