声明 パレスチナ民衆に連帯!占領をやめろ!

第4インターナショナル執行ビューロー 2023年10月10日

 暴力の根源はイスラエル国家によるパレスチナの占領だ。パレスチナ人は、75年の死と破壊の矢面に置かれてきた。ガザ回廊における状況は特に非人道的だ。ここでは住民が、イスラエル国家からの今も続く辱め、集団的処罰、そして暴力にさらされてきた。上記の根源への取り組みがなされない限り、「エスカレーション引き下げ」を求めるアピールは無意味であり、ハマスによる暴力に対する一方的な糾弾は偽善的だ。
 さまざまな政党連合により統治されたイスラエル国家は、ガザ回廊を屋根のない監獄に変え、その住民を定期的な攻撃にさらす戦略を採用してきた。ハマスによる攻勢は、この非人間的な戦略の持続不可能な性質を示すことになった。しかし、西側中の政府から支援された植民地主義のイスラエル国家は、先の暴力と苦しみを終わらせる道を探すよりもむしろ、ただ身をかわしてこの戦略に逃げ込み、よりひどい流血と苦しみを不可避にしているにすぎない。
 早くもわれわれは今、「人間ではない獣」との戦闘に関してジェノサイド的レトリックを取り入れているイスラエル国家のメンバーと一体になった、パレスチナ民衆の抑圧強化を求める声、およびイスラエルの作戦から自身を救い出したいと思うならばガザ回廊を離れるようにとの完全にシニカルなパレスチナ人への呼びかけを聞いている。これは、パレスチナ人に加えイスラエル市民の多くの死傷者、われわれが深く悲しむ死傷者を今生み出している状況を、むしろさらに悪化させることを意味する。
 われわれは、この暴力があたかもどこともしれぬところから出てきたかのように行動し、イスラエル国家による75年にわたるパレスチナ人に対する植民地主義的抑圧を無視する者たちの偽善を厳しく非難する。市民を標的にする攻撃を正当化できるものはまったくない。そしてこの基準はそうした戦争犯罪に対する糾弾では普遍的に維持されなければならない。
 われわれは、パレスチナ人が関わった時には暴力を糾弾し、イスラエル国家が関わった継続的な人道に反する犯罪と戦争犯罪の形態では、暴力を無視するか、西側の諸政府のようにそれを積極的に支持する者たちの合唱には加わらない。いわゆる国際社会は、暴力を不可避にすることに深く連座し、その原因、すなわちパレスチナ民衆への継続的な占領、に取り組むための解決策を全く提供していない。世界の最も強大な諸国により支援され、軍事的に圧倒的に優位にある一国家によって行われているこの抑圧は、暴力のさらなる爆発を不可避にするだろう。責任は、この占領を何十年も支えてきた者たちすべてにある。
 われわれは、ハマスの戦略と戦術を共有しない。この道は占領に終止符を打つことができないからだ。そしてその終止符が暴力を終わらせる唯一の方法なのだ。占領の終結は、イスラエル国家内の反戦活動家と共になった、そして国際的に連携する者たちに支援された、パレスチナ人大衆の集団的抵抗を通してのみ可能になる。われわれは第4インターナショナルとして、誇りをもってこれらの連携する者たちの中にある。
 われわれは、イスラエルの植民地主義に反対する継続的な抵抗と自己決定を求める闘いの中でパレスチナ民衆と共にある。これこそが、われわれがBDS(ボイコット・投資撤回・制裁)キャンペーンに対する支援の強化、パレスチナ民衆との連帯の声明やデモを求めて声を高める理由だ。
 われわれの目標はイスラエルの植民地主義を終わらせること、そしてその民衆すべてが同権をもつ国家だ。今すぐのレベルでは、われわれはガザ、西岸、東エルサレムのパレスチナ人住民に対するイスラエル国家の行動の中止を、そして植民地主義イスラエルのアパルトヘイト体制とのあらゆる種類の関係を終わらせることを要求する。

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