各地でメーデー集会

誰一人取り残されない社会をつくろう!

新橋SL広場でアピール集会
危機の中で労働運動と市民運動の連携が大事

 コロナ危機がより一層の拡大・深まりを見せる中で、全労協を中心に積み重ねられてきた「第92回日比谷メーデー」は、日比谷野音での各労組代表による集会とともに、東京・新橋のSL広場でのアピール集会を中心に開催されることになった。5月1日午前11時45分からのアピール集会には首都圏の労働組合活動家や、市民運動の仲間を中心に約80人が参加した。
 主催者を代表して全労協の渡辺洋議長は「政府はコロナ対策をないがしろにして、一層の危機拡大をもたらしている。オリンピックを何よりも優先するのは現政権・都政の『人気』を維持したいがための方策だ。それがコロナ被害を拡大している」と批判した。
 次に全統一労組の鳥井一平さんが、外国人労働者を排除・追放するための入管法改悪を批判するアピール。
 「これは外国人労働者だけの問題ではない。私たち一人ひとりの労働・人権に関わる問題だ。当事者は私たちだ。オリンピックにめどがついたから外国人の仲間たちの送還を強行しようというのか。この30年間、外国人の犯罪は少なくなっている。みんな真面目に働いている仲間たちだ。入管法の不備のために、働く人々への在留許可はおりていないが、こんな国は先進国の中では日本だけだ。誰一人として取り残されることのない社会をつくろう」と鳥井さんは訴えた。

JAL争議団
からアピール
 次に、社会民主党委員長で参院議員の福島みずほさんが連帯アピール。福島さんは「規制緩和と労働条件の悪化、派遣切り、そして雇い止め。『規制緩和』を名目に職が奪われる、この政治を変えよう。反基地、反原発の闘いへの弾圧をやめさせ、今こそ生命を壊さない政治を」とアピールした。
 多くの争議団を代表してJAL争議団が発言。「日本航空は経営破たんを口実に165人もの不当解雇を強行したが、今になって『その必要はなかった』と会長が発言するに至っている。まさに組合つぶしのための不当解雇だった。6月25日に行われる東京総行動ではこの問題を追及する」と呼びかけた。
 次に「9条改憲反対」の総行動の先頭に立っている菱山奈帆子さんが発言。菱山さんは「コロナ危機から1年経って、事態はさらにひどくなっている。『緊急事態宣言』も3度目だ。あまりにも命をおろそかにする政治の中で、私たちの怒りもかすめとられようとしている。誰一人取り残されない社会を作ろう。市民運動と労働運動は車の両輪だ。5月3日の国会門前での憲法集会へ」と訴えた。

 全国一般東京南部支部からは「いま女性労働者の闘いは、きわめて困難な状況に直面している。コロナ被害の相談を新宿で行ったが3日間で300人の人びとが相談に訪れた。年越し派遣村の時には500人が相談に訪れたが、女性は5人だった。今回は人数にして60人、18%が女性だ」と説明した。「もう所持金はないという人もいた。女性への暴力も深刻な問題。女性には女性の相談員が必要だ」とアピール。
 「女性相談員による女性のための相談を行ったが全体で120人、大嵐の日にも20人が訪れた」と語った。
 「闘えない」人たちのためにこそ闘わなければならない、と訴えた南部支部の仲間は「労組こそ、オープン・ゲートを。女性、外国人、派遣労働者の闘いを受け止めあらゆる差別を許さない闘いを!」と呼びかける。
 郵政労働者ユニオン東京地本の松原書記長からは「郵便物を届ける私たちの労働は、エッセンシャル・ワーク(社会にとって不可欠な労働)だ。しかしコロナ危機の中で当局がいう言葉は、『消毒しろ』といったものでしかない。私たちは労契法20条裁判で勝利判決を勝ち取ったが半年過ぎても変わらない。全国で裁判闘争を闘い、3月30日には長崎で4人の和解を成立させた。非正規現業労働者の処遇改善を」と訴えた。
 まとめ発言を行った東京全労協の寺島事務局長は、現場から労働者の困難な現実を示していこう、今年の都議選、参院選にも積極的に関わっていこう、と呼びかけた。
 コロナ危機の中で、新しい労働運動に挑戦しようとする意気込みを感じさせる集会だった。    (K)

愛知県中央メーデー

名古屋市長選敗北を乗りこえ労働運動の高揚を!

