辺野古・安和・宮城島での闘い
4.7辺野古実が防衛省へ申し入れ行動
大浦湾埋立て工事
土砂搬出・搬入阻止の座り込み
【東京】4月7日午後6時半から、防衛省に対して、辺野古に基地建設を許さない実行委が申し入れ行動を行った。
最初に、防衛省に対して、「大浦湾の杭打ちをやめろ、宮城島から埋め立て土砂を搬出させないぞ、琉球弧を戦場にするな、日米軍による実働演習をやめろ、民間港への米艦船の入港を弾劾するぞ、辺野古の新基地建設を断念させるぞ」とシュプレヒコールを行った。
主催者があいさつ。
「防衛省前抗議行動は2004年6月から、初期のころは毎週月曜日にやっていた。その後、月一回の行動になっている。2004年4月19日に、辺野古で座り込みが始まった。上原成信さんがとんで行って座り込みの様子を見て、その状況報告を私たちにしてくれた。『長い闘いになるから、少ない人数ではとてもやっていけないので、東京にいる反戦・平和運動をやっている人に呼びかけて、辺野古に基地を作らせない阻止闘争をやろうじゃないか』ということで起ちあがったのが辺野古実だ。それから21年、沖縄の状況は良くなるどころか、ますます悪くなっている」と発言し、「ヘリ基地反対協が海上での抗議行動にカンパを呼びかけている。お礼と状況報告を伝えたい」と、闘いの報告をした。
辺野古の座り込み行動に参加して
次に沖縄現地からの報告がないので、辺野古に行ってきた方が報告した。
「現地の最近の報告を2点だけ報告する。一つは先週の土曜日、辺野古での県民大行動に600人が集まった。二つ目は沖縄の自民党が安房の昨年6月、ダンプによる死傷事故について、自民党の県議会ニュースの中で、市民の抗議行動によって死傷事故が起こった。これを規制しないことはけしからんと書いた。平和連絡会は自民党に抗議している」。
「昨年の6月から10カ月くらい経っているのにかかわらず、死傷事故の原因究明がされていない。これからの参議院選、来年の県知事選を見据えて、県政に対するゆさぶりがいろんな形で出てきている。安和の事故は工事の遅れを取り戻そうとして、沖縄防衛局・防衛省が工事をあせってやっている。そのことが背景にあって起こったことは明確だ。これに対して、断固抗議したい」。
大浦湾埋立て工事
作業船の事故や作業員の事故が頻発
「3月12日から15日まで沖縄に行ってきた。辺野古の新基地ゲート前の座り込み行動。3月13~14日、朝の9時、正午、午後3時。1日3回、ダンプの土砂搬入があり、それを阻止する行動。新工事用ゲートで座り込んでいる。延べ人数が50人から60人。日に3回しか車両搬入させない力関係をつくっている。座り込み人数がどんどん減っていくと力関係が変わって、防衛省がさらにがんがん車両搬入をすることもありうる。ぜひ、首都圏からも参加を」。
「もう一つは、大浦湾。前回は昨年の7月に行った。今回大浦湾を見て、びっくりしたのはサンドコンパクションパイル船という巨大なやぐらを設置した地盤改良船、これがやぐらの高さが70~90m。巨大な船だ。これが何と6隻、大浦湾に入り込んでいる。これ以外にも浚渫船とかトレミー船とか、様々な作業船が入り込んでいて、大浦湾は作業船でひしめきあっている」。
「問題は今年になってから、作業船の油の流出事故、火災事故、座礁事故などがたくさん起こっている。それに加えて、作業員の骨折事故、人身事故も起こっている。安和における死傷事故と同じように、工事の遅れを取り戻そうとする防衛省のあせりが引き起こしている」。
県の行政指導を無視し農道を大型ダンプが
「もう一つ、宮城島の報告。宮城島は辺野古から車で1時間ちょっと。毎日、うるま市の島ぐるみ会議が抗議行動を、平日朝の8時半から午後3時までやっている。宮城島は県道が農道に指定されている。農道に指定されていると管理がうるま市長だ。農道なので大型ダンプの通行も制限されている。大型ダンプは1日40台まで。ところが鉱山のダンプだけで百台以上、多い時には150台行ったり来たりしている。農道がかなり破損し傷んできている」。
「中村うるま市長に申し入れをやっているが、中村市長は自民党の推薦の市長で、国がやっていることなので何も言えないという態度だ。農道管理者としては責任を放棄している」。
「宮城島の鉱山から、土砂をダンプに積んで、これまではうるま市内の道路を通って、中城(なかぐすく)湾港まで行って、そこから船で大きく外を回って辺野古へ。そういう形の運搬ルートだった。ところが、3月4日から宮城島の隣の平安座島(へんざじま) の民間の桟橋から辺野古に直行する形で船での運搬を始めた」。
「これは設計変更の許可された内容と違うので玉城知事は設計変更をしなさいと防衛局に対して行政指導をしているがこれをまったく無視してやっている。これまでの50以上の県の行政指導を無視して違法・不当な工事を続けている。これも許せない。こちらから、座り込みに行こうではないかと改めて呼びかけたい」。
米軍人による沖縄の女性への性暴力・殺人事件に抗議して毎年、東京でも行われているスタンディングが、沖縄・基地軍隊による性暴力を許さない関東の会の呼びかけで4月27日午後3時から、JR原宿駅表参道改札五輪橋付近で行われる。これへの参加の要請や5月17日午後2時から、新宿駅東口アルタ前集合・デモ、その後、具志堅隆松講演会(午後4時から、ふれあい貸し会議室新宿)があり、参加が呼びかけられた。最後に、日音響の沖縄の闘う歌を防衛省にぶつけて行動を終えた。来月の防衛省行動は5月12日月曜日、午後6時半から。 (M)

2025.4.5 キャンプ・シュワブゲート前。島ぐるみいとまんの大城規子さん。

2025.4.5 キャンプ・シュワブゲート前。県民大行動に600人。 ドローンによる写真展。
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