拡大YES! 差別NO! 上げろ!変えろ! 最低賃金文化祭(上)
ヤン・ドンミン
2024年7月2日夕方7時、光化門付近で100人余りが参加し、「拡大YES! 差別NO!上げろ!変えろ!最低賃金文化祭」が行われた。21の非正規特殊雇用労働組合と労働人権社会団体が集まった「上げろ!変えろ!最低賃金共同行動」が主催した文化祭には、正規労働者と非正規労働者、移民労働者、特殊雇用労働者など様々な職種と産業、雇用形態の労働者がともに参加した。午後4時、経団連会館の前で経団連の最低賃金の段階的適用試みを非難する「青年学生総決起」を行った数十人の青年学生も最低賃金文化祭に参加した。
まず、金属労組亀尾支部KEC支会のキム・ジンア支会長が文化祭の冒頭の発言を通じて、7月4日の「最低賃金ストライキ」決議について説明した。
キム・ジンア金属労組KEC支部支部長
KECは賃金体系に問題が多い最低時給事業場です。最低賃金が多く上がれば上がるほど、組合員全体の賃金が上がる構造です。労働組合に阻まれて賃金の引き上げに限界があるため、毎年最低賃金決定金額について臨団協と同じくらい現場の関心が大きいです。そのため、毎年私たちは組合員のストライキ闘争を通じて最低賃金引き上げ闘争に最善を尽くしています。
KECは何十年もの間、男女差別、組合間差別、賃金差別をしており、20年、30年勤務してもまだ最低賃金を受け取っています。私自身も27年勤務していますが、最低賃金をもらっています。
30年勤めた社員も新入社員と同じ最低賃金を受け取っています。30年以上勤続した組合員は、勤続手当があるにもかかわらず、最低賃金算入範囲に含まれ、実質的な意味がなく、新入社員と同じ給与を受け取ることになります。
KECは毎年会社に賃金体系の問題を提起し、単一年俸制を要求していますが、会社は受け入れていません。支部は、組合員に単一年俸制をニュースレターなどで宣伝しています。KECは複数労組であるため、毎年労使協議の際、御用労組に単一年俸制を提案していますが、御用労組はこれを受け入れていません。
最低賃金は「人間として生きていくための最低限の賃金」と言われていますが、多くの労働者は長い間、生活苦に苦しんで生きています。最低賃金はその機能を果たしていません。
公共料金及び物価は暴騰しました。絶望の大韓民国です。あちこちで数々の危険の信号が鳴り響きます。少子化問題は最悪です。政府は国民に生活苦から抜け出すことができる代案を出さなければなりません。今後、最低賃金事業場は増えるしかありません。生存に苦しむすべての労働者を救出することが最も急務です。
KEC支部は、最低賃金引き上げ闘争が非常に重要だと考えています。毎年、全組合員がストライキをしていますが、形式的な闘争を見るにつけ、不満が大きいです。組合員の生活がとても心配ですが、それでも多くの連帯闘争をしています。7月4日の民主労総の最低賃金集会に全組合員がストライキをして参加します。今回だけでも、組合員に闘争の成果を感じさせたいです。最低賃金闘争は時期が決まっていません。常に重要な問題であるため、KECは最低賃金引き上げ闘争に最善を尽くします。一緒に闘いましょう。闘争しましょう!
