「かけはし」共同編集・発行にあたって

国際主義労働者全国協議会(NCIW)運営委員会
日本革命的共産主義者同盟(JRCL)中央委員会

 (1)

 いま私たちは世界と日本の情勢の歴史的転換を迎えています。昨年来の戦後最大の金融・経済恐慌は、新自由主義的グローバル化を主導してきた「カジノ資本主義」の破綻を明らかにしました。それは、アメリカのブッシュ前政権がアフガニスタンやイラクで発動した「対テロ」戦争戦略の破綻と連動したものであり、ソ連・東欧のスターリニスト官僚独裁体制崩壊後の米国の一極的覇権が崩れ去りつつあります。
 新自由主義的グローバリゼーションの危機、アメリカ帝国主義の一極的覇権の崩壊は、同時に気候変動による環境危機、食糧・エネルギー危機などとも連動した複合的性格を持ったものであり、それは現代資本主義システムそのものの歴史的限界をまざまざと告げ知らせるものです。現代資本主義システムの限界は、失業・貧困・飢餓・戦争・暴力・差別の嵐を解き放ち、労働者民衆が闘いとってきた民主主義・人権・自由の破壊をもたらしています。
 日本でも二〇〇九年八月総選挙を通じて予測される「政権交代」は、こうした現代資本主義システムの危機のあらわれであることはいうまでもありません。民主党主導政権の誕生は、新自由主義的「構造改革」路線に対する労働者・市民の抵抗が始まっていることの表現です。しかし民主党主導政権の成立は、同時に資本主義の複合的な危機に対するオルタナティブを追求すべき左翼勢力の混迷という現実をも突き付けています。
 労働者・市民の抵抗の発展は、世界的な民衆の闘いと結びついた新しい反資本主義的な左翼、21世紀の社会主義をめざす挑戦が緊急の課題であることを私たちに示しています。

 (2)

 新しい反資本主義左翼のための闘いは、今年2月に出発したフランスの反資本主義新党(NPA)の中に一つの例を見ることができます。それは私たち両組織が共に支持している革命的共産主義者の国際組織・第四インターナショナルが二〇〇三年の第十五回大会で提示した反資本主義的で複数主義的な新しいインターナショナルのための闘いの具体的な踏み出しです。
 旧第四インターナショナル日本支部の構成要素であった私たち両組織は、左翼の混迷を突破し大衆的な反資本主義的オルタナティブをめざす挑戦に踏み出すために協力して闘うことが必要であると考えています。
 もちろん私たちの間には相違も存在しています。しかし私たちは、第四インターナショナルの同志たち、世界とアジアの左翼の闘いと問題意識・経験を共有しようとする点で一致しています。
 私たちは、スターリニズム、新自由主義の枠組みに取り込まれた社会民主主義=社会自由主義から独立し、労働者・市民の現実の運動に根ざした反資本主義政治勢力を形成しようとすること、フェミニズムやエコロジーの観点を重視し、複数主義的で民主主義的な組織を建設しようとすること、そしてあらゆるセクト主義・内ゲバ主義を否定し、大衆運動・統一戦線において共同の利害に責任をもとうとすることの決定的意義を自覚しています。
 言うまでもなく私たちは共に極めて小さな組織ですが、自らの弱さを見つめ、しかも決して現状に安住することなく、歴史的転換と危機の時代が私たちに課している責任を着実にかつ大胆に果たしていくことを決意しています。週刊「かけはし」を両組織が共同で編集・発行していくことはそのための第一歩です。

 (3)

 週刊「かけはし」は次のような基準で共同編集・発行を進めます。

a 改憲・戦争を可能とする国家づくりと新自由主義に反対し、反資本主義的オルタナティブ=新しい社会主義のための闘いの立場からの系統的分析と指針の提起。
b 世界の労働者民衆と結びついた国際主義。
c 現場の労働運動・社会運動・市民運動に密着した紙面。
d 政治・社会・生活・文化・イデオロギーなど多彩で深くかつ読みやすい紙面。
e 異なった意見、論争を含む開かれた紙面。

 私たちは、同志・友人・読者のみなさんに呼びかけます。インターネットの時代においても週刊での印刷媒体の役割は重要であると私たちは確信しています。ぜひ週刊「かけはし」を拡大し、討論の素材としてください。編集部と読者の双方向的関係は、紙面の充実、運動の質的発展にとって欠くことのできないものです。
 週刊「かけはし」をもっと多くの人びとの闘いのメディアとしていくために!

     2009年8月

The KAKEHASHI

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