いのちと暮らしの差別なき保障へ

5.1第92回日比谷メーデー
全労働者の団結で生活と権利を守ろう

総団結し菅政権打倒必ず

 5月1日、第92回日比谷メーデーが同メーデー実行委員会主催の下に、日比谷公園野外音楽堂でのメーデー集会、その後のJR新橋駅前でのスタンディング行動として実施された(スタンディング行動は別記事参照)。メインスローガンは「働く者の団結で生活と権利、平和と民主主義を守ろう」。さらに「福島原発事故を忘れない! 原発ゼロ社会・復興の実現を!」「コロナ解雇を許すな! 雇用の継続と休業・生活補償の充実を!」「9条改憲反対! 辺野古新基地建設阻止! 菅政権は退陣を!」「なくせ貧困・格差・差別、8時間働けば暮らせる社会を!」と4本のサブスローガンが添えられた。
 本来は感染対策として規模は縮小するとしても、大衆的な集会、デモとなるはずだった。新型コロナウイルス感染が世界的に、新自由主義による労働者民衆のいのちと暮らしの破壊、特に社会的基盤の破壊をまざまざと暴き出した中で、それに正面から闘いを挑み、自らの力で社会と暮らしを再生させる労働者民衆の団結が切実に必要になっている。今年こそその団結をはっきり突き出すメーデーを、これが実行委員会の意気込みだった。掲げられたスローガンにもそれは滲み出ている。
 しかしそうできなかった。この1年安倍、菅と続いた自公政権は新型コロナウイルス感染に何一つ筋の通った対策を打ち出さず、その無策・怠慢は感染拡大の第4波、そして東アジアでは群を抜く1万人以上の死者という大きな犠牲を招き、直前には緊急事態宣言まで出された。この中で、実行委員会も苦渋の決断を迫られ、今年も各労組代表に限定した集会とそのウェブサイトでの実況中継、その後のスタンディングに切り替えざるを得なかった。

コロナ下での
「苦渋の決断」


 この中でのメーデー集会は、各組合代表が演壇上と演壇下の限られたスペースに集結するという形で進められたが、集会がインターナショナル合唱で幕を開けるなど、労働者民衆の団結への意欲が随所に表現された。
 集会は、平賀雄次郎中小民間労組懇代表の開会宣言で始まったが、平賀さんは、今だからこそ権利主張を、と進められたメーデー準備にふれつつ、特に未組織の仲間に集中しているコロナの犠牲への反撃を込めた全労働者の団結を強く訴えた。
 次いで鎌田博一国労東京地本委員長が主催者あいさつ。鎌田さんは、コロナ禍は人災だと切り出し、随所で進む労働者処遇の劣悪化、社会政策の貧困化、さらに沖縄に典型的な民主主義と平和に対する攻撃、原発推進など悪政のオンパレードを指摘し、まず菅政権を必ず打倒しようと呼びかけた。その上で、差別を許さず共生への総団結、またミャンマーや香港の民主主義を求める闘いを具体的に挙げつつ、世界の労働者との連帯、を訴えた。
 連帯のあいさつは西川晋司都労連委員長。西川さんも、非正規労働者に集中するコロナの犠牲、医療に典型的に表されたいのち軽視とエッセンシャルワーカーの劣悪処遇、を怒りを込めて糾弾、いのちと暮らしが差別なく保障される社会を連帯の力で引き寄せよう、と力説した。
 そして、韓国民主労総、中央メーデー実行委員会、中之島メーデー実行委員会、京都地域メーデー実行委員会、社民党党首の福島みずほ参院議員からメッセージが届いていることが紹介され、代表して中央メーデー実行委員会メッセージが代読された。

移住労働者へ
不当解雇攻撃


 3人が闘いの現場から決意を表明した。最初は、全統一労組・ビード分会の長谷川ロウェナさん。フィリピンからの移住労働者が休業補償金や雇用保険を求めて労組を結成し、それらを獲得したとたんに組合員を全員解雇したホテルに対し解雇撤回を求めて闘争中だ。ロウェナさんはその闘争を報告し、ホテルは日本語がよく理解できない組合員に退職同意文書への署名を求めるという卑劣な行為まで行ったと明かした。そして、私たちは声を上げた、私たちはモノではない、組合がある、負けない、と力強く決意を述べた。演壇下からは、結集した仲間たちが元気よくエールを送った。
 次は沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの青木初子さん。自己決定権を何一つ認めない上に、日米首脳会談で沖縄を再び米軍の軍事要塞化することを容認した菅政権の不当性を厳しく批判、沖縄を戦場にすることは絶対に許さない、そのために沖縄の民衆は不屈に闘う、との決意が表明された。
 最後は郵政ユニオン・労契法20条裁判原告の井上順平さん。郵政会社は昨年の最高裁判決の後でも非正規社員全体の処遇改善を拒否していることを批判した上で、長崎地裁で初めて和解が成立し、その中で会社が期間従業員処遇改善に真摯に取り組むと表明したことを手掛かりに、個人救済ではなくあくまで非正規全体への波及として制度改正を徹底的に追求する、と決意を語った。
 発言の集約はメーデーアピールの採択。全国一般東京東部労組委員長の菅野存さんが読み上げ、先の4本のサブスローガンが中央メーデーと共通にされたことを含めて全体の拍手で採択された。アピールは、「すべての労働者の幅広い結集と一層の団結を深め、闘いを進めていく」ことを結論とした。92回日比谷メーデーはこうして、サブスローガンの共有と合わせ、国際連帯を含めた労働者の団結の切実な必要をあらためて確認した。そして最後に団結ガンバローの1唱で集会は締めくくられ、新橋駅前でのスタンディングに向け散会した。  (神谷)  


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