服部良一候補が新宿でアピール

福島原発事故を忘れたのか!  憲法改悪を止めよう

 参院選公示日の6月22日、JR新宿駅東南口で午前10時半から、社民党の公示日行動が行われた。社民党の福島みずほ党首は「今回の参院選では、『新自由主義なのか、それとも暮らしが一番なのか』、『平和国家であり続けるのか、それとも軍事大国になってしまうのか』が問われている」と冒頭で強調した。
 福島党首は「実質賃金が20年以上にわたって下がり続けている先進資本主義国は日本だけ」と強調した。福島さんは今こそ非正規雇用で賃金を下げるというあり方をやめ、雇用の非正規化に歯止めをかけ、全国一律最低賃金を時給1500円以上に引き上げることはできると訴え、下がった年金を元に戻すことは充分にできると主張した。
 福島さんは、また保健所、公立病院を減らす動きにストップをかけ、入院できなくて亡くなってしまう人びとを減らし、公立病院の縮減にストップを、と呼びかけた。そして人びとの感じる「息苦しさの元凶こそ新自由主義だ」、と強調した。
 福島さんはさらに、「頑固に平和」の立場を堅持して、「敵基地攻撃能力」や「これから防衛予算11兆円」の歯止めのない軍拡をやめさせ、高校教育の無償化、脱原発=原発再稼働阻止を訴えるとともに、衆院では改憲勢力がすでに3分の2以上だが、参院で3分の2を超えれば、まさに「正念場」だと強調し、危機感を持って支持を呼びかけた。
 「120万票以上取らなければ社民党は政党要件を失う。社民党は国会の中にいなければならない」と「どっこい社民党」の合言葉で社民党の存在意義を人びとに訴えようと語りかけた。

服部良一さん
のアピール
 続いて社民党の東京選挙区から立候補した服部良一さんが発言。服部さんは「ガンコに平和 どっこい社民党」というスローガンの意味について「どっこい、とは相手の動きを止めるという意味がある。戦争を呼び込み、軍事予算を倍増するという無責任きわまる政府・与党の動きにストップをかけ、格差・貧困の広がりを止めよう」と呼びかけた。
 服部さんは30代・40代で貯金が100万円以下という人が50%以上という数字を指摘し、「政治の光を資産を持っていない人に当てよう。いま働く人々の中で正社員ではない人の割合は4割に達する。大学卒業時には1人当たり300万円の借金を抱え、若い人たちが結婚することもできない。こうした貧困をなくすことこそ政治の役割だ」と強調した。
 服部さんはさらに「福島原発事故を忘れたのか!ということも言いたい。いまこそ脱原発・自然との共生を前面に出して行動しよう。2050年には自然エネルギー100%の社会を!」と強調した。そして「アジアのどの国も平和を望んでいる。戦争ではなく外交でアジアの平和を」と「戦争国家」に向かう動きを批判した。

秋葉忠利さん
が反戦の訴え
 元広島市長で、比例区から社民党候補として立候補した秋葉忠利さんも発言。「昨日ウィーンから帰国したばかりだ。『怒りの広島、嘆きの長崎』とも言われるが世界の人びとの戦争への拒否感を痛感している。日本の憲法は世界に広がりつつある。ウクライナ大統領の発言にもそのことを痛感する。いま核兵器廃絶のために頑張っているのはスコットランドだ。来年10月には住民投票が行われ、独立して核を持たない国になるという動きも進んでいる。それに対して日本では『核兵器の共用』などの主張も出ているが、これでは日本国憲法を生かしているのはスコットランドだということになる。この現実を変えることができるのは有権者だと考えて比例区から立候補することにした」。
 秋葉さんはさらに述べる。「ゴルバチョフは核兵器のない世界についてアメリカと合意に達していた」という。ウクライナの戦争の中で、無辜の市民を殺してはならぬという声をもっと大きくするために立候補した。核兵器禁止条約の会議には、「オブザーバーとしても行かない」というのが岸田首相の立場だ。
 「責任を果たせない人間を国会に行かせてはならない」と秋葉さんは強調した。

岡崎宏美さん、大椿
ゆうこさんの発言
 元衆院議員で新社会党委員長の岡崎宏美さんは、臨時社員・パート社員の8割が年収200万円以下であると訴え、「だから政治を変えなければいけない。改憲の動きを止めよう」と訴えた。
 「首を切られた元非正規労働者の代表」と自己紹介した大椿ゆうこさん(全国比例)は、「36歳で首を切られ、原因は自分にあると思っていた。しかし私たちが黙っていたらこの状況は悪くなり続けるだけだ。私たち当事者が声を上げるとき、この社会を覆すことができる、アメリカでは、アマゾンやアップルの労働者たちが自分たちの権利を自分たちで勝ち取っていくと語っている。首を切られる痛みを今の国会議員は分からない。首切りを国が認める社会を作らせてはならない」とアピールした。(K)

ガンコに平和を訴える服部良一さん(6.22)

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