大阪9区 大椿ゆうこ候補当選を(10月25日発行)

下からの政策づくりで「市民・野党の共闘」を

 【大阪】10月31日投開票の総選挙で、大阪9区では社民党副党首の大椿ゆうこさんを「市民と野党の統一候補」として、当選をめざしたとりくみが続けられている。
 大阪9区は、4年前の総選挙で社民党の服部良一さん(現幹事長)が野党統一候補として闘った選挙区である。大椿さんは、その後継候補として1年半ほど前から9区での活動を続けてきた。朝夕の駅頭での宣伝、街宣車によるアピール、3回にわたる政策ビラの全戸戸別配布、決起集会の開催、9区内での市議会・町議会選挙の応援、支持者訪問など、ボランティアに駆けつける支持者とともに地道な活動を展開してきた。また、選挙に向けた政策づくりも「草の根」から地域の実情を出し合って、地域に根ざした政策を作ってきた。

市街地から
農村部まで 
 この選挙区は、茨木市・箕面市・池田市・豊能町・能勢町の3市2町で構成され、いわば近隣のどの選挙区にも属さない自治体をくっつけた形で、市街地から農村部まで広大な地域を含んでいる。前回の総選挙では、自民党の原田けんじ候補が小選挙区で、維新の会の足立やすし候補が比例復活で当選し、ともに9万票強の得票数だった。服部さんは、急きょ9区での立候補が決まった(準備していた3区での立候補を共産党の渡辺結さんに譲った)こともあり、4万5千票弱の得票にとどまった。

小選挙区での
勝利をめざす
 今回の総選挙では、あくまで小選挙区での勝利をめざし、そのためにも早い段階で「市民と野党の統一候補」としての擁立が望まれていたし、9区内の地域活動家や市民派議員もそれを強く求めていた。しかし、結果として、野党統一候補として闘うことが決まったのは公示の1週間前だった。他に立候補予定者が見当たらないにもかかわらず、このように遅れてしまったのは、中央レベルでの立憲民主党の野党共闘への逡巡(その背後には、連合による執拗な共産党との共闘拒否があった)と9区内の「市民連合」であるMINITs9(各市町の頭文字をとって命名)のとりくみが前回と比べて停滞気味だったことが理由として挙げられよう。
 コロナによる影響の中でやむを得ない部分もあったが、MINITs9と各政党との政策協定が結ばれたのも、公示の約1週間前だったのである。それでも、MINITs9作成の「政権交代」を訴えるビラを戸別配布するなど、一定の動きを作ることはできた。

地域の実情に
根ざした政策
 大椿ゆうこ選挙の準備プロセスにおける大きな特徴は、前述したように、9区の政策を「草の根」から、地域の実情をよく知っている活動家を中心に、MINITs9との共同作業で作成していったことである。昨年12月から、初めは対面の会議で、のちにはオンライン会議で9回の会合を重ねた。
 一回ごとにコロナ対策、エコロジー問題、教育問題、食糧・農業問題、公共交通、地域医療などのテーマを設定し、たたき台や資料を準備して、地域の実情をシェアしながら政策づくりをすすめた。その中で、地域医療の核となる公立病院がない市町があり、市立病院がある市でも維新の市長のもとで縮小や民営化の恐れがあること、農村部や1970年代以降に開発された住宅地などで高齢化が劇的に進行する一方で、地域の足となる公共交通が「採算割れ」で現に減便されたり、路線廃止や減便の可能性が続いていたりしていること、ガソリンスタンドが町内にない町があることなどが議論の対象となった。
 そして、エネルギー地産地消のまちづくり、地域で採れた農産物を地域で消費できるようにする体制作り、医療・公共交通の充実などの目標が明確になってきた。その一部を今回の選挙における大椿さんの政策に組み込んだのである。
 
労組・市民の
バックアップ 
 3回にわたる政策(と大椿さんの紹介)ビラの全戸配布は、地域の支持者だけでは到底こなせる数ではなく、全港湾大阪支部、連帯労組、全労協有志などの労働組合や社民党近畿ブロック、市民運動活動家などからの応援も得て、やりきることができた。私の居住する住宅地は、山間部を開発して傾斜地に家が建てられているため、山側の家では階段を10段とか15段とか登らないと郵便ポストにたどり着けない。平地での戸別配布に比べると、数倍の手間がかかる。何軒かに1軒、階段の登り口に郵便ポストが設置してある家があると、それだけで嬉しくなってしまう。ということは、この階段を登れなくなると、家に住めなくなるということでもある。そのせいもあってか、高齢化にともない、空き家の数が非常に多い。これも、この地域における重要な課題の一つであることが実感として伝わってきた。

「維新」の妨害
はねのけて!
 公示直前の16日、17日の土日には、福島瑞穂・社民党党首が来阪し、大椿さんや地元の自治体議員とともに、大阪9区内の駅頭やスーパー前、商店街の練り歩きなどで支持を訴えた。16日の大阪梅田・ヨドバシカメラ前の街頭演説会には、立憲民主党の尾辻かな子さん(大阪2区)、共産党の渡辺結さん(大阪3区)、れいわ新選組の大石あき子さん(大阪5区)の各予定候補者が参加し、共同で訴えをおこない、「市民と野党の共闘」の到達点を示すものとなった。
 しかし、大阪では、維新の会が直近の自治体議員選挙でいずれも上位当選を果たしており、池田市長選でも、維新公認の富田元市長が「市庁舎サウナ持ち込み」問題などで辞職に追い込まれたあと、またも維新公認の市長を当選させている。くわえて、維新の足立やすし候補は、以前からSNSなどを使って大椿さんへの攻撃を繰り返し、公示直前に配布された「活動報告書」でも、共産党・社民党への敵意をあらわにしてきた。厳しい戦いが予想されるが、こうした攻撃をはね返し、大椿さんの当選をかちとるために奮闘しよう。        (O・T)

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