3・9キステム同一労働同一賃金裁判報告集会

これを足掛かりに非正規差別との闘いさらに

 【東京】3月9日午前、本紙で既報したキステム同一労働同一賃金裁判における仙台高裁での勝利的和解についての報告・御礼東京集会が、新橋バルーンで開催され、当該の高橋さんと多くの支援の仲間が闘いを振り返りつつ、非正規差別に対する今後の闘いへの足掛かりとして、今回の和解の意義を確認した。

高橋さんが支援への感謝を

 集会では、先ず「高橋さんを支援する会」の岩見千丈代表と全国一般全国協の大野隆中央執行委員長から御礼のあいさつがあり、続いて高橋さんが支援への感謝を述べた上で、この間の闘いと和解への思い、さらに今後への決意を語った。
 高橋さんは特に、地裁判決が自分の主張を全面的に無視したことに怒りを覚え高裁では思いのたけを主張できたとふり返り、また和解は当初負けと思っていたがさまざまな議論を通してその意義が納得できたとして、今後会社が約束した処遇改善の努力を見守りたいと語った。また地方では非正規労働者にとって処遇の改善が暮らしに大きな意味をもつことを具体的に説明しながら、自分の周囲にたくさんいる非正規労働者のために、今回の成果を活かしていきたい、と決意を述べた。
 さらに支援する会の星野さんが、和解の経過を報告、秘密条項を許さなかったことで実現した記者会見が地元ではTVや新聞でも報道され一定の波及をつくり出したと報告、そのことも含めて今回の積極的な意義を確認した。そして、各地の無期転換剥奪との闘いなどの全国で押し返す闘いに活かしたいと、今後の方向に抱負を述べた。

 今後へ生かす和解

 メトロコマースや郵政の仲間を先頭に、集まった支援の仲間からは次々と、高橋さんの決起への敬意と今後の職場での闘いへの期待が述べられると共に、今回の和解を今後の闘いに活かす決意が表明された。いずれも理不尽な非正規差別に闘いを挑んできた仲間たちであり思いは共通、集会はこの差別構造の打開に向け力を尽くすことをあらためて確認する場となった。(神谷)  

キステム裁判の勝利的和解報告東京集会(3.9)

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