8.19国会前で19日行動
さらに深刻化するコロナ禍
菅政権の責任は重大
8月19日、月例の19日行動が午後6時半から衆院第1議員会館前を中心に行われた。主催は「9条こわすな!総がかり行動実行委」。集会には300人が集まった。
オリンピック開催によってさらにその規模を拡大したコロナ禍が猛威をふるい、オリンピック終了後もその傾向は緩和するどころか、いっそう深刻化している。
この日59回目となる国会前19日行動は、時間を短縮して行われることになった。司会は実行委事務局の菱山奈帆子さん。主催者あいさつに立った事務局の小田川さんは「コロナ禍が深刻化する中でオンラインでの参加も呼びかけている。九州・東北地方などの大雨被害の深刻さについて、菅首相は『想定外』などと全く危機意識を欠いた言い訳に終始している。その中でコロナ被害は急拡大しており、しかも感染の責任を飲食業者に転嫁している」と厳しく政府の責任を追及した。
小田川さんは「パラリンピックの強行、児童の参加による感染拡大を許すな」と呼びかけるとともに8月22日投票の横浜市長選で山中竹春候補の勝利を、と訴えた。
パラリンピック
も中止だ!
野党各党の発言では、最初に社会民主党の福島みずほ参院議員が「野党の要求にもかかわらず、菅政権は国会を開こうとしていない。憲法を守らない政治家に改憲を語る資格はない」と訴えた。福島さんはコロナ陽性でも入院できず「自宅待機」を余儀なくされたまま亡くなる患者の存在にふれ、「自宅感染が拡がっているのも菅政権の責任だ。共感力のない政権はただちに退陣を」と呼びかけた。福島議員はさらに無観客のはずのパラリンピックに「学校連携での観戦プログラム」が作られている、と批判するとともに「南西諸島の軍事化」についても抗議を表明した。
立憲民主党の白真勲参院議員は「コロナ危機は逼迫した状況にあり、早く臨時国会を開かなければならない。憲法を守らない者が憲法を変えろなどと言うな!」と声を大にして批判した。
日本共産党の山添拓参院議員は「爆発的感染拡大のため自宅で死ぬ人が出ている。最大の責任はやるべきことをやってこなかった菅にある。『五輪やめろ』の声を無視した菅の人災だ。8・6広島では原稿を読み飛ばし、オリンピックは感染拡大の原因ではない、と言い切る菅首相に対し、『原則自宅療養』の撤回、大規模な検査の拡大、パラリンピックの中止、夏休み明けの子ども対策を、国会を開き総選挙で野党による新政権を」と訴えた。
最後に日本山妙法寺の鴨下上人が、「亡くなった兵士の骨が埋まっている沖縄の激戦地の土砂を搬出する動きに反対しよう。沖縄戦では県外出身の日本兵6万5908人も戦死した」と語り、戦争の歴史を抹消しようという動きを批判した。
次回9月19日の行動は日曜日のため、午後2時から国会正門前で開催される。
(K)
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