韓国サンケン労組支援への弾圧を許さない!

抗議声明

 さる5月10日、埼玉県新座市のサンケン電気本社前で同社の100%子会社である韓国サンケンの会社解散と従業員全員解雇に反対する仲間が逮捕された。抗議声明を掲載する。

 5月10日、埼玉県警新座警察署により、私たちの仲間1名が不当に逮捕されました。サンケン電気本社、警備会社、新座警察の連携プレーとしかいいようのない労働者・市民に対する弾圧に満身の怒りをもって強く抗議し、勾留されている仲間の即時釈放を求めるとともに、サンケン電気に対して話し合いに応じることを改めて要求する。

 サンケン電気株式会社は昨年7月9日、100%子会社である韓国サンケンの会社解散と労働者全員解雇の決定を通告した。サンケン電気本社は2016年にも韓国サンケン労組組合員全員に対し解雇通告を行った。組合員たちは来日し229日間の「遠征闘争」を繰り広げ、解雇撤回と原職復帰を勝ち取った。その際交わした合意書には「今後重大な雇用問題が発生した際には、労働組合と合意のもとに行う」ことが取り決められていた。それにもかかわらず、サンケン本社経営陣はその約束を破り、突然、一方的に、しかもホームページ上で会社解散と労働者全員解雇という重大な問題を通告したのである。
 会社解散の理由は「累積赤字」とされているが、2017年に組合員が原職復帰したあと、韓国サンケンにまともな物量の仕事を回さず、さらには別会社を買収して本来韓国サンケンが生産すべき製品をそちらに作らせていた、まさに会社をつぶすために作られた赤字であり、半導体事業などにより実際はサンケン電気の業績は好調なのである。
 さらには世界的なコロナ禍により、韓国から労働者が来日し直接抗議することができない状況を狙った、まさにコロナに乗じた悪辣なやり方である。
 私たち「韓国サンケン労組を支援する会」「韓国サンケン労組と連帯する埼玉市民の会」は、昨年9月より新座市のサンケン電気の社前において、一方的な韓国サンケンの会社解散・労働者全員解雇に抗議し、撤回を求めてきた。さらには今年2月から「埼玉市民の会」の独自行動も行ってきたのだが、5月10日は、独自行動ゆえに人数が少ないところを狙いすましたかのような弾圧であった。
 「埼玉市民の会」単独の抗議行動は基本的に韓国の労働歌を流しながらプラカードを掲げてのサイレントスタンディングである。そうした静かな行動の中で、仲間の一人が私たちの前に立ちはだかる警備員に対し、韓国労働委員会がサンケン電気本社に対し韓国サンケン労組との話し合いに応じるよう裁定をくだしたことを伝え、総務部長など担当者に会わせるよう求めていた。しかし、会社の人間が出てくることはなく、現れたのは新座警察署の制服警察官2人であった。続いてバイクで制服警官数名、さらにはパトカーで腕章を付けた捜査員2名と私服の警察官2名が到着、最後にもう一台パトカーが到着したところで、仲間の一人が「暴行」の容疑をでっち上げられ逮捕、連行されてしまった。
 警察官たちは乗ってきたバイクやパトカーをサンケン電気の敷地内に駐車し、常にサンケン電気の敷地内、道路を隔てるチェーンの向こう側に立っていたことからも、サンケン電気の通報により出動してきたこと、市民の側ではなくサンケン電気側に立っていたことは明らかである。最初の警察官が到着してからの「手際のよさ」からも、まさに「逮捕ありき」であったとしかいいようがない。
 サンケン電気本社は6月の株主総会までに私たちの抗議行動を終わりにさせたいと、警察の力を借りて弾圧を加えてきたのだろうが、これで私たちが黙ると思ったら大間違いである。
 私たちはますます連帯を強め、サンケン電気本社への抗議行動を続けるとともに、弾圧を糾弾し、話し合いに応じることをさらに強く要求する。
 そして、労使間の問題に介入してきた埼玉県警新座警察に対しても断固抗議し、不当に勾留している仲間をただちに釈放することを強く要求するものである。

   2021年5月17日

韓国サンケン労組と連帯する埼玉市民の会
韓国サンケン労組を支援する会

韓国サンケン労働者を支援する日本市民を抗議集会を理由に警察が連行

支援する会の市民に対する家宅捜索と捜査を中断し被連行者を釈放せよ

仲間の起訴攻撃(5・31)を糾弾する!

