沖縄県庁前断食行動に連帯する院内集会
かけはし 第2657号 2021年3月15日
沖縄戦犠牲者の遺骨を含む
土を米軍基地建設に使うな
3月2日、衆議院第1議員会館で、「沖縄戦犠牲者の遺骨が含まれた土砂を埋辺野古埋め立てに使わせてはいけません 沖縄県庁前断食行動に連帯する東京行動」が行われた。
沖縄戦犠牲者の遺骨を38年間、収集してきた沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマヤフー」代表の具志堅隆松さんが、政府による辺野古新基地建設工事強行に抗議し、沖縄戦犠牲者の遺骨を守るため、3月1日から6日まで沖縄県庁前で、命がけのハンストに突入した。市民と宗教者は、連帯するために院内集会を開いた。
司会者が「12月10日、島ぐるみ宗教者など6団体が、昨年の4月埋め立て設計変更申請で、遺骨混じりの南部戦跡の土砂が辺野古新基地建設のために使われようとしている。撤回と犠牲者遺族への謝罪を求める呼びかけをした。3月2日までに88団体、8873筆が集まっている」と経過を報告した。
そして、「沖縄戦跡国定公園にある糸満市米須『魂魄の塔』近くで始まった熊野鉱山の開発によって、戦没者の遺骨が含まれている土砂が新基地建設の埋め立てに使われるおそれが出ている。知事権限でストップできる。知事への要請をしてほしい」と訴えた。
次に、黙とうと具志堅さんの断食決行趣意書が読み上げられた。そして、ハンスト中の具志堅さんがラインで思いを語った。
「遺骨収集場所が採石場になってしまう。遺骨が出ている。現状を見てほしい。遺骨について、どう思うかと防衛局に質問しても答えない。人間の心を失った行為だ。知事に対して、熊野鉱山開発の中止命令を出してほしいと要請した」。
「今回のハンストの要求は①沖縄防衛局による南部の土砂採取計画の断念②沖縄県知事は自然公園法33条2項による砕石事業中止命令を発令すること。死者の尊厳を守るために国の暴挙を止めよう」。
国会開会中にも参加した共産党の赤嶺正賢衆院議員が「現地調査をしてきた。ガマの中で遺骨が発掘されている。民間人の半分が南部に移動させられ、命を落とした。その土砂を採取し、基地建設を使うのを許せない」と話した。
この後、日本キリスト教協議会、日本山妙法寺の宗教団体の発言。共催団体の辺野古実、許すな憲法改悪市民連絡会、憲法共同センター、平和フォーラムが発言した。最後に、3月6日午後からハチ公前での宣伝活動、今後東京での集会を行いたいと行動提起が行われた。
3月6日渋谷でハンスト連帯行動
3月6日午後1時半から3時まで、渋谷ハチ公前で、沖縄県庁前断食行動に連帯する東京行動・宣伝行動が100人で行われた。コロナ緊急事態宣言が2週間延長されたにもかかわらず、普段と変わりないほどの人通りであった。署名やアピールに対して、立ち止まり聞き入る人や署名に応じる人がいた。
ハンスト中の具志堅隆松さんが電話で話した。
玉城デニー知事がハンスト現場を訪れ、具志堅さんと話をした。具志堅さんは「知事の権限で土砂採取を止めさせて欲しい」と要請したのに対して、知事は「関係部署に何ができるか検討させている」と答えた。具志堅さんはさらに「この問題は県政内部での検討でなく、市民団体を入れて、遺骨の採取の方法などいろいろ意見を聞いてほしい」と伝えた。そして「遺骨は沖縄の民間人だけでなく、本土の各地から来た日本兵、米兵、朝鮮人など、いろんな人のものが混じっている。そうした歴史があることを理解すべきだ」と語った。
宗教団体、運動団体の発言の最後に、沖縄一坪反戦地主会・関東ブロックの外間さんは「76年間ウチナンチュを切り捨ててきた日本政府が遺骨混じりの土砂で基地建設なんてとんでもない。怒り心頭だ。沖縄の民間人、日本兵、米兵、朝鮮人などアジアの人たちの遺骨がある。あえて言わせてもらえば、日本兵は沖縄の民間人をスパイとして処刑した。そうした遺骨があることを忘れてもらってはこまる。日本政府はどうこの問題に責任をとったのだろうか」と問いかけた。
主催者が最後に、「3月は重要な時期だ。今後も別の人たちによる県庁前での行動が続けられる、連帯行動をしていこう」と呼びかけた 。 (M)
辺野古埋め立て不承認を支持します
新宿駅南口で宣伝活動
政府はただちに工事をやめろ
「1週間キャンペーン」を首都圏で、全国各地で取り組もう
2月23日午後2時から、東京・新宿駅南口で、辺野古埋め立て不承認を支持します 政府はただちに工事をやめろ「1週間キャンペーン」最初の情宣活動が行われた。川崎や日野市などから駆けつけた仲間を含めて、川崎での活動報告、横田基地との闘いなども織り交ぜながら、辺野古基地建設を止めるアピールを行った。
玉城知事が埋め立て不承認を行った場合、それを支持する1週間行動が以下のように呼びかけられている。全国各地での行動に参加しよう。 (M)
首都圏のみなさん。全国のみなさん。
多くのみなさんが寄せた約1万8千件の「意見書」には、“辺野古に基地は造れない、造らせない”の想いがこめられています。この取り組みの意義をしっかり共有するとともに、その一つひとつを繋ぎ、さらに拡大していくのは今をおいてありません。今こそ辺野古新基地建設を断念に追い込む世論をさらに大きく喚起していこうではありませんか。
玉城デニー知事は、近日、「設計変更」の“不承認”の結論を出すと想定されます。不承認決定の日から1週間前後の範囲で「沖縄県の不承認支持!」「直ちに辺野古を断念しろ!」の声を首都圏、全国各地で上げましょう。キャンペーンをはりめぐらし、その声を沖縄に届けていきましょう。
辺野古埋め立て不承認を支持しますキャンペーン
~政府はただちに工事をやめろ~
◆埋め立て工事の変更承認申請を沖縄県知事が不承認したとき◆
1週間
〇青色のものを身につけ、支持を意思表示
〇各地各場所で支持するアピール
〇「#辺野古埋め立て不承認を支持します」でつながり拡げる
翌日※不承認が金曜日の場合は翌週の月曜日
首相官邸前緊急行動(主催:辺野古への基地建設を許さない実行委員会)18:30~
約1週間後
首相官邸前行動18:30~
(共催:「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会)
■不承認の判断時期について■
名護市の意見書が3月議会での採択まで沖縄県には出されないので、早くとも3月下旬以降と予測されます(2月1日現在)。
★沖縄から呼びかけられたときには呼応していきましょう★
呼びかけ:辺野古の海を土砂で埋めるな!首都圏連絡会(埋めるな!連)
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