差別のない世界への前進は止まらない

私たちは負けない

 今日は第22回総選挙の投票日である。市民は投票日一日だけ自由と言われるが、選挙はそれ自体で世界を変えることはできない。私たちの社会が直面している様々な危機を克服するための代替案や政策についての議論はほとんどされず「あの人たちは悪いから、私たちに投票してほしい」という主張ばかりが飛び交っている。そのように主張する本人たち自身も多くの過ちを犯しているにもかかわらず、相手の過ちのみを主張している。
 投票者の選択の幅も狭まっている。比例代表を除けば、地域区選挙において巨大両党の候補者が2人しか出馬していない選挙区が非常に多い。巨大両党に問題意識を感じている有権者は、自らの意思を表現する機会を奪われている。支持候補なしという投票欄を作り、それが一定の基準を超えた場合、再選挙を行うという案が提案されるほどである。いっそのこと、地域区選挙をなくし、全面的な比例代表制を実施した方が良いのではないかという話も出てきている。第6共和国体制はもう限界に達したのではないだろうか。
 しかし、私たちは暗い夜の道を歩き続けているが、夢を見ることを止めることはできない。限界に達したとはいえ、第6共和国体制は6月抗争などにおける民衆の熱望が結集して成し遂げた体制である。世界的には普通選挙権そのものがこのように達成されている。性別や人種に関係なくすべての人に選挙権が与えられたのは、最近である。これもまた、労働者や女性などの長年の闘争の結果である。つまり、選挙は、それ自体が重要というよりも、より良い世界を望む夢が表現される場として重要なのである。
 だから私たち労働党は皆さんに訴える。単なる審判や清算を越えて、ともに新しい世界を夢見てほしいと。だれかを審判したり、だれかを守るための政治ではなく、私たち自身の生活を変えることができる政治を選択しなければならない。労働者民衆の生活を変える政治、差別と搾取のない世界を作る政治、平等と生態とケアの価値が中心となる社会に向かう政治でなければならない。
 その出発点は、今回の選挙で私たち労働党の支持者を増加させることである。もちろん、選挙の結果に関係なく、私たちは差別のない世界への前進を止めることはない。私たちは、投票日の一日だけが主人である世界ではなく、常に労働者民衆が主人である世界を作るための努力を続けていく。差別と排除のために不自由な生活を強いられている人たち、働いていても自分の権利を保障されない人たち、働くことさえ難しい人たちと、私たちは常にともにする。今後も私たちは、韓国社会で最も革新的な提案を行なっていく。そのような声が街中に響き渡るように、私たちに力を貸してほしい。
 自分の家を持ち、家事をする人々の笑顔があふれる世界をつくろうとしているナム・ハンナ候補、抵抗の政治を始めようとしているユ・ジンウ候補、蔚山市東区から労働者が主人の世の中を創造しようとしているイ・ジャンウ候補を支持してほしい。より良い世界への夢が始まるように応援してほしい。私たちは、その夢を実現していく。新しい世界を夢見る限り、私たちは負けることはない。
2024年4月10日

労働党中央選挙対策本部

The KAKEHASHI

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