気候危機が私たちを殺す前に女性労働者が先頭に立つ

イ・ヨンミ

 正義の転換のための330忠清南道労働者行進、そして社会主義に向けた前進は、教育労働者現場実践、変革的女性運動ネットワーク・パンとバラ、学生社会主義者連盟とともに、「労働者産業統制運動のための330忠清南道労働者行進事前決起大会」を開催した。変革的女性運動ネットワーク・パンとバラのイ・ヨンミ同志の発言内容を紹介する。

 変革的女性運動ネットワーク・パンとバラで活動している、イ・ヨンミです。 初めまして。
 私は病院で働く労働者です。 病院には多くの病気を持つ患者さんが治療を受けに来ます。 病院に来た患者さんの隣を見ると、いつも女性が世話や介護を担当しています。日常的な介護労働者のうち、いかに女性の割合が高いかを職場で実感しています。
 気候危機は、まさにこの女性たちの介護労働を悪化させます。気候危機がもたらした洪水や干ばつ、異常な寒波や極寒、炎天下において、多くの人々が負傷し、死亡しています。既存の病気が容易に広がるだけでなく、私たちが経験したことのない新しい病気が生まれています。このように、気候の危機で疾病率が高まる一方で、女性は自分の体をケアする余裕がありません。だれかが怪我をし、あるいはケアを必要とするとき、女性は自分ではなく他人をケアしなければならないからです。
 女性労働者が追い込まれている低賃金、不安定な仕事の状況について述べます。2022年の大雨で新林洞の半地下の部屋で一家が溺死した事件をみなさんも記憶していると思います。当時、一家の生計を担っていたのは女性労働者です。その女性労働者は、障害を持つ姉と高齢の老母、そして幼い子供たちの生計を担っていました。この女性労働者は、百貨店の下請け業者として働き、苦しい生活を続けていました。過酷な生活ですが、彼女は半地下の部屋であっても生き続けたいと思っていました。しかし、気候危機がもたらした大雨の中で、彼女を含む一家の人々はその生活さえも奪われてしまいました。
 女性労働者が押し付けられている低賃金と不安定な仕事は、窮屈な生活のしわ寄せを少しも広げてくれません。さらに劣悪な状況の中で、命さえも脅かされています。しかし、だれも私たちの生活を守ってくれません。労働者の闘いの中で、この状況を乗り越えなければなりません。気候危機を助長し、より深刻な危機に追い込む資本家階級が、きらびやかな国際会議場で発表する気候対策や気候協約に何の代案があるでしょうか。女性、労働者民衆、社会的弱者は死に追いやられるだけです。それらの対策や協約の目的は、資本家自らの利益を守ることだけです。
 生産を握っている労働者が立ち上がるとき、資本主義ではなく新しい社会に向かうために私たちが闘うとき、気候危機の問題は解決可能です。女性労働者である私たちが、最前線で団結して立ち上がります。気候危機ではなく、人間らしく生きることができる新しい社会のために前進していきます。私たちパンとバラも、前進していきます。ありがとうございました。
(「社会主義に向けた前進」より)

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