韓国サンケン労働者の解雇撤回
韓国とオンラインで結び
連帯の力で勝利しよう
闇は光に勝てない!我々は絶対に諦めない! サンケン電気は韓国サンケン労働者の解雇を撤回しろ4・13集会が、文京区民センターにおいて、韓国・金属労組慶南支部韓国サンケン支会、韓国サンケン労組と連帯する埼玉市民の会、韓国サンケン労組を支援する会の共催で開かれた。集会には多くの労働者・市民が参加した。
日本のサンケン電気本社はただただ、民主労組である韓国サンケン労組を潰すことを目的として、今年の1月20日に韓国サンケン会社の解散と労働者全員の解雇を強行している。厳しい状況のなかで労働者たちは会社前のテント座り込みで闘争を継続している。この日の集会は、東京の会場と会社前テント、ソウルへの遠征団がオンラインで結ばれて進行された。
主催者あいさつを行った全労協議長の渡邉洋さんは、コロナ蔓延の影響で非正規労働者への犠牲転化が拡大していることに触れながら、韓国サンケン労組に対する攻撃も「混乱に乗じたものだ」と指摘し、日韓労働者の連帯は「歴史上の問題、朝鮮人差別の問題、日本企業と韓国労働者の問題などを含めて、真の友情を勝ち取るための闘いだ」と訴えた。
昨年7月以降の闘いの経過報告は、支援する会事務局次長の尾沢孝司さんが行った。9月の支援する会結成と木曜行動の開始、11月~今年1月にかけた大阪支店と名古屋・九州・広島営業所への抗議行動、12月韓国での与党議員13人による本社社長・経産省・厚労省へ「廃業の撤回」を求める書簡送付、そして慶南道知事・道議員・昌原市長・昌原市議会全会一致で日本本社に「廃業撤回」を求めている。そしてその間サンケン電気側は、韓国からの撤退ではなく、LGと組んで事業拡大を図ろうとしていることなども明らかになった。また1月20日に解散した韓国サンケンは「サンケン電設」として分社化された。闘争は継続している。
『韓国サンケン労組の闘い』のビデオ上映と、会社前テントとソウル遠征団から一言ずつあいさつをもらった後、民主労総副委員長と解散・清算撤回解雇者復帰闘争委員会議長に就任したキム・ウニョンさん(韓国サンケン労組副支会長)から、オンライン報告を受けた。
「1996年の民主労総加入以降、労組潰しを狙った弾圧が始まった。20年3月に日本で支援団体が結成された。現在、コロナ危機が進行していて、労働市場も縮小している。雇用危機と不平等がそして韓国では住宅問題も深刻化している。一方では米中の覇権争い、米朝関係、中国との経済関係などをめぐって、来年3月には大統領選挙がある。民主労総は解雇・公共・非正規課題の要求を中心に据えて、7月の労働者大会と10~11月のゼネストを予定している。外資との闘い(旭硝子など日系企業3労組の連帯)、LGとの闘い(清掃労組の支援)なども準備している」ことなどを報告した。そして最後に「苦しい状況ではあるが、サンケンの勝利は仲間全員の勝利になる」と決意を述べた。
行動提起の後、「団結がんばろう」でこの日の集会を締めくくった。韓国サンケン労組への会場カンパには13万円余りが寄せられた。 (R)
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