続いてイ・チョンウ最低賃金共同行動執行責任者が文化祭の開催趣旨について説明した。
イ・チョンウ最低賃金共同行動執行責任者
昨日のことですが、大学の清掃労働者たちが5年間凍結された食費を上げてほしいと大学本館に突入しました。一食分で計算すると2700ウォンです。これで一体何を食べることができるのでしょうか。一食を食べるのに、労働者たちはいくら上げてほしいと要求したのでしょうか? 一食当たり400ウォンです。これでも3100ウォンです。これで他に何が食べられるのでしょうか、食べられるものがありません。しかし、このような要求さえも、大学は断固拒否しました。これが資本主義の大韓民国が低賃金労働者を扱うやり方だと思います。
最低賃金は憲法と最低賃金法によって普遍的にすべての労働者に適用され、最低限の生計を立てられるように適正賃金が保障されなければなりません。果たして今、このように最低賃金が適用されているのでしょうか。経団連でも最低賃金をもらえない労働者が300万人だと言われています。まったく最低賃金が適用されない特殊雇用のフリーランス労働者が国税庁の資料によると847万人います。合わせると1100万人を超えています。これだけ多くの労働者が最低賃金をきちんと適用されておらず、普遍性というものはすでに失われている状態です。
では、果たして適正賃金は保証されているのでしょうか? 私たちの昼食一食が1万ウォンを超えてからもう随分経ちました。しかし、最低賃金の引き上げ率がこのような物価上昇率にさえ追いつかず、2年連続で実質賃金が下落しました。適正賃金は保証されていません。
今の最低賃金制度は、その制度の趣旨を生かすことができません。そこで私たちは何を要求しましたか? 大幅に引き上げるべきです。そして、最低賃金を適用されていない労働者に適用を拡大すべきです。差別を禁止すべきです。
今日、最低賃金全員会議で業種別区分適用はしないという決定をしたそうですが、本当に驚きました。タクシー、コンビニエンスストア、そして飲食店業で段階的に適用しようということです。
例えば、最低賃金を500ウォン引き上げたら、コンビニエンスストアは300ウォンだけ引き上げ、200ウォン差をつけようという話だと思いますが、時給200ウォンを一カ月で計算するといくらでしょうか?209時間で計算すると4万1800ウォンです。4万1800ウォン、コンビニの店主が節約してその店主が幸せになりますか? コンビニの売り上げの80%は本社に吸い上げられます。家賃が自営業者の一番大きな苦痛なのですが、これには触れないで「4万1800ウォンを減らしてあげる」「それで自営業者を救う」とは言いますが、意味がありません。
「上げて変えよう最低賃金共同行動」は5月22日に発足しました。多くの制度改善要求が、最低賃金委員会が開かれる5月、6月、また7月中旬まで、この時期だけに限定して闘う問題でしょうか。そうではないでしょう。
私たちは1年を通して、制度改善闘争とともに、私たち最低賃金労働者の当事者、そして未組織労働者を結びつけるための闘争をしなければなりません。共同行動はそのような趣旨で作られました。より多くの最低賃金当事者を集め、彼らの声をより大きくし、下半期の制度改善闘争を含め、来年の闘争を一緒に組織していこうというのが、KEC同志の意向です。
すべての労働者の賃金引き上げのために、最低賃金引き上げのために、全組合員ストライキをすると言っていました。そのような闘争を私たちが現場からもっと多く作り出し、社会的な力を集めていくとき、最低賃金闘争は6~7年前の1万ウォン闘争で社会的に前線を形成したように、もう一度その闘争を正しく展開できると思います。共同行動はそのような趣旨で作られ、今日の文化祭もそのように行われるものです。
私たちは今日、100人ほど集まったと思います。椅子が100個ほどあります。今年のストライキはKECの同志が組織してくれました。来年はもっと多くの事業場の労働者が、最も切羽詰まった労働者が、最も切羽詰まった方法で闘うことが基本だと思います。そのような闘争を私たちみんなで力を合わせて、下半期も、そして来年まで組織していきたいと思います。共同行動が同志たちと一緒にやっていきます。
続いて、青年学生総決起に参加した檀国大非正規労働者と共にする学生の会「夜明け」のイ・ガオンさんは、青年学生が最低賃金闘争に参加し、総決起を行った意味について発言した。
7月3日
(「社会主義に向けた前進」より)
【次号ヘつづく】
朝鮮半島通信
▲朝鮮労働党第8期第10回全員会議拡大会議が6月28日に招集され、金正恩総書記が出席した。
▲6月27日から行われていた日米韓による共同訓練「フリーダム・エッジ」が、29日に終了した。
▲金正恩総書記は7月2日、国防工業企業所を視察した。
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