投書 岸田新政権の本質は?(10月11日発行)

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自民党の新しい総裁が決まった。総裁選のニュースは流し読み程度には見ていたが、予想通りというか、政権党の内部力学で落ち着くところに落ち着いたというだけの話。岸田は行きすぎた新自由主義を是正するというような主張をしていたが、新自由主義から転換するという強い理念も思想も持ちあわせているわけではない。これまでの自民党政治と本質的には何も変わらないだろう。
そんなことよりコロナ対策のほうが肝要だ。政府は10月1日をもって緊急事態宣言もまん延防止も解除するようだ。そしてまたしても次の波、第6波(いくつ数えることになるのか)に備えて、今度は病床確保のために強制力のある措置を新設する意向らしい。これまでと同様のコロナに対する武装解除に加えて、新味として、武装解除の結果、予想される混乱を抑止するための統制強化を追加しただけだ。そして第6波は確実に来る。それは誰もが思っている。
 これではまるで戦時中の空襲と同じではないか。いつ来るとも、いつ終わるとも知れぬが確実にくる空襲に怯えながら、武器もなく守るものは防火用の貯水槽と井戸だけ。現在の状況に似ているではないか。
 これまでの5つの波の科学的な総括と教訓は何なのか、なぜ説明しない??
なぜ、エピセンターとされる地域だけでも(最低限)PCR検査を徹底し、無症状感染者を発見し隔離しない?? なぜ、空港検疫を徹底的に強化しようとはしない??
 どうやら、政府はワクチン接種率の上昇と開発が進む治療薬に期待をかけているようだが、去年のイギリスの教訓、デルタ株のブレークスルーを忘れたのか。治療薬ができたとして、いつから利用できるのか、この冬はどうする??
 宣言解除で早くも「旅行の予約10倍超」というニュースもあるが、政権党としては、次の衆院選まで、酒の解禁と旅行ブームで束の間のプチ祝祭を国民に楽しんでもらい、コロナ失策の不人気を忘れてもらおうという腹づもりだろう。
 こうしてわれわれは、次の「空襲警報」を待つことになる。こんなことでいいの?

新政権の本質は?

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