IOC ジョン・コーツ来日抗議

6.14 オリ・パラはすぐやめろ
「五輪災害」はうんざりだ!

今こそ暴走
を止める時


 オリ・パラ大会の準備責任者であるIOCのジョン・コーツ副会長の日本入りを翌日に控えた6月14日、JOC本部前でコーツ来日に反対する抗議行動が行われた。コーツは日本国内で実施された少人数によるいくつかのテスト大会を根拠にして、5月21日の記者会見で「緊急事態宣言中でも大会を開催する」ことを明言している。
 IOCのバッハ会長が「ぼったくり男爵」ならば、コーツは「けったいオヤジ」といったところだろうか。目先のお金のことばかり心配して、人の命のことなどまったく頭の中にないのだ。コーツはアクセルを踏んでいる菅義偉首相の右足の上に自身の右足を乗せて、思いっきりアクセルを踏み込もうとしている。IOCの暴走を止めなければならない。
 抗議行動では参加者から思い思いの発言があった。「コロナ対策はオリ・パラを中止することだと多くの人が考えている。世界から見ると今の日本は異様な状況だ。1日も早く止めることを決めさせよう」。
 「オリ・パラはもはや政治的なことだけになっている。もうやめるべきだ。アスリートも声を上げるべきだ。1カ月前になっても観客問題も決まっていない」。
 「教育現場にいるが、子供たちが動員されようとしている。しかも観戦対策は人権的にひどいものになっている。命を守るためにも中止にすべきだ。これは日本だけの問題ではない。心配している」。

札幌から電話
でアピール!


 スポーツジャーナリストの谷口源太郎さんからは電話で発言を受けた。「IOCは人間性が疑われる人々の集団だ。オーストラリア出身で来日予定のコーツは、女性差別主義者として批判を受けてきた。IOCの体質を最も体現している人物だ。IOCの暴走を阻止しなければならない。JOCは森前会長が外れて山下会長となったが、彼は単なる飾り物に過ぎない。JOCはIOCの暴走を止められる組織ではない」。
 この日の午後、札幌の道庁前で実施された聖火リレーに反対する行動を行った札幌の仲間からも電話でアピールを受けた。「札幌ではサッカー・マラソン・競歩が予定されている。すでに大通り公園のきれいな芝生がはがされるなど、オリンピック災害が広がっている。冬季五輪の誘致にも反対してきた。東京のデモで会いましょう」。
 この日のコーツ来日抗議行動でも、発言の合間合間でコールがあげられた。「NO NO IOC」「NO NO オリンピック」「今すぐやめろ」「コーツは来るな」「バッハも来るな」……。その他いくつかのパフォーマンスも行われた。
 行動の最後に6月23日に予定されている都庁前集会(午後6時から)とデモへの大結集を参加者で確認した。コロナパンデミックの中での困難な東京オリ・パラ反対行動ではあるが、在日ミャンマーの人たちに負けないパワーを結集させよう。        (R)
 
 

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