ストライキ21日目の大宇造船下請労働者、ドッグで高空ろう城に突入
労組「ストライキ労働者に対する暴力に……」決死のろう城を選んだ
金属労組巨済経営コソン造船下請支会(支会)によると、6月22日午前、大宇造船海洋の下請労働者6人がドックの階段ばりに上がり、決死のろう城を始めた。ドック(船舶の乾燥・修理のための施設)の床からは20mの高さだ。さらに、労働者1人はドックの底に鉄板を溶接して「横、縦、高さ1mの鉄格子」を作り、その中に入った。
決死のろう城を繰り広げる理由について支会は「これまで大宇造船海洋は『現場直職・班長責任者連合会』(現責連)所属の管理者を動員してストライキ労働者に暴力を行使した。ストライキ労働者たちは最小限の抵抗で物理的衝突を避けてその暴力に耐え忍んできた」としながら「そうしていると今度は下請業者の代表と管理職数100人を動員して、決議大会を開いていたストライキ闘争現場に押し寄せて、ストライキ労働者を踏み付けたりした」ことを明らかにした。
続いて「このような状況で私たちはストライキ労働者を保護し、同じ下請労働者同士が衝突することだけは最大限避けるため、これまで進めてきた8つの拠点ろう城ではなく、高空で、鉄格子の中に自らを閉じ込め、決死ろう城を選んだ」と言った。
先立って支会は去る6月2日、20~30年働いた熟練労働者が最低賃金を受けるなど下請労働者の低賃金問題を指摘してストライキに突入した。支会は下請労働者の賃金30%引き上げなどを要求し、今年1月から大宇造船海洋21社の下請業者と団体交渉を行った。だが、大宇造船海洋は2022年の下請業体への期成金をわずか3%ほど引き上げただけで、下請業者側は引き上げた期成金以上の賃金引き上げはできないという立場だけを繰り返したことが分かった。
支会は下請労働者賃金が大幅に引き上げられれば造船所の人材難が解決され、受注増加に合わせて造船業が再跳躍できると要求している。また、賃金引き上げに対する実質的な決定権は、元請である大宇造船海洋と債権団である産業銀行にあるとし、これらの責任を強調している。
支会はストライキ闘争21日目のこの日、報道資料を通じて大宇造船海洋が現在まで賃金引き上げを要求する下請労働者の声に一度も応答しなかったと言った。そうしながら「ただ下請労働者の賃金引き上げ闘争を鎮圧し撲滅しようとする」とし「元請の大宇造船海洋の管理者が下請業者の代表にストライキ労働者との衝突を促し、『一つ一つ撲滅していきましょう』と文書を送るのは大宇造船海洋の立場の一貫した反映だろう」と批判した。
ウン・ヘジン記者
(チャムセサン6月22日)
朝鮮半島通信
▲韓国の尹錫悦大統領は6月27日午後、就任後初めての外遊へ出発した。
▲朝鮮労働党中央委員会書記局拡大会議が6月27日、党中央委員会の本部庁舎で行われ、金正恩総書記が参加した。
▲韓国の中央防疫対策本部は6月29日、同日午前0時現在の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時から2万463人増えたと発表した。
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