11.27自衛隊中央観閲式反対!
有事立法・治安弾圧許すな!
地元住民も参加し基地にデモ
11月27日、陸上自衛隊朝霞駐屯地において自衛隊中央観閲式が行われた。陸・海・空、三自衛隊の持ち回りとなっており、朝霞での開催は3年ぶり。コロナ禍のなかで昨年に続いて無観客、パレード無しとなり、自衛隊員約800人、戦車・装甲車など9台の参加と例年に比べて小規模のものとなったが、自衛隊の最高司令官となった岸田首相も初参加して「敵基地攻撃能力の保有も含め、あらゆる可能性を排除せず防衛力を強化する」と述べるなど、軍拡と改憲に向けて前のめりな姿勢を鮮明にした。
朝霞駅南口では「やめろ!陸上自衛隊観閲式(閲兵式)in朝霞駐屯地 岸田首相は出席するな! 11・27抗議行動」が40人ほどの労働者・市民の参加で行われた。呼びかけは「有事立法・治安弾圧を許すな!北部集会実行委員会」。
侵略戦争能力
を誇示するな
午前10時から簡単な集会とビラまき情宣を行った後、朝霞駐屯地朝霞門前で申し入れを行った。朝霞駅南口広場での集会ではまず主催者を代表して池田さんが、コロナ禍であっても、たとえ規模を縮小しても、どんなことがあっても観閲式をやるのはなぜか? として、いじめやパワハラ、セクハラそして自殺が頻発する自衛隊で隊員を鼓舞することをあげ、防衛省のHPにも中央観閲式開催の理由に、「隊員の使命の自覚及び士気の高揚を図る」と書いてあることを紹介し、さらに今回は無観客だがいつもは家族や、友人などが多数参列し、国民の理解を高めることや、これだけの武器、装備を持っているんだということを内外に誇示することなども理由にあげた。
そして先進国で軍事パレードをやっているのは日本とフランスぐらいであり、6億円とも10億円とも言われる莫大な費用がかかるにもかかわらず行うのは、昨年は菅首相が入間駐屯地で戦闘機のコックピットに乗り込み、安倍は自衛隊員の前で改憲を打ち出すなど首相にとっては最高司令官としての「ハレの舞台」であり、今日、岸田が自衛隊員を前に何を言うのかを注目しなければならない。と結んだ。
続いて地元から「朝霞9条の会」の大野さんが発言。18年、朝霞には陸海空3自衛隊の運用を常時、一元的に指揮する「統合司令部」が創設され、今年は電磁波を使う電子戦専門部隊が新設されるなど軍拡の動きを報告し、さらに今年6月に自公と維新の賛成で成立した重要土地規制法(政府が安全保障の上で重要だと判断した施設周辺で、土地や建物の利用状況を調べ、持ち主を調査することもできる。自衛隊や米軍の基地、海上保安庁などの周囲1キロや、日本の国境近くの離島が対象になっている)について、朝霞駐屯地の半径1キロには約3万7千人が住んでいる。としてその危険性を訴えた。そして、3年に1回、屋根スレスレにオスプレイが飛び、予行演習から周辺に騒音を撒き散らす観閲式をなくしていこうと訴えた。
最後に救援連絡センター代表の山中さんが「自分も地元住民です」と発言。辺野古をはじめとした沖縄の反戦の闘いへの連帯を訴えた。
参加者はシュプレヒコールを行い、朝霞駐屯地への申し入れ行動へ移っていった。朝霞門では申し入れ書を読み上げ自衛隊担当者へ手渡し、この日の行動を終えた。 (板)
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