9.12板橋市民大集会(9月20日発行)
「政権チェンジ」掲げて市民の力を結集しよう
【東京北部】9月12日「このままでいいの? くらし・命・政治 このこえ届け! 諸要求実現・政権チェンジ! 板橋市民大集会」が開催された。
この集会は「チェンジ国政!板橋の会」が板橋の市民運動、労働組合や個人に呼び掛けて30余の板橋区内の民主団体と個人で実行委員会をつくり、菅政権のでたらめな政治に対決し、来るべき総選挙にむけて、政治をチェンジさせるための集会として準備されてきたが、菅の総裁選挙の不出馬と自民党内の総裁選挙に向けたもろもろの動きと9月8日の市民と4党の政策合意のなかで「政権チェンジ!市民と野党の共闘で統一候補の擁立」にむけて、非常に重要な集会となった。
コロナ禍の中で会場の入場人数が制限される集会となったが、2つの会場をZOOMでつなぎ、約160人の参加であった。また希望にはYouTube で集会に参加できるようにもした集会となった。
「この声届け」
と多様な訴え
第1部は参加団体・個人の「このこえ届け!」。
実行委員会を代表して荒川孝治さんより「9月8日の市民と4党の政策合意に続き、市民と野党で国政チェンジを、一人一人の投票で政治を変えよう」と訴え、続いて参加団体・個人の「このこえ」の訴え。
「板橋区労働組合連合会」より労働者の訴えとして、最低賃金の引き上げの問題と政権交代の必要性。「板橋民主商工会」より中小事業者の困難さと消費税減税そして政権交代の必要性の訴え。
「板橋母親大会連絡会」の方より「安倍政権を支えてきたマスコミの問題。また板橋の前回の衆議院選挙の失敗を繰り返してはならない。候補者の一本化を勝ち取ろう」と。
「中板・ときわ台9条の会」より9条守れの地域の活動の紹介。
板橋の演劇の団体の方よりコロナに負けない演劇人と観賞者の結びつきの重要性。
「小豆沢・志村フードバンクの会」の方よりコロナ禍の中での失業者や生活困難者の増大と地域で支える活動の重要性。
「農民運動全国連合会」よりこのままでは米が作れないと農政の問題点と政権交代の必要性。浄土真宗の住職からの訴え。
そしてZOOMで選択的夫婦別姓にとりくむ若いカップルの訴え。このように板橋で活動するいろいろな方より「このこえとどけ、そして政権チェンジを」の訴えがされた。
少数者に対する
思いやりが必要
「チェンジ国政!板橋の会」のこの間の街頭宣伝で、町の人に寄せていただいた意見やオンラインで集めた意見の紹介、また紙に書いていただいた訴えが掲示板に掲載され、スクリーンでも集会の参加者に紹介された。そのなかで、街頭での討論でこの間自民党と維新しか投票したことがない方が、この集会に参加され、「チェンジ国政!板橋の会」の賛同人になられたことが紹介された。会場からもいろいろな意見が述べられた。
またズームで「市民と野党をつなぐ会@東京」に関わっている方より、「候補者調整はなかなかスムーズにはいかない。少数者に対する思いやりが必要だ。候補者調整で降りたところが何の見返りもないとなかなか調整が難しい。大きいところの思いやりが必要であり、いろいろな工夫が必要だ」との意見が述べられ、立憲民主党と共産党等の関係の難しさを考えさせられた。
第3部は立憲政党の決意表明。主催者から「各政党がばらばらでなく、どのように統一候補を作り上げるのか、小選挙区で勝つという意気込みを」に迫る決意表明をとの要請。立憲民主党、日本共産党、社会民主党、新社会党から決意表明を受けた。またれいわ新選組からアピールが寄せられた。
第4部は「若者のみなさん 女性のみなさん すべての板橋区民へのアピール(訴え)あなたの声をあなたの思いを国政選挙に託しましょう」の板橋区民へのアピールと「近づく総選挙 ただちに東京11区で候補者1本化(調整)を」の政党への要請文の採択。政党への要請文の最後には「そしてなによりも東京11区での候補者の一本化(調整)を速やかに実現し、『市民と野党の共闘』による本気の共闘で総選挙を闘うよう強く要請するものです。右要請について、貴党のご返事を9月20日までにいただければ幸いです」と記してあるがこのことが参加者の多くの気持ちを表していると考えられた集会であった。
国政チェンジ
を見据えよう
「チェンジ国政!板橋の会」は安倍政権下で安保法制廃止、立憲主義・民主主義の回復を求め市民と立憲野党との共闘による市民派候補を擁立し、東京11区の下村博文との対決を目指し、2016年に結成された。市民の立場から政策を作成し、立憲野党との協議を経て、統一候補の擁立を目指したが、前回の2017年の総選挙では「希望の党」問題が板橋にも波及し、統一候補を擁立できなかった。その反省も含めて、市民の運動を強化し、「政策」を練り直し、この間立憲野党との協議を続けてきた。
現在東京11区では立憲民主党と共産党が候補者を決定しているが、「チェンジ国政!板橋の会」として立憲野党に対して統一候補の実現を要請してきたが、なかなか前進せず、イライラ感も募り、政党が決める前に、「チェンジ国政!板橋の会」として統一候補を決めるべきであるという意見も出始めていた。。
9月8日には立憲野党4党が「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」との政策に合意した。この中央での動きとも合わせて、9月12日の集会の成果をなんとか板橋で統一候補を実現し、下村博文との対決を目指すためにつなげたい。
(O)
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