秋田 イージス・アショア配備計画断念を
防衛省は全面的に謝罪せよ!イージス代替艦もいらない!
【秋田】昨年6月に正式にイージス・アショアの秋田・山口への配備計画断念を発表する前月に、防衛省が秋田県男鹿市と三種町をあらたな候補地とする案を伝達していた事実を12月10日、田川三種町長が公の場で初めて明らかにした。
秋田魁新報が11日に報じた。それによると田川三種町長は防衛省が「調査地の一つとして検討しているが関係者への説明、理解が得られていない」とのことだった。省側には「新屋の件もあり、賛否がいろいろあると思う。簡単な話ではない」と伝えたと振り返った。
これを見ても配備断念終盤に省内に動揺・混乱があった様子が伺える。
広がる抗議の声
12月8日に発表された地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」(「トマホーク巡航ミサイル」を装てんすれば「敵基地攻撃能力」が出来あがる―軍事評論家・前田哲男さん)配備計画断念をめぐる防衛省の現地説明会は秋田1回(新屋勝平コミュニティセンター、100人)。一方、山口計5回(萩市議会1回、市民向け萩市2回、阿武町2回)。決定について秋田ではイージス反対運動を闘ってきた運動団体・市民を中心に抗議の声が拡大してきている。
新屋勝平地区振興会
問題となっている説明会について、陸上自衛隊新屋演習場の近隣町内会でつくる地区振興会の長谷部副会長ら代表が10日、穂積秋田市長に要請書を提出し「勝平での説明会は来年になってもいい。広く市民向けの説明会の場を設けて、新屋が候補地になった経過から説明して欲しい」と述べ、会場については勝平コミュニティセンターで多くの市民の来場が困難で、コロナ対策の問題も含めてより広い会場を確保することを求めた。これを受けて市側は「防衛省に伝える」と対応した。
反対運動団体
新屋勝平地区振興会の秋田市への要望書提出の前9日、県平和運動推進労組会議とイージス・アショア問題を考える新屋住民の会は複数回の開催を防衛省に申し入れるよう県・市・市議会に要望書を提出した。
この中で同会は「新屋勝平地区だけで配備反対を訴えてきたわけではない。一カ所というのは不充分で不誠実な対応と言わざるを得ない。住民の思いに誠実に向き合うべきだ」と説明会1回1カ所決定に強く抗議した。
防衛省の拒否回答
こうした県内の抗議の声の高まりの中で、防衛省は12月「回数を増やす要望があることは認識している」とし、続けて「しっかりと説明を尽くしたい。回数を増やす予定はない」と開き直り、あくまでも平和を希求するイージス・アショア反対運動に対抗する姿勢を示した。
これは安倍元首相の森友・加計・サクラ問題などの開き直り、選挙戦における聴衆からの抗議の声に「こんな人たちに負けるわけにはいかない」発言に示される政治の私物化と報復政治そのものである。
防衛省・国は謝罪せよ
この防衛省・国の説明会1カ所、1回再決定回答を許さず、防衛省・国の地方・住民無視の政治姿勢を糾弾しよう!
12・23イージス・アショア断念説明会に結集し、防衛省・国の謝罪を闘い取ろう! イージス代替艦導入閣議決定撤回!
岸田首相による所信表明の「敵基地攻撃能力も含め現実的に検討」発言―日米韓集団安保体制強化―憲法改悪攻撃を許さない闘いを一層強化していこう!
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