6.7辺野古実月例防衛省行動

重要土地調査規制法案を廃案へ
110人が参加

 最初に辺野古実の仲間が発言した。
 「土砂積み出し港の塩川でベルトコンベアーが稼働し、土砂の搬出が加速されていて、埋め立てのピッチがあがっている。そして6月2日、普天間海兵隊のヘリが不時着する事故がまた起きた。許せない。防衛局の埋め立て設計変更申請に対して、沖縄県知事は6月中に却下の決定を出すだろう。その時、それに呼応して行動を行う」。
 「重要土地調査規制法案が衆院を通過し、参院での審議が始まる。何としてでも廃案に追い込もう」。
 ヘリ基地反対協の安次富浩さんが沖縄から電話でアピールした。
 「コロナ感染が増し、明日から県立高校、小・中学校が一斉休校に入る。このどさくさにまぎれて、土地規制法を成立させようとしている。この法律は戦時体制を先取して、沖縄の反基地闘争をつぶすものだ。マスコミもあまり取り上げていないし、国民も知らない。土地を強奪し、反基地運動家をスパイ扱いにするものだ。尖閣問題をあおり、中国との戦争の可能性もある。その時、米軍を支援するだろう。戦車はいらない、トラクターに替えろ。辺野古基地建設予算をコロナ対策に使え。闘いの炎で菅政権に立ち向かおう」。
 参加した仲間たちの訴えが続いた。
 平和をつくりだす宗教者ネットは遺骨まじりの土砂を辺野古埋め立てに使うなと、6月19日から具志堅隆松さんがハンストに入り、6月27日午後2時から3時に参院議員会館で抗議集会を開くと訴えた。
 ジュゴン問題で花輪伸一さんが、4人の研究者・学者が沖縄のジュゴンは絶滅したという論文を投稿し、審査がされている、と紹介。しかし、大浦湾で鳴き声の録音や餌を食べた跡が見つかっていることを紹介し、ジュゴンの保護のために埋め立てを止めるように訴えた。
 宮古島での自衛隊のミサイル基地建設で弾薬の搬入問題について報告があった(別掲、申し入れ書)。郵政シルバーユニオンの棣棠浄さんが、東京全労協など労組が主導して横田基地反対集会・デモが6月12日開かれることを紹介した。
 最後に、沖縄一坪反戦地主会関東ブロックが重要土地調査規制法案廃案に向けた連日の国会前行動に参加するように訴えた。防衛省への申し入れしたのは反安保労働者行動、辺野古実、宗教者ネット。参加者は110人であった。 (M)

資料

宮古島より防衛省前の皆さんへ
宮古島への弾薬搬入を止める!

 自衛隊側から宮古島市へ、5月17日以降に「ミサイルの弾薬を搬入する」という報道があり、私たち「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」は、船での輸送を想定して、陸揚げ阻止闘争の準備に入っていました。
 そうこうしている5月28日、琉球新報の「海運会社5社連名で、宮古弾薬輸送を拒否」との報道があり、私たちは市民・労働者の連携が生まれたことに大きく勇気づけられました。
 防衛省は当初、民間船による弾薬輸送を考えたようですが、このつまづきから輸送計画を自衛隊ヘリに変更し、6月2日急きょ、地対艦・地対空のミサイルの弾薬は後回しにし、ヘリで運べる小銃や迫撃砲などの弾薬輸送に切り替えたようで、ヘリパッドのある航空自衛隊宮古島分屯地(野原レーダー基地)へ2機の陸自の大型輸送ヘリCH―47で順次到着し、荷卸しをしました。
 この空自基地内で、トラック3台に積み込み、午後7時半ころ、保良地区の弾薬庫に搬出しようとするのを、私たちは女性の方が多い10数名でしたが、正面ゲートを出ようとするトラックの前に立ちはだかり、座り込み、スクラム組んで寝転がり、全身を投げ出して本気の阻止行動をしました。
 私たちの数よりはるかに多い制服警官によって暴力的に強制排除されるまで、1時間あまり、私たちは走行を止めました。
 その後、17キロほど離れた保良地区の弾薬庫へ搬送するトラックを追いかけ、保良のゲート前に集まっていた保良の住民たちと合流し、ここでも抗議行動を展開しました。残念ながら、ここでも宮古島警察警備課の警察官に排除され、弾薬庫への搬入はされてしまいました。やがて、ミサイル弾薬を船で再度輸送してくるということのようです。
 2019年警備部隊の発足、2020年ミサイル部隊と発射車両の配備がありました。ここにミサイルの弾薬がそろえば、島はいつ戦場になってもおかしくありません。島を軍事要塞化する防衛省、それに手を貸す沖縄県警を私たちは決して許さない! 今後、輸送されるミサイルの弾薬搬入阻止の闘いはまだ続きます。
 一方、国会では、反対運動弾圧法であり、現代の治安維持法とも言える「重要土地調査規制法」成立の攻防があります。ほとんどの私権を制限し暗黒の独裁軍事国家へ向かうこのような法律は廃案にするしかありません!
 宮古島などは「国境離島」という枠組みで、全島が規制の対象になり、全島民が監視調査の対象になります。
 戦争への準備が、軍備と立法化の両面で、ととのえられてしまいます。
 闘う以外に私たちの生きる道はありません。
 メディアが取り上げないことは犯罪的ですらあります。
 ありとあらゆる方法で、戦争へ向かうこの国の行方を共に変えていきましょう! 2021年6月7日

ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会 清水早子

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