9.28 やってる場合かスポーツ祭東京

東京国体開会式に抗議
天皇行事に伴う治安弾圧強化許さない

 九月二八日、やってる場合か!スポーツ祭東京・実行委員会は、天皇制賛美行事である東京国体(スポーツ祭東京2013)開催に抗議して集会とデモを行い、八〇人が参加した。
東京国体は、財政難であるにもかかわらず一〇〇人以上の都職員と五〇〇人を超える地方自治体職員を動員し、開催費一一〇〇億円の税金の無駄遣いを強行する「皇害」行事だ。さらに自衛隊の大量動員、生徒・児童の集団ダンスやボランティアへの強制参加、開催した都道府県にあらかじめ決まっている総合優勝「天皇杯」の獲得の不正などが繰り返されてきた。
警察権力は、従来の「天皇警備」のうえで対テロ治安弾圧体制の強化にむけて六五〇〇人を配備した。すでに二五日には、爆弾テロなどを想定した警備訓練、デモ鎮圧訓練を都内で行っているほどだ。警視庁は、「四月のボストン・マラソンの爆弾テロでスポーツイベントがテロの対象になることが、改めて認識された。国体での警備の成否が『安全、安心を』うたった東京五輪の試金石になる」などと東京五輪の前哨戦と位置づけ、大量の公安政治警察、会場の味の素スタジアムに爆発物処理班や警備犬の配備、周辺道路の車両の通行を禁止し、検問を行った。調布市一帯を重弾圧体制下に置いた。

動員と排除の
構造をさぐる
このような厳戒体制を許さず集会は、府中市紅葉丘文化センターで行われた。
実行委の井上森さんは、「開会・東京国体の問題点」を次のように報告した。
①動員の実態―保育園・幼稚園・小学校などで「ゆりーとダンス」(国体賛美のためにでっち上げたパフォーマンス)を総力で普及させた。天皇参加の開会式では九〇〇人の「ゆりーとダンス」を強制披露。中・高・大学三二校二五〇〇人が参加。都立教員には国体観覧のために夏季休暇の取得期間を変更させる不当指導を行った。
②排除/治安強化―警視庁は国体に便乗した「対テロ」訓練を東村山、調布市などで行った。警視庁は、 三月のIOC(国際オリンピック委員会)視察前にわざわざ「警告」を出し、「放置された荷物・テントは即刻撤去する」と通告してきた。野宿者支援団体・全国「精神病」者集団は、東京都、警視庁に野宿者排除をやるなと申し入れを行った。
③オリンピック・自衛隊―都は、「五輪招致機運の醸成」を条件に国体予算から補助金(一イベント等につき五〇万円)をばらまいていた。自衛隊一四〇人が国体に協力。猪瀬知事は、「自衛隊なしに大会の成功はありえない」とヨイショする始末だ。
実行委は、三多摩二四市町村の国体担当者に実施した電話アンケートで①経済効果を算定している自治体はゼロ②競技会の開催理由を答えた自治体が六市町村③本当はやりたくなかった自治体が四市町村も存在していることを明らかにした。

国体もオリンピ
ックもいらない
全国の仲間たちからの連帯アピールでは、「国体反対運動を振り返る」をテーマにして京都国体(一九八八年)、北海道国体(一九八九年)、福岡国体(一九九〇年)、山形国体(一九九二年)、大阪国体(一九九七年)、神奈川国体(一九九八年)、静岡国体(二〇〇三年)、埼玉国体(二〇〇四年)、兵庫国体(二〇〇六年)、大分国体(二〇〇八年)、千葉国体(二〇一〇年)を闘った仲間たちから発言が行われた。
さらに井上スズ元国立市議、反五輪の会、東京国体・銃剣道問題を考える会からのアピールが続いた。
最後に集会宣言が提起され、「国体が、なによりも戦後天皇制国家の政治イベントでありつづけているということを、繰り返し訴えていかなければならない。国体もオリンピック同様、けっして非政治的な単なる『スポーツイベント』ではない。……税金ムダ遣いの天皇行事、人権侵害と動員の『スポーツ大会』をやめろ!」と参加者全体で確認した。なお反天皇杯トロフィーは東京の仲間たちに渡された。
デモに移り、調布一帯にわたって「やってる場合か!東京国体 税金を福祉にまわせ」とシュプレヒコールを響かせた。とりわけ会場である味の素スタジアム付近では抗議の拳をたたきつけた。    (Y)

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