「アジアの仲間へのカンパ」ご協力ありがとうございました

民衆連帯をさらに広げよう

 ヨーロッパ「国境を超える連帯」(ESSF)が呼びかけていたアジアの仲間へのカンパは、昨年末に最終集約をし、総額55万円が集まりました。ご協力ありがとうございました。
 送金にあたっては大きな困難に直面しました。アジア、ヨーロッパに限らず「テロ資金」や「マネーロンダリング」の可能性を理由に、銀行を介して運動団体に直接送金することが実質的に不可能となっているからです。「アジアカンパ」と同時期に呼びかけられたメキシコの「トロツキー博物館カンパ」も、同様の困難に直面していました。脱税のためのタックスヘイブンは合法とされている一方で、人道と人権のためのおカネの流れが厳しく規制されるという「おかしな世界」が作られてしまったということです。
 そういう事情のために、日本の個人通帳から信頼のおけるESSFの仲間の個人通帳に送金し、そこからアジアの仲間の個人通帳に送金してもらうということになりました。また2月1日の軍事クーデターとその後の殺人的弾圧に直面したミャンマー民衆に対する支援も、極めて重要な緊急性のあるものとして出現しました。
 集約したカンパは、コロナ危機の中で様々な困難に直面している「アジアの仲間」に、2回に分けて総額35万円を送金しました。またミャンマー民主化のために闘う在日ミャンマー人の信頼のできる団体に、2回に分けて総額20万円を手渡しでカンパしました。ここからは正式な「感謝状」が届いています。
 国家間の経済的格差やワクチン不平等などによって、新型コロナウイルスのパンデミックは今だに収束のめども立っていません。またコロナ危機を口実に、国家権力の強権化と民衆分断と対立が深められてもいます。求められているのは分断と対立ではなく、民衆の「連帯」です。しかもそれは国境を超えた「連帯」です。
 アジアの仲間たちは様々な困難に立ち向かって苦闘しています。これからも緊急のカンパなどが呼びかけられることでしょう。「熱い連帯」の想いで、さらなる協力をよろしくお願いします。
 (12月 『かけはし』編集部)

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