世界女性デー
あらゆるところの前線には女性がいる!
ペネロペ・ドゥガン
2023年3月に女性の運動は世界中の多くの国で指導的な役割を演じ続けている。これは、新しくも例外的でもないが、しかしそれは変わらずに強調されなければならない。女性の闘争は社会を変革しそれを革命化する闘争のどれほど不可分の一部であるか、そして女性の行動なしには社会が停止するということ、これらを示すためにだ。
プーチン下のロシア軍部隊による悪逆なウクライナ侵略により引き起こされた1年にわたる戦争の中で、ウクライナの女性たちは今もあらゆる形態のレジスタンスに参加している。女性たちは、事実上ウクライナのあらゆる軍事組織の中で、また武装部隊と郷土防衛組織の中で従軍し戦闘を行っている。ウクライナ軍は侵略以前にすでに相対的にフェミナイズ化されていた。そして約25%は女性だ。
占領され戦争が引き裂いた国の中で日々の暮らしを組織している多数のネットワークの中で、女性たちは明らかに指導的な役割を果たしている――武装部隊に対する支援の中で、人道援助や医療支援の中で、子どものケアとして――。侵略へのレジスタンスは女性なしには継続不可能だった。
同時に、ロシアのフェミニストたちも、ロシア自身の内部における、猛烈な抑圧に屈しない戦争への反対の中に見ることができる勢力のひとつだ。兵士の母親と家族からなる委員会の女性たちもそうしたものとしてある。
風紀警察による逮捕後のジナ・マフサ・アミニの死に反対した抗議に立ち上がったイラン人とクルドの女性たちは、国中の抗議と要求の運動に火を着けた火花だった。その要求は、女性の装う権利や望む生き方を生きる権利に関わるものだけではなく、社会のあらゆるレベルとあらゆるところの民主主義を求めるものでもあり、いわば本物の革命を求めるものだ。この運動は、逮捕や投獄や処刑を伴う極めて高度なレベルの抑圧にもかかわらず続いている。
トルコでは、恐るべき地震の犠牲者を助けるために即刻組織化を行った者たちの中に、フェミニストのネットワークがいくつもあった。他方、惨状の程度に責任がある腐敗したエルドアン政権は対応が遅かった。
いくつかのEU諸国――フランス、英国、ポルトガル、スペイン、デンマーク――では、賃金や年金や労働条件をめぐって大規模な労働者の抗議運動が進行中であるか、浮上中だ。これらすべての運動の中で、女性があらためて本質的な勢力になっている。つまり、主にフェミナイズ化されている諸部門に影響を及ぼしている運動を通して、また経済的かつ社会的な不公正がこれまで以上に女性にいかに重圧をかけているかを変わることなく強調しているのもフェミニスト運動を通してだ。
これらあらゆる環境の中で女性が今闘っているその時と同じくして、彼女たちは家父長的抑圧の千年記から苦しみ続けている。認められない、あるいは相対化された役割、彼女たちの要求の不可視化の形で、しかしまた抑圧の一手段としての性的暴力の利用としてだ。そしてこの後者の事例こそ、ウクライナにおけるロシア軍による利用であり、イラン警察の利用だ。
望むときに子供をもうけることを選択する女性の権利を求める大闘争が、メキシコにおけるように昨年重要な前進を見ることになった。しかしまた米国でのようにいくつか敗北もあった。幸いなことに後者は、一定の選挙における成果や州レベルでの立法化に導いた。
女性たちはこれまでそうだったように闘い続けるだろう。フェミニストと女性の運動は、常に社会における真の変革を求めるあらゆる運動の中心的な部分であり続けるだろう。女性には資本主義のそして家父長的な階級社会を変革する中に真の利益があるからだ。われわれは今、一国レベルでしかしまた他の諸国の運動との結びつきを築き上げることによっても、女性の要求を闘争を通じて最終的な勝利へと進ませることになる強力で統一した国際的な運動の建設に貢献しようと挑んでいる。(2023年3月8日)
▼筆者は第4インターナショナルのビューローの一員。また「インターナショナルビューポイント」編集者であると共にフランスNPAメンバー、さらにアムステルダムのIIRE(調査・教育国際研究所)フェローでもあり、特に女性プログラムに責任を負っている。(「インターナショナルビューポイント」2023年8日)
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