11.10宮古島自衛隊基地へのミサイル搬入をやめろ

首相官邸前で抗議の声
沖縄を対中国の実戦拠点にするな

 11月11日、岸田首相は米太平洋軍のアモリー司令官と首相官邸で会談し、中国による「台湾との関係の現状変更」への「深刻な懸念」を共有し、「日米同盟の抑止力・対処能力を強化する」との日米の合意を確認した。「尖閣・台湾有事」を念頭に入れた、日米の対中国実戦体制を強化する動きである。
 そうした状況の中で、11月10日、首相官邸前で11月14日にも宮古島市保良(ぼら)の自衛隊基地弾薬庫にミサイルが導入されることへの抗議行動を、「島々スタンディング」の仲間たちが緊急に呼びかけた。宮古島市の市長は、港の使用を承認してしまった。前宮古島市長の下地俊彦は土地取引をめぐる収賄罪で逮捕・有罪判決を受けたが、下地に代わった座喜味一幸現市長は保守系無所属ながら今年1月の市長選で社民、社大、立憲民主、共産各党の支持を得て初当選した人物だ。彼は自衛隊基地へのミサイル導入については「慎重に判断」としていたが、結果として認めてしまったわけだ。

シーサー像に
監視カメラ!
 現地は「臨戦態勢・有事即応体制」がすでに発動されている。現地では「臨戦態勢」ともいうべき監視・警戒態勢がしかれ、なんとシーサー像の中に監視カメラが設置されている、という。ミサイル保管の場所は民家から250メートルしか離れていない。
 日米両国と中国の軍事対決のために「離島防衛」を名目にして琉球弧の島々が犠牲になるのは「しょうがないことなのか?」と問題を提起し、宮古島をふくめた「限定地域戦争の可能性を無視できない」と提起した。
 「太平洋戦争では、いまの日本では沖縄だけが地上戦の戦場となった。エゴとエゴがぶつかりあい、小さな島々を巻き込んでいくことが保良弾薬庫建設で加速される」。このように、この日の行動では宮古島出身の人たちも発言し、離島の人びとの生活を脅かす弾薬庫建設に抗議した。
 「ベトナム戦争では、毎朝の爆撃でベトナムの人びとに『悪魔の島』と恐れられた歴史を忘れてはならない。沖縄が加害者となってはならない」という発言もあった。

宮古島からの
戦闘出撃NO
 いま宮古島の陸上自衛隊施設内で地対艦・地対空ミサイルを含む弾薬搬入を始める、とされている。2019年3月から旧ゴルフ場跡地で700人体制の基地建設が始まった。当時は380人の警備部隊が駐屯するとされていたが、2020年3月には新しく作業部隊が加わった。
 2019年4月には住民には何の説明もないままに駐屯地の弾薬庫に中距離弾、多目的誘導弾などを保管していたことが発覚した。当時の防衛省は謝罪して島外に搬出したとのことだが、その後に作った誘導弾が許可なく運び込まれている。弾薬は沖縄本島の自衛隊施設内に保管し、その後に宮古島に空輸される。
岸田首相は、米太平洋軍のアモリー司令官と首相官邸で会談し、中国の「現状変更」の試みへの懸念を共有し、日米同盟の抑止力・対処能力を強化する、と意思一致したという。「尖閣・台湾有事」を念頭に石垣島北方で初訓練を行う、というのだ。
 沖縄を新たな戦争の出撃拠点にしてはならない。注意を怠らず、ともに闘おう。
(K)

 (追記)なお11月14日の日曜日、ついに宮古島保良の弾薬庫にミサイルが搬入された。現地での反対行動に連帯し、正午過ぎから、約40人が参加して官邸前で緊急抗議行動が行われた。

宮古島へのミサイル搬入をやめろと抗議する人々(11.14首相官邸前)

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