労働者―青年がひとつになって資本主義と闘い

ユン・ソギョル政権退陣の声をあげよう!

青年社会主義者の会

 7月14日、青年社会主義者の会主催の「2023年労働者―青年反資本主義蔚山(ウルサン)地域連帯訪問団」が蔚山を出発します。連帯訪問団は、反資本主義の旗を掲げた労働者・青年連帯を実践し、労働者と青年たちが共に資本家政権であるユン・ソギョル政権の退陣を主張しようとする趣旨で行われます。

 労働者、青年の生活を悪化させる主犯、資本主義に立ち向かう「反資本主義の労青連帯」が必要な時、終わることなく高騰する物価で実質賃金が下落したあげく、多くの労働者が生活上の困難に追い込まれています。常時的な雇用不安と低賃金、長時間労働と産業災害が染みついた劣悪な境遇の非正規職労働者の数は年々増え、いつの間にか公式統計上でも815万人を超えました。ほしいままに実施される整理解雇と構造調整で、突然多くの労働者が職場から追い出されることがいくらでもあります。一日平均8人の労働者が職場の産業災害で死んでいくことも日常的になりました。

 青年たちの境遇も劣悪です。物価の暴騰により、青年たちは食事を減らして辛抱することもしばしばです。2月の統計庁の発表によると、青年層で特別な求職活動なしで「休んだ」と答えた人は50万人で、これまでの最高値を更新しました。これは、青年の失業問題がますます進んで、多くの青年が求職活動自体を放棄していることが分かった。ここ数年間、信じられないくらい上がった住宅価格のために、多くの青年たちが半地下、屋根裏部屋、老朽家屋のような劣悪な住居環境の下にいます。2、30代の世帯主の負債が所得の3倍を超えるほどで、負債問題による苦痛も極めてひどいものです。このような現実のために、多くの青年がうつ病を訴えています。人間関係も恋愛も、結婚して家庭を築くこともあきらめています。

 このように、今日大多数の労働者、若者の人生は一言で言えば「希望がない」と言えます。大多数の労働者、青年たちがこのように苦しい生活を生きるしかないということが現実ならば、このような現実を作った主犯が何なのかを問い求めなければなりません。

 短刀直入に言うと労働者、青年たちの生活を台無しにした主犯はまさに資本主義です。資本主義では、資本家が生産手段を所有し、利益のための生産を行うが、利益は労働者に対する搾取によって得ていきます。安定的な雇用が減少し、劣悪な非正規職の雇用だけが増えるのは、資本家がより多くの利益を得るために労働者に対する搾取を強化し、そのために非正規職を増しているからです。失業問題が解決されない理由も資本主義ではいくら経済が成長し、資本が大きくなってもそれに比例して雇用が増えず、時にはむしろ減るということまですることが発生するからです。住宅問題も同様です。資本主義では、土地と住宅が地主と多住宅所有者によって私的に所有され、彼らの富を増やす手段として活用されるため、いくら新しい住宅が建てられても、それらが家を必要とする労働者、青年たちの手に入ることなく地主と、多住宅所有者たち、いわゆる「投機者」たちのポケットに流れ込むようになります。負債問題も同様に資本主義がその原因です。資本主義は、人間が生きていく上で必ず必要なものをはじめ、教育まで商品として販売される社会です。そのため、労働者、若者が最小限の人間らしい生活を生きていくために必要なものを買うお金がなければ莫大な借金を背負うしかありません。最近の物価暴騰もその背景には資本主義があります。物価暴騰の根本原因は、2020年の世界的な経済危機に対して資本家政府と中央銀行が資本主義体制を救うために低金利と無制限の量的緩和措置を取ったからです。

労働者―青年がひとつになって資本家政権ユン・ソギョル政権退陣を主張しよう

 このように、青年、労働者たちがいくら熱心に「努力」しても日増しに人生の「難易度」が高まる理由、様々な生活の問題を解決できずに苦しむ理由は、まさに資本主義にあります。今日を生きている青年たちはもはや「未来の労働者」ではなく、資本主義の搾取に直接苦しんでいる「今日の労働者」です。だから労働者、青年たちが現在経験している苦痛を終わらせて、人間らしい生活を生きていくためには、労働者と分離された学生のあり方を前提とした、「社会的弱者との連帯」程度の談論にとどまる既存の「労学連帯」を超えて、資本主義を正面から問題にする闘争、反資本主義労青連帯に進むべきです。
 このように経済危機の中で民衆の生活が悪化する状況でユン・ソギョル政権は露骨に資本家階級の利害を代弁して労働者、青年たちの生活をさらに破綻させています。

