辺野古・高江の訴えに応え注目浴びたジュゴンの行進

沖縄に基地はいらない!

 九月十二日、東京銀座で「沖縄に基地はいらない!ジュゴンの行進!」集会とデモが「辺野古への基地建設を許さない実行委員会」の主催で行われた。二百人(主催者発表)が参加した。
 水谷橋公園の簡単な集会では、冒頭、新政権発足と新基地をめぐる情勢が紹介され、発言が続いた。WWF(世界自然保護基金)ジャパンの花輪伸一さんは「ジュゴン、ノグチゲラといった象徴種を守ることは他の生き物、人間を守るということだ。二〇一〇年十月には生物多様性条約締約国会議(COP10)が名古屋で開催の予定だ。日本政府は議長国として、辺野古の環境について言及しなければ何のための生物多様性かということになる。自然環境が悪くなれば、資源が枯渇する。そうすると、貧困が拡大し、犯罪につながるともいえる。大浦湾の環境を守らなければならない」と発言した。他に東水労、「やんばるの森にヘリパッドはいらない住民の会」からも発言があった。高江では、ヘリパッド建設に対し座り込んで抗議する住民の排除を求めた仮処分申請は、五回の審尋を終えて、十月に那覇地裁の現地調査が予定されている。
 そしてヘリ基地反対協の安次富浩さんが、電話を通して現地報告をしてくれた。九月十日に辺野古上空の米軍ヘリデモフライトがあった。タッチアンドゴーを陸上で繰り返す普段より、静かで、いい加減なフライトだ。政権が変わってもたたかいは続く。条件が良くなっただけで基地建設を止める状況ではない。われわれはアセス裁判も含め大衆的に撤去していきたい。対米交渉のためにも東京のたたかいは重要だ」という、この集会へのメッセージだった。
 デモは、数寄屋橋を通って日比谷公園で解散した。ジュゴンのぬいぐるみなどは沿道の注目を集めた。民主党主導の政権で外交・安全保障分野で切り離された辺野古ではなく、生活を守る象徴としての新基地建設撤回を勝ち取っていきたい。       (海)

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