ミャンマー民衆支援を

4.25新たな在日ミャンマー人組織が結成
CRPH支援協会・日本設立総会
支援資金に協力を

 4月25日夜、東京・神田駿河台の連合会館で「CRPH支援協会・日本(Support CRPH-Japan)」の設立総会が開かれた。
 2月の軍事クーデター以降、軍政に対抗して設立されたCRPH(連邦議会代表委員会)を支援する在日ミャンマー人団体「軍事クーデターに反対する在日ミャンマー人非暴力活動委員会」として、日本各地でデモや署名活動、ハンストや外務省への要請行動などの活動を行ってきた。4月16日に、CRPHを中心に国民統一政府(NUG)が発足した。これを機に、非暴力委員会を発展的に解消し、支援協会として①情報発信、②日本社会と強く連帯するための具体的提案、③民主化運動に関心のある人々とともに活動できるボランティアグループへの拡大、④CRPHやCDM(社会的不服従運動)を支えるために資金を集めることなどに活動範囲を広げていく。「2008年憲法を廃止し、真の民主的な政権を樹立する」を目標に掲げる。

連合傘下の労
働組合も支援
 総会ではまず、会長に内定しているタンスエさんが「日本の人々にも支持してもらえるよう運動を広げることが、ミャンマーの平和につながる」と開会のあいさつを行った。支援協会設立の中心となり準備したのは、88年の民主化運動に参加したメンバーのミンスエさんら7人だ。
 続いて、超党派の「ミャンマーの民主化を支援する議員連盟」事務局長の石橋ひろみち参議院議員(立憲/比例)、連合の相原事務局長、JAM(ものづくり産業労働組合)の安河内事務局長の3人から来賓あいさつが行われ、それぞれ国軍クーデター以降の取り組みや活動計画について話した。
 議連からは、自民党の「日本・ミャンマー友好議員連盟」と共催で公開勉強会「ミャンマーの悲劇を食い止め、市民の希望をかなえるための外交とは?―最新情勢を学び、次の一手を考える」を開催したことなどが報告された。23日に開催されたこの勉強会は動画配信され、現在でも視聴できる。
 連合はオンラインであいさつした。連合は国際労働組合総連合と連携してミャンマー労働組合総連合の支援をはじめ、民主化運動や労働組合運動の支援を続けてきたことから、クーデター後の対応は早く、2月3日に「国際労働組合組織と連携してミャンマーの国家権力の民主化の移行を求める」などとする事務局長談話を発している。今年のメーデーでは、会長あいさつや宣言に、談話に沿ったミャンマー労働者支援の内容を盛り込むという。
 1298労組(約36万人)を擁するJAMはこれまで、裏方として在日ミャンマー人の労働組合活動を支援してきた。今年1月にJAMに正式加盟した在日ビルマ市民労働組合とともに、2月4日には抗議声明を発し、外務省交渉などを共同で行ってきた。市民労働組合のミンスイ会長は、オンラインで行われた連合メーデーで、日本の労働者に協力を求めるアピールを行っている。

CRPH支援協会・日本は何をするのか
 前半のさいごに、非暴力委員会の事務局を担う熊澤さんから、冒頭の会の解散と協会の設立、そして協会の活動と目標について説明が行われた。資金計画は「毎月3000円」案であった。
 ここまでの発言者は日本人で、総合司会をつとめるティリティサーさん、現在はフリージャーナリストの田辺寿夫さんの2人が通訳を兼ねて進行してきた。
 後半は88年世代がフロアの参加者に向かって座り、在日ミャンマー人どうしの話し合いがミャンマー語ではじまった。88年世代から提案があると、会場の若手が意見を発するというスタイルで、会場の閉館ぎりぎりまで続けられた。一つの議論に区切りがつくと、司会の田辺さんが簡単な説明をし、日本人の発言も促した。
 正確ではないが、参加者は100人程度で、在日ミャンマー人が7割ていどを占めていたと思う。
 なお、朝日新聞は4月26日夕刊で「サポートCRPHジャパン」と報じたが、公式フェイスブックでは「CRPH支援協会・日本」を正式名称とした。

ミャンマーを
  知るために
 手ごろな書籍はクーデター直前に発売された中西嘉宏著『ロヒンギャ危機』(中公新書)、14年発売の根本敬著『物語 ビルマの歴史』(中公新書)があるが、現在は品薄のようだ。
 根本さんは研究者などとクラウドファンディングを行い、目標の500万円を2日間で達成し、5月5日の締め切りまでに5102人から約5500万円の支援金を集めた。このカンパ活動の母体「ミャンマー緊急支援チーム21」の2つの動画配信、上智大教授の根本さんが講師をつとめた「ミャンマーのクーデター これだけはおさえておきたい基礎情報」、ノンフィクション作家の高野秀行さんが講師をつとめた「移民の宴―ミャンマー反クーデター篇」が参考になる。特に後者は、支援協会を準備した在日ミャンマー人のリーダー役の日常がわかる。
 ミャンマーの民主化運動にとって「8888」が大事な数字だ。今年の8月8日は日曜日。ミャンマーの民主化のため、スケジュールをあけておくべきだろう。       (KJ)

4・24 外務省へ要請行動

 4月24日昼、在日ミャンマー人が日本政府に対して、国民統一政府(NUG)を認め、サポートを求めて、霞が関官公庁を一周するデモと外務省への要請行動を1000人で行った。
 デモの目的は①各国在住のミャンマー人を含くむすべてのミャンマー人が一丸となって、国軍のクーデターに反対する意思を表明するため②各地に住む各民族を含めた在日ミャンマー人全員が新政府である国民統一政府を支持することを表明するため③日本政府として国民統一政府を一刻も早く認めてサポートすること及びミャンマー民主化のために真摯に向き合っていただくことを要請する。
 外務省前では、①日本政府はミャンマー軍のテロ・残虐行為をやめろ②ミャンマーの国民統一政府を認めろ③拘束されているすべての関係者を直ちに解放しろ④ミャンマーの民主化活動は勝利する、とシュプレヒコールを上げた。  (M)

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