 【愛知】5月1日、名古屋市の白川公園で愛労連などを中心とした実行委員会の主催で第92回愛知県中央メーデーが行われた。今年はコロナ感染を予防して動員をおさえ、約千人の労働者が参加して成功した。
 最初に「歌声運動」による労働歌斉唱でメーデー集会が始まり、メーデー実行委員長で愛労連議長の津崎さんが開会あいさつを行った。津崎さんはコロナ感染拡大が続く中、無策を極める菅政権を批判し、「コロナの被害はもはや人災の域に入っている」と指摘した。「コロナ感染はその病だけではなく、多くの女性や非正規労働者が解雇され、労働者の困窮はひどくなるばかりである。だからこそ賃上げが必要であり今春闘では昨年並みの回答を勝ち取った」と報告した。
 また、内部留保をためこみコロナ下でもそれを出そうとしないトヨタなどの大企業を批判し、労働組合の闘いの重要性を訴えた。さらに4月25日の名古屋市長選挙で不正リコール運動をやらかした「減税日本」の河村を再選させてしまったことについては、さらなる野党共闘を進めて対抗していく考えであると述べ、開会のあいさつとした。

社会保障と
女性の人権


 各団体の発言では最初に愛知社保協(愛知県社会保障推進協議会)の森谷さんが発言した。森谷さんはコロナの下、医療が窮乏しているのに社会保障の抑制を進める政府を批判し世代間の対立を煽りながら社会保障制度の改悪をしようとする政府を変えなければならないと厳しく批判した。
 次に「フラワーデモ名古屋」を取り組む5人のメンバーがステージに上がり、代表の具ゆりさんが発言した。具さんはフラワーデモが始まったきっかけは4件の女性への性暴力事件が無罪になってしまったことに対するものであると述べ、その後の闘いで3件を有罪に持ち込んだと報告した。そして「小さな声が司法に届いたということです。刑法の改正もめざそう。今まで黙っていた人々が声を上げ始めています。毎月1回のフラワーデモに皆さんもぜひ、参加してください」と述べ参加を呼び掛けた。

環境運動と
労働運動の結合


 各政党からのあいさつでは、共産党の岩中正美さんが野党連合政権をめざして全力をあげると決意を述べた。社民党からは平山良平さん、新社会党からは保田いづみさんが発言した。緑の党からは尾形けいこさんが発言した。尾形さんは気候変動危機について言及し、地球を搾取する資本主義のしくみを批判した。そして「環境を守るためには労働者だけではなく、地球からも搾取する資本主義を終わらせなければいけない。自然環境を破壊する搾取のシステムを変えるためには環境運動と労働運動がひとつになって取り組まなければならないと思います」「私は今、エコロジー社会主義と人新世の資本論という本を読んで勉強しています。政党の連合、環境運動と労働運動の連合が必要です。一緒にがんばりましょう」と述べた。

要求運動を
強めよう!


 メーデーの中盤では大村秀章愛知県知事、立憲民主党、日本共産党の国会議員からのメッセージが紹介された。中盤は恒例のデコレーションコンクールで建交労が優勝した。最後にメーデー宣言が読み上げられた。宣言の内容は「コロナ下でも要求は自粛しない!」を強調し自粛だけを呼びかける菅政権を厳しく批判し社会保障の拡充と労働者の要求運動を強めようと呼びかけるものであった。
 この日は感染予防のためデモ行進は中止。最後は「歌声運動」の労働歌斉唱で終わりとなったが、珍しく「インターナショナル」が斉唱された。
 また、この日は名古屋市の他に東三河地区、安生地区、尾張東地域、尾張中部地区、尾北地区、一宮地方の6カ所でメーデーが行われ千人が参加して成功したと報告があった。

