労働運動に残した宿題

かけはし 第2653号 2021年2月15日

民主労総3期執行部選挙

イ・スンチョル社会変革党執行委員長

 実際にやりのけてみると当落に関係なく、後悔が残るのが選挙だ。選挙運動期間が1週間以上あったけれど、忙しくて見逃していたこと、より神経を使っていたら、もう少し無理してでもスケジュールをもう一つ入れておけば… 。毎回そうだ。民主労総3期役員選挙が終わって1カ月近く経つが、まだそうだ。しかし、開票終了と一緒にパタパタと手を払って振り返ってみることができないのが、また選挙だ。見つけなければならない課題があるからだ。
 
 勢力別現況
 
 注意して見るといくつかのポイントがあるが、結果だけ見てみると、今回の選挙の特徴は、△民主労働者全国会議(労働運動内で頻繁に?民主?統一を強調する一方、過去の「国民と共にする労働運動」を旗印に穏健な路線を形成した勢力の一部。以下、「全国会議」)の躍進△社会的合意主義路線の勢力化△変革的民主労総運動の現場基盤の危機の現状をあぶり出すことができる。
 
 全国会議にとって、今回の選挙は、民主労総委員長直選制導入(2015年)後、他の勢力と連合しないで独自に行った初めての選挙であり、間接選挙制時代を含めて2回目だ。初挑戦だった2013年チェ・ギュジョンーキム・ヨンウク候補が3人の候補中3位に終わったことと比べると、今回の選挙で全国会議は、注目に値する得票力の上昇を示した(1回目の投票で31・26%で1位、決選投票で55・68%で当選)。全国会議は、民主労総16の地域本部の選挙でも、独自あるいは連合を通じて11の地域で出馬して、7つの地域で当選した。全国会議が出馬していない蔚山―慶南の場合、勢力の縮小というよりは、組織内部の事情によるものであり、ここ数年対応していなかった忠清北道―仁川―全北-済州地域本部の選挙でも候補者を出馬させるなど、まさに善戦した。
 
 社会的合意主義を前面に掲げた勢力が意識的に得票陣営に登場したという点も注目すべきである。もちろん社会的合意主義は、民主労総内に長い期間存在してきた勢力だが、政派構成の次元で見ると、副次的な集まりであった。つまり「国民派―中央派ー現場派」という古典的な構図の中により集まって存在していた傾向だったが、今回は「社会的合意主義」という露骨な指向―路線がむしろ古典的政派構図を圧倒し、独立した一つの政派として登場したわけだ。実際に(表面的には)全国会議が社会的合意主義を前面批判する選挙基調を採用しており、中央派は地域―事業場ごとに支持候補が分かれた。過去「左派」として分類された社会進歩連帯など一部の団体も実用的路線に傾いて、社会的合意主義に対してあいまいな態度を取った。
 
 しかし、何よりも変革的労働運動陣営の現場基盤が弱体化している点は大きく警戒心を持たなければならない現われである。記号2番左派(イ・ヨンジュ-パク・サンウクーイ・テウィ候補者)の決戦進出の失敗は京畿―全北―済州地域などの得票で大きく遅れをとった結果だ。地域ごとにそれなりの事情があるが、共通して左派の現場基盤が崩れたり弱まった地域であり、左派内部の意見の違いと反目も深い。政局を主導する闘争は次第に消えており、選挙本部を設けて動かす活動群を確保することさえ大変なことだった。現場派が現場を失っているのだから、これから大きな危機があるのだろうか。
 
 重い課題
 
 そのため、今回の選挙が変革的労働運動陣営に残した課題は、例年に比べてより重い。
 
 まず、現場基盤を拡大―強化することは、何度繰り返して強調しても足りないことである。現場がなければ闘争はないし、現場がなければ革新もない。選挙を経て、意味のある活動家の糾合が行われた地域も指で数えることができるほどだった。ただ得票力だけではない。現場基盤の流失は、地域連帯の流失として続き、この後退は選挙運動の準備過程から明らかになった。
 選挙の基礎となる候補者さえ、登録期間が開始された後になって、最終的に確定された。また、選挙運動突入前に、候補者―中央選挙本部―地域選挙本部が一緒にワークショップなどを通じて基調とスローガン、公約などを共有し、理解を統一させる過程が必要だったが、これが遅れたり、省略された点も問題であった。一方、全国会議の場合、長い期間広げてきた「現場の活動」が光を放った。
 
 第2に、「変革的労働組合運動」あるいは「左派の労働組合運動」の実体と内容を確立することが必要である。今回の民主労総3期選挙を前後して、既存の伝統的政派構図の変化が現れ始めた。「自主―民主―統一」を中心とする民族主義陣営の読者勢力化と、社会的合意主義を全面的旗印として掲げた勢力が出馬した。しかし、左派選挙本部は依然として「傾向性」と「闘争の歴史の共有」レベルの政体性として選挙に臨んだ。特にコロナ19以降単に労働の問題を越えて韓国社会の構造変革と連動した労働運動の課題と展望を鮮明に提示し、闘争議題と社会的争点を先導することが必要である。
 第3は、「3年にわたる準備」だ。選挙準備を3年間しなければならないということではない。闘争と抵抗の中に構築されて認められるリーダーシップの確立が必要である。「闘争」は、左派陣営の強みであり、象徴であったが、(今回の選挙で明らかなように)すべてが「闘争」を強調して掲げる構図の中では「大衆的刻印」のプロセスが並行されなければならない。その上に闘争は指導力を樹立して形成するための最も有効で大衆的な方式である。いつものように、答えは現場の闘争にある。(社会変革労働者党機関紙120号)

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