 困難に置かれた人を助けようとするのに、韓日の市民が連帯して互いの荷を軽くしようとするのに、まともな政府であれば国がすべきことを代わって行っている彼らに申し訳ないことだ。だが助けることはできなくとも、災いの火の粉を振りまき、ひいては連帯を理由に警察が個人を獄に閉じ込めるというならば、そんな政府を正当で正しいと言えようか。日本の政府と警察の態度が現在そうなのだ。
 日本のサンケン電気は労働者の生存権と企業経営の倫理は、すべて捨て去って逃げるように韓国サンケンの廃業を決定した。韓国サンケン廃業の知らせを聞いてサンケン電気が恥ずべきことをしたと、被解雇労働者とともに闘うべきだと日本の市民が進んで連帯する会を結成した。韓国の市民もすぐには乗り出せなかった連帯を海の向こうでつくり出し、自分のことのように立上り被解雇労働者の声をサンケン電気や日本の市民社会に伝えた。新型コロナによって誰もが困難な時、新型コロナによって国境も閉じられた現在、現地で韓国サンケンの被解雇労働者に代わって声をあげてくれる市民の存在は何よりもありがたい。
 しかしサンケン電気と日本政府の考えは違っていた。自国の企業が隣国で犯した過ちを明らかにして韓国の労働者を支援する市民が、目の敵であるようだ。結局この5月10日、埼玉県のサンケン電気本社前で抗議行動中の支援する会の市民を不当に逮捕した。昨年9月から続けられていた抗議行動だ。少数の市民にできるのはスローガンを叫んだりチラシを配るくらいだ。これが問題であるというなら8か月以上にわたって何事もなかったのに、突然ここにきて捕えていく理由が理解できない。
 連行さえも許しがたいことだが、日本の警察はただちに釈放する代わりにありとあらゆる理由を付けて勾留し続けている。令状もなしに警察の判断のみで勾留期間を延長できるあの国の司法制度も理解できないが、市民は言論・集会の自由と権利を有するというあの国の憲法もサンケン資本と警察権力の前ではさしたる意味がないようだ。やはり警察は連行にとどまらず、連帯活動を理由に所属市民の自宅を強制捜索している。
 日本政府が自国企業の過ちを覆い隠そうと、韓日民衆の連帯を断ち切ろうと本性を露わにしたことがわかる。オリンピックなどやめろという市民の絶叫が海を越えてここまで聞こえるのに、耳をふさいでオリンピック強行を叫ぶ政府らしい行為だ。全世界が放射能の汚染水を海に放出するなと止めるのに、一人だけ何の問題もないという首相らしい行為だ。しかし耳をふさぎ目をふさいだ政権の最後がどんなものであるかは4年前に韓国の市民がみずから見せてくれた。
 どのように考えても日本警察が韓国サンケン労働者と連帯する市民を連行し団体の活動を弾圧するのは、韓日民衆連帯を遮断しようという目的だ。見せしめにして日本の良心的な市民を締め付け、市民運動を萎縮させようという公安弾圧だ。だがいかなる権力も正しいこと、正当なことに打ち勝つことはできない。韓国サンケンの一方的廃業から始められた不義と不正は、結局のところ広がりに広がって日本内部の暴力と弾圧に拡大した。ここで中止せよ。これ以上、市民を弾圧するな。連行された人を釈放して謝罪せよ。市民の権利を保障して連帯を遮るな。
 韓国サンケン労働者の闘いは独占資本と国家が台無しにした韓日関係を、労働者・民衆の連帯でよみがえらせるタネ火となった。労働者の闘いはいつでもより良い世の中に向かって前進する。弾圧に萎縮し踵を返す考えであったならば、最初から金属労組はサンケン電気を標的にした闘いを始めたりもしなかった。金属労組の19万組合員は声を一つにして、警察が連行した連帯市民の釈放と市民運動の自由な活動を保障するよう日本政府に要求する。
 2021年5月24日
    全国金属労働組合

韓国サンケン労組支援での
    逮捕者支援カンパのお願い

 既にレイバーネットで既報の通り、5月10日新座市のサンケン電気本社前での話合い要請行動の際にサンケン電気が暴行をでっち上げて警察に通報し、支援の仲間に逮捕者が出て勾留延長が行われました。
 5月21日には連絡先となっている中小労組政策ネットの事務所と仲間の家宅捜索が行われ、警察はしきりに「組織的、計画的犯行」のシナリオを作り上げようとしています。
 新座署公安課は、病気療養中でドア越しに出て来られない家族の健康状態に配慮するどころか、強引にも自宅ドアの鍵穴2つを破り、病人のいる部屋で延々と6時間以上の大人数による捜索を行いました。
 仲間はまだ拘束中で接見禁止になっており、弁護士のみが対応しています。

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  韓国労働者とむすぶ会

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