ともに困難を
乗り越えよう


 名古屋市では4月25日の名古屋市長選挙で革新勢力の候補者を出馬させることはできなかった。日本共産党も他の左派勢力も河村への対抗として自民党から出馬した横井利明を「自主投票」という形で委ねるものとなってしまった。これには多くの批判や不満の声が上がるなどした。愛知の労働運動、革新、左派勢力の闘いは困難な状況にあるが新しい連帯とつながりを構築する動きも出始めている。様々な問題に直面し、苦闘する左派、革新勢力の人々との討論を進め、多くの労働者民衆と共に労働運動、民衆運動の高揚を勝ち取ろう。     (越中)

大阪中之島中央メーデー

菅政権と対決し改憲阻止・いのちと暮らしを守ろう

 【大阪】メーデー実行委員会主催の第92回中之島メーデー集会が5月1日、中之島公園剣先ひろばで開かれ、300人を超える労働者が参加した。
 昨年は靱公園を会場に参加者を限定して開かれ、今年は会場を中之島公園に戻して行われた。今年の集会は大阪全労協の司会で進行した。開会宣言は全日建関西生コン支部の武洋一書記長が行った。
 メーデースローガンは①核と人類は共存出来ない!原発の再稼働を許さず、自然エネルギーへ転換しよう!②嘘とごまかしで民衆をあざむき、憲法改悪をもくろむ菅政権を打倒しよう!③「働き方改革」がもたらす長時間労働や格差社会を許すな!外国人労働者への差別を許すな!競争ではなく、共生の社会を!④集団的自衛権の行使を許さず、沖縄の辺野古新基地建設を阻止しよう!東アジアの平和を確立するため、すべての軍事基地を撤去しよう!⑤コロナ危機と闘い、いのちとくらしを守ろう!⑥大阪府民・市民を食いものにする維新を打倒しよう!

争議組合から
アピール続く


はじめに争議アピールがあった。なかまユニオン、東リ(LIA)労組、全港湾大阪支部、郵政ユニオン、教育合同、ケアワーカーズユニオン、サンケン電気(大阪全労協が代わって報告)、関西合同労組、関西生コン支部がアピールをした。
 川口真由美さんの音楽ライブでは、張りのある川口さんの声が広がり、会場は和やかで高揚した気分に包まれた。
 続いて、友誼団体からのあいさつ。中北龍太郎さん(関西共同行動)は、4月の日米首脳会談で日本が中国包囲網の最前線に立つことになったこと、敵基地攻撃能力が琉球諸島の軍事要塞化として具体化されつつあること、空母・イージス艦に加えて長距離ミサイルの開発が検討されていること、それによって戦後日本政府が堅持してきた専守防衛が完全に潰されようとしていると述べ、警鐘を鳴らした。

弾圧を許すな
共に勝利を!


 森博行弁護士(大阪労働者弁護団)は、郵政ユニオンが粘り強い闘いで、非正規労働者への手当について最高裁の勝利判決を勝ち取ったことをたたえた。また労働契約法20条は今年4月からパートタイム・有期雇用労働法に移行しさらに拡充されたこと、これから次々判決を迎える関西生コン弾圧事件について、勝利判決を勝ち取るべく頑張るとの決意を述べた。
 政党・自治体議員からは、大椿衆議院選予定候補者(社民党)、山下茨木市議(新社会党)、木村豊中市議、高橋泉大津市議、戸田元門真市議、大石衆議院選予定候補者(れいわ新選組)があいさつをした。
 最後に、小林全港湾大阪支部委員長が閉会のあいさつをし、団結ガンバローを行って集会を閉じた。デモに出発するためしばらく待機していたとき、天候の突然の変化で、強風と土砂降りの雨と雷。残念ながらデモは急きょ中止になった。        (T・T)

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