7.18軍部ではなくNUG政府を支持するように求めるグローバル集会デモ

ミャンマーの「殉難者の日」にあたって

 7月18日午後2時から、東京・青山の国連大学前広場に集まり、ミャンマーの「殉難者の日」にあたって、ASEAN諸国に対して、ミャンマー軍部ではなく、NUG政府を支持するように求める、グローバルデモ集会が行われた。在日ミャンマー人が呼びかけ、300人が集まった。
 デモ集会の目的は①各国在住のミャンマー人を含む全てのミャンマー人が一丸となって、国軍のクーデターに反対する意思を表明するためである。②各国政府がミャンマーの民主化問題に真剣に取り組んでいただくためである。③各国在住ミャンマー人及び民主主義を真剣に求める世界の皆様がミャンマーのことにもっと関心を持っていただくためである。
 ミャンマーの平和と自由を求める気持ちを表すため、各国で同じ日に、同じ格好をして、抗議行動を行います。白色の服を着て、白い服を着用し、左腕に黒い腕章の着用をお願いします。ミャンマーの民主化運動を応援している日本の方々にも是非ご参加をお願い申し上げます。
 1947年7月19日、アウンサン将軍を含む9人のミャンマー独立運動の英雄たちが暗殺された日。この呼びかけに世界16カ国で行動が行われた。日本国内の沖縄、佐賀、岡山、神戸、名古屋、東京、札幌で行動が開催された。
 集会の最初に、独立と民主主義に倒れた英雄たちのために黙とうが行われた。この集会に参加したミャンマーで不当逮捕され、国外追放されたフリージャーナリストの北角裕樹さんが「ミャンマーに民主化の声を届けたい」と連帯のあいさつを行った。
 そして、ミャンマーオリンピック代表で、日本に亡命したサッカー選手のピエ・リアン・アウンさんが登場し、盛んな拍手を受けながら、あいさつした。「ミャンマーの民主化実現のために日本に残った。今後とも民主化のために行動していきたい。ミャンマーは60年間軍事政権が続いた。ようやく2015年NLDが勝利し、真の民主化が感じられた。それを否定する軍のクーデターを認めない。真の民主主義が戻るように祈っている」。
 梅雨が明け、うだるような熱気が押し寄せるなか、渋谷・原宿を一周するデモを行った。コールは次のもの。◦テロリストであるミャンマー軍の残虐行為に強く/反対します◦ミャンマーの国民統一政府(NUG)/認めてください◦ASEANはNUGを否定するのは/民主主義を否定することだ◦ミャンマーの民主化活動/勝利するぞ。
 デモの参加者の熱射病を気づかい、飲み物などの差し入れも用意されていて、私に対しても2人もの人たちが飲まないかと声を掛けてくれた。参加したミャンマー人たちはほとんどが若者たちで、ひと時も休むことなく、コールを続け道行く人に、ミャンマー軍の虐殺を許さないと訴えた。
 ミャンマー本国では、現在コロナ感染が急拡大している。しかし、軍部は医療用の酸素を供給しない、そればかりでなく、不服従運動をしている医師や看護師を弾圧したので、医療スタッフが足りなく、患者を放っている。埋葬や焼却もできずに、死体をそのまま放置している。ミャンマー人はこうした軍部に対してますます怒りをつのらせている。ミャンマーの軍事クーデターによって、社会の機能が崩壊している。何としても軍部を引きずり下ろし、まともな社会機能を回復しなければならない。          (M)

うだるような暑さの中、NUG政府支持求めてデモ(7.18)

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