12組織のイニシアチブで世界女性デーを祝う

かけはし 第2660号 2021年4月5日

バングラデシュ バドルル・アラム

 2021年3月8日、全国記者クラブ前で12の組織が世界女性デーを記念する合同の行動を行った。「コロナ下で女性の指導性を、平等の新しい世界の建設を」のスローガンによるヒューマン・チェーンの後、一団の隊列がこの都市のさまざまな通りを巡った。
 ヒューマン・チェーンでの発言者たちは、女性デーの歴史的な意味に光を当て、女性、特に女性労働者の自尊と平等な権利が今日でも社会内に確立されていない、と語った。彼女たちは今日でも、社会の中で極度の差別と暴力の犠牲者だ。彼女たちは家父長的システムの中で、女性の社会的かつ経済的な貢献を認めていない。その上に、社会的、宗教的な偏見が、女性の進歩の途上にいつも障壁として立ちふさがってきた。発言者たちは、この障害を克服し前進するための強力な女性運動の建設を強調した。
 発言者たちは同時に、見たような多くの逆行にもかかわらず、バングラデシュは独立以来、女性の権利を具体化する点で巨大な成功を収めてきた、とも語った。しかし悪徳勢力の1派も、すべての点で必死にこの成果を妨害しようと登場してきた。彼らは女性を人間とは見ていない。彼らは女性に不快な言葉を投げつける。「女はカネを稼ぐために家から出る必要などない」、「女には高等教育は不要だ」、「女のカネ稼ぎは不義によるものだ」などなどと。
 発言者たちは、女性の権利と自由を敵視するあらゆる悪徳な勢力と対決して立ち上がるよう全員に訴えた。指導者たちは、コヴィッド19との関係で衣料品産業で女性労働者に行われた不正義を厳しく批判し、一時解雇された女性の復職、彼女らの賃金や残業代や遅配分の支払い、さらに工場の再開を求めた。指導者たちは、このコロナ期間中における農業生産部門の女性農民が果たした巨大な貢献を特筆しつつ、女性農民には公正な賃金、同一労働同一賃金が払われなければならない、と語った。(2021年3月8日)

▼筆者はバングラデシュ・クリショク連合(本文中の12組織の1つ:訳者)代表。(「インターナショナルビューポイント」2021年3月号)

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