国際主義労働者全国協第30回総会コミュニケ
かけはし2018年12月10日号
安倍政権打倒めざす民衆総決起を共に担い、反資本主義の世界求める国際的闘争に合流する運動形成へ
国際主義労働者全国協議会(NCIW)は、一〇月下旬東北で第三〇回総会を開催し、第四インターナショナル第一七回世界大会(17WC)と労働運動に関する補足報告を加えた情勢・任務報告、および今後の組織活動の方向性に関する報告に基づき、同志各自の取り組みの報告も交えて活発に討論し、以後の行動指針を以下のように決定した。
第一点は、九条改憲阻止と暴政を極める安倍政権打倒を何としても実現する課題を主体的に担う任務の実践であり、そこに向けて、各地域で具体的課題に則して展開されている民衆的共同の発展を意識的に推進しつつ、全国的な民衆の総結集に繋げる一翼として全力を注ぐことをあらためて確認した。議論では、安倍政権に迫るさまざまな客観的な困難がむしろこの政権を暴走に押しやる危険性が高いことをはっきり認識しつつ、労働者民衆の要求と政権との間に確実に広がる乖離を貪欲に運動に繋げる挑戦が探られた。
特に東北の同志たちからは、自らの取り組みを紹介しつつ、沖縄の闘いを共に担うことの重要性、および福島の原発事故被災者支援を含めた脱原発要求のより強力で幅広い組織化が訴えられた。労働者攻撃がさらに強化されている現状を点検しつつ、労働運動についても重要な課題として討論された。特に今臨時国会に上程された入管法改定に関して、技能実習生制度廃止と労働者としての受け入れ、という移住労働者支援運動の要求を出発点に、人間の移動を前提としたまともな移民政策を要求し、排外主義的議論と鮮明に対峙する必要が共有された。同時に全日建連帯労組関生支部への弾圧に対しては、労働運動の歴史的成果に対する攻撃との認識を共有し、労働運動総体としての反撃をめざすことを確認した。
第二に、より戦略的な課題として、17WC討論とそこでの課題設定の検討と共有に向けて議論が行われた。議論ではまず、世界大会討論とも重ねつつ、世界でさまざまな要素が相乗的に作用して深まる危機と支配階級による民衆攻撃を、伝統的世界の行き詰まりとして明確に認識した。そしてそれに対して、世界的に広がり継続している労働者民衆の抵抗を国際主義的な反資本主義的社会変革にどう発展させるか、この世界の同志たちによる実戦的な挑戦と苦闘に合流できる運動の形成を、特に意識的な課題とすべきことが確認された。
その上で、既成の政治勢力がいわば投げ捨てた労働者民衆への実践的な働きかけをどう具体化するかとして、世界大会で世界の同志たちがこもごも披露した経験と問題意識を、過渡的綱領の現代化と社会的労働運動への挑戦を中心にわれわれもあらためて共にし、検討を深める必要を再確認した。
第三に今後の組織活動については、先に確認した日本における世界の民衆運動に意識的に合流しようとする国際主義的な社会主義潮流形成の決定的重要性に立って、現在進めている日本革命的共産主義者同盟(JRCL)との共同機関紙発行をさらに充実すること、その上で第四インターナショナル15回世界大会路線を共通の土台に、第四インターナショナルに意識的に結集する勢力形成に向けたJRCLとの協力を積極的に進めることを基本的立場とした。