 ユン・ソギョル政権は、法人税、所得税など金持ちの税金を削って、重大災害処罰法の無力化など経総、全経連のような資本家団体の反民衆的事項を積極的に解決してきました。そうしながら労働者民衆に対しては弾圧で一貫し、民生を破綻させています。経済危機で物価が暴騰し、民衆の生活の境遇が悪化しているのに、物価暴騰に対して何の対策もありません。最大週69時間に労働時間を延長し、最低賃金の業種別差別の適用、重大災害処罰法の無力化の試みなどの労働改悪を推進し、労働者を締めつけています。支持率が暴落すると少数の支持層でも結集させるという腹積もりで労働運動を既得権勢力に追いやり、国情院を動員して民主労総を押収捜索し、建設労組に対して「建暴」を伝伝して集中的に弾圧しました。これに抗して、建設労働者のヤン・フェドン洞烈士が遺言を残して抗議自死するという切ないことさえ起きました。このようなユン・ソギョル政権が続く限り、労働者、青年たちの生活はさらに悪化するでしょう。

 これだけではありません。ユン・ソギョル政権は発足と同時に無能、資質不足を露わにしました。ユン・ソギョル政権は「国民とコミュニケーションする」として始まったドアステッピングでの失言はもちろん、外交席上でのぞんざいな論難、人事論難などあらゆる論難を自ら招きました。自身の学校の同窓、後輩を主要要職に任命するという露骨な情実人事をして政府の主要職を前、現職の検事らで満たしました。また、政府の責任が明らかな人災である梨泰院惨事には責任回避で一貫しており、依然として遺族に謝罪しない非道な姿も見せています。そして対米、対日屈従外交で一貫しています。最近では福島核汚染水放流問題に対して、韓国民衆の懸念を「怪談だ」といい、日本政府の立場を徹底して代弁しています。このようなユン・ソギョル政権の横暴なやり方、民衆は急速に政権に背を向けています。

 今、労働者、青年たちが先頭に立って無能、資質不足、非道政権、資本家政権であるユン・ソギョル政権の退陣を要求して闘争に出なければなりません。そしてユン・ソギョル政権退陣闘争は、2016年~2017年のパク・クネ政権退陣キャンドル闘争とは異なり、労働者、青年たちの生活が実際に良くなる過程にならなければなりません。ユン・ソギョル政権退陣とともに、悪化してきた労働者、青年たちの生活問題の解決も要求して戦わなければなりません。その中で私たちの生活の問題を悪化させてきた主犯である資本主義とも立ち向かって戦わなければなりません。また、ユン・ソギョル政権と同様に資本家を代弁する政治勢力であり、ろうそく民衆の切迫した生活の要求を放り出して、その結果、民衆から審判を受けた自由主義勢力の民主党も労働者、青年の代案ではないことを明らかにし、今は資本主義に立ち向かって戦う新しい勢力が代案として登場しなければならないと声を上げなければなりません。

2023年労働者―青年の反資本主義連帯訪問を共にしてください!


 青年社会主義者の会では、労働者、青年たちが今のこの痛みを伴う現実から抜け出すためには、資本主義に立ち向かって反資本主義の声を上げなければならないということを拡散させるために、2021年から毎年夏、「労働者―青年反資本主義蔚山地域連帯訪問」事業を進めてきました。連帯訪問団員たちはこの2年間、蔚山の労働者たちと共に「工場の所有者は労働者であり、世の中の主人は労働者だ」、「労働者、青年たちの人生を台無しにした資本主義を粉砕しよう」という主張を力強く叫んできました。

 7月14日に、青年社会主義者の会主催の「2023年労働者―青年反資本主義蔚山地域連帯訪問団」が出発します。連帯訪問団は7月14日、初日に蔚山現代重工業正門前で資本家政権ユン・ソギョル政権の退陣と造船下請労働者たちの人間らしい生活争奪を掲げて「労働者―青年連帯宣伝戦」を実施する計画です。その後、蔚山地域労働者、活動家らと共に「なぜ反資本主義なのか?」というタイトルの反資本主義懇談会を進行し、労働者、青年たちが自らの生活の問題を解決するために反資本主義闘争に進まなければならないのかという課題を前進させていきます。翌日の15日にはソウル都心で開かれる「ユン・ソギョル政権退陣」汎国民大会に合流する予定です。

 資本主義が歴史的に終わりに達した今、労働者、青年たちはもうこれ以上資本主義が生み出した問題に苦しむ理由も、余裕もありません。今は世の中の絶対多数である労働者、青年たちが一緒に集まり、反資本主義の旗の下で戦わなければなりません。また、資本家政権であるユン・ソギョル政権の退陣を要求し、同時に資本家政治勢力のすべてが私たちの代案になることはできず、今は資本主義に立ち向かって戦う勢力が代案として登場しなければならないと声を上げなければなりません。ますます厳しくて先の見えない人生を変える唯一の答えは反資本主義です。

 2023年労働者―青年反資本主義蔚山地域連帯訪問団は、このような話をさらに広げていきます。連帯訪問団に一緒に募集しましょう!私たちの生活を解決する意志も能力もない資本家勢力を引き降ろして、資本主義を越えて新しい代案を共に作りましょう!
(「チャムセサン」7月3日)

連帯訪問団のチラシ

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