韓国社会体制転換のための社会主義左派大統領選挙・地方選挙共同闘争本部発足宣言文

 2022年大統領選挙、地方選挙で何をするのか? 2022年の大統領選挙は、ムン・ジェイン政府に対する評価を超えてコロナ19をきっかけに浮き彫りにされた韓国社会の矛盾と転換の方向をめぐる大激突が繰り広げられる場となるだろう。民主党、国民の力のような保守既得権政党は、経済危機―生態危機―生活と労働の危機を生み出した共犯でこれを解決する意志、能力もない。韓国社会の大転換を言うが、現在の韓国社会を少し書き直そうといういわゆる「進歩政治」では、韓国社会の総体的危機を根本的に解決できない。ただ「資本主義を超える」ことを現実のものとし、これに向けて闘争する時、「経済危機、生態危機、人生の危機」を克服することができる。
 韓国社会は保守化されている。人生と未来の見通しを見い出せなくなった人々、特に青年たちが金融市場、不動産市場、コイン市場で借金を辞さず未来をかけた冒険を敢行している。どのみち仕事をしてみても、生涯借金から逃れられないのだから消費を減らしてどうにか小資本家になったり、金融市場でうまく稼いで利子で食べて生活するほど金融資産を手にすることが人生の希望になった。労働者も賃団協に関心を置くよりはラインに乗じて業務をやりながらも株式市場とコイン市場の変動に泣き笑いを繰り返している。こうした保守化、資本主義化は、ムン・ジェイン政府の身内男優遇式政治に対する不信だけではなく、コロナ19対応でも現れたように財閥と金融資本中心の経済回復と支援の中で生活と労働の見通しと未来を喪失したためだ。

 韓国社会が保守化して右傾化したのは、腐り高ぶりで満足してしまった執権勢力、自由主義勢力の責任が大きいが、いわゆる進歩政治の無能さも助けになった。彼らはイラク戦争当時、米国ブッシュのプードルと呼ばれていたイギリス新労働党のトニー・ブレア元首相のように民主党の脇で二重の役割をしてきた。民主党が比例代表制を拡大すれば国会議席数が増えることを信じてムン・ジェイン政府を牽制したり、腐敗と不道徳さをきちんと批判することもできなかった。あるいは、民主党主導の比例衛星政党参加を通じて、国会入りを夢見るみみちいやり口の行列に参加することもあった。結局、進歩政党らは2020年の21代総選挙で民主党の裏切りによって惨敗するとすぐに政府を批判し、民主党との差別化に乗り出した。だが、このような差別化は遅れただけでなく、どのような政治的展望も見いだしていない。

 しかし自由主義といわゆる進歩政治に劣らず、社会主義・左派勢力も韓国社会保守化にまた同じように責任がある。韓国社会を進歩的に再編する力量を作ることができず、大衆的な共感と同意も得られなかった。何よりも、資本主義を超えた新たな政治的な展望を形成することができなかった。私たちも深く反省し、省察して苦悶してきた。そして革新する。

 私たちは、労働の危機、女性の危機、生態の危機として現存する資本主義の矛盾を超えて、21世紀の新しい社会主義の政治的展望を開こうとする。そのために孤立した現実、分散した闘争を克服し、全国の左派勢力、闘う労働者・民衆陣営と共に大衆的政党、全国的な政治を実現する社会主義政党の再編と建設に乗り出す。

 私たちは言うだけの「口先の政治」ではなく、「行動の政治」のために最初の大衆的試みとして社会主義・左派大統領候補運動を始める。今回の大統領選挙では「政権ではなく体制」を変える勢力が形成されなければならない。韓国社会大転換の主体は資本でも、国家でもなくまさにわが労働者民衆であり、社会主義・左派大統領候補運動はまさにこの主体を形成する運動だ。

 私たちは、体制転換の代替政治として民主的、生態的社会主義政治運動を本格化する。体制変革のために活動する社会主義・左派陣営、長時間労働-不安定労働体制を終わらせるために闘争する労働者たち、「気候危機ではなく体制転換」を叫びながら戦う気候正義運動陣営、性差別と抑圧に立ち向かって闘い女性労働の価値認定のために闘争する女性、「平等は民主主義基礎」だと叫ぶすべての少数者、世代ではなく体制が問題だと闘う青年たち、住居・医療・教育・交通・通信の公共体系を念願するすべての人々と共同闘争本部は共に闘争するだろう。

 絶望と自己責任を強要する社会を希望と連帯が息づく社会に変えていく力は、まさに私たちの労働者と民衆にある。体制転換の政治、社会主義政治を実現するその道を一緒に開いていこう。

利益ではなく人間を、
悲惨ではない尊厳を、
絶滅ではない命を、
資本ではなく社会を
政権ではなく体制を!
行こう、社会主義・左派大統領とともに労働者民衆の新しい時代へ!!

2021・11・10
韓国社会体制転換のための社会主義・左派大統領選挙・地方選挙共同闘争本部

朝鮮半島通信

▲朝鮮労働党中央委員会政治局会議が12月1日、党中央委員会本部庁舎でに開かれた。会議には、金正恩総書記が出席した。会議では、12月下旬に中央委員会総会を招集するとの決定書が採択された。
▲12月4日の韓国政府の発表によると、韓国における新型コロナウイルスの新規感染者は5352人、重症者は752人、死者は70人であり、すべてにおいて過去最多の数字となった。

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