12.12弾圧をはねのけろ・全国同時アクション

「関生支部は闘いを止めない」
大阪は500人が参加

  【大阪】関西生コン支部にかけられている弾圧をはねのけようという行動が12月12日、全国の札幌、東京、横浜、名古屋、大阪、福岡で同じ日に取り組まれた。大阪では、同日2時から、大阪市の堀江公園で集会が開かれ、500人の労働者・市民が参加した。労働組合つぶしの弾圧を許さない実行委員会・大阪、京滋実行委員会、兵庫の会が主催した。

湯川委員長が弾圧に
抗して闘うと表明
 兵庫の会代表が開会あいさつをし、続いて、関西生コン支部の新しい執行部が誕生して、委員長に就任した湯川裕司さんがあいさつした。
 「12月13日に加茂生コン事件の控訴審判決がある。労働組合として当然の労使の交渉を求めたことが刑事事件になる。加茂生コンの事件は群を抜いた異常さだ。何が何でも無罪判決を勝ち取り運動を継続した。10月10日生コン支部は世代交代をした。もしかしたら、生コン支部は運動スタイルが変わるんじゃないかと思われているかも知らないが、われわれは不変だ。われわれはまだまだ力を出せる。組合員の人数は減ったが、残っているメンバーはそれなりに力強く、もっと強いものをつくれるという意気込みで運動を継続している。われわれは闘いを止めない。関生支部を次世代に残していかなくてはいけない」。
 「われわれは産別労働組合だ。産別労働組合が日本の社会でもっと大きく発展していくことをめざす。どんだけ刑事弾圧を受けても我々は消滅しない。関生支部組合員の総意でこれからも運動を取り組んでいく。こんだけわれわれのために力を出してもらっていることを忘れず、皆さんと共闘して運動を進めていきたい。これからもいろんな形で弾圧があるかもわからないが、やりきるのでよろしくお願いしたい」、とあいさつした。
 この後、先の衆議院選でれいわ新選組から当選した大石あきこ議員のメッセージが代読された。「関西生コンの給料が高すぎるとテレビを使って大騒ぎし、非正規雇用や民営化、労働組合の破壊を進めたのが橋下徹であり、維新だ。庶民の味方面をし、人の目から本質をそらした。吉村氏、2015年に議員を辞めたとき、1日だけで100万円受取り、隠していたじゃないか。このような資本家に飼い慣らされた議員を追い出し、安定した雇用を大量に作り出すことが大切」と述べ、闘う労働組合の必要性を強調した。大石議員は集会当日日曜討論に出席し、大阪9区選出「維新」のあだち康史議員に大阪でのコロナ対策について質問したが、あだち議員は答えられなかったという。
 集会後は、若者がたくさん集まるファッションの街アメリカ村を通り御堂筋に出てなんばまでの道のりを、ヒップホップのリズムに合わせてデモ行進した。

加茂生コン事件控訴審判決
逆転無罪と一部勝訴
 
 加茂生コン事件というのは、2017年10月から翌年4月にかけて闘われた争議に関わる事件である。生コンの京都洛南協同組合に加盟しているM社の労働者が関生支部に加入し公然化して団体交渉・正社員化・子どもの保育所入所に必要な就労証明書を要求したら、M社が会社を閉鎖すると言い出した。
 洛南協は、閉鎖するならプラントの解体(協同組合に加盟していない会社:アウト社にそのプラントが売り渡されないようにするため)とミキサー車1台の組合員への譲渡(雇用保障の代わりとして)を要求した。プラント解体は、協同組合を作るときの約束とされている。生コンの安売り合戦を防ぐためのものだ。閉鎖する会社は労働組合が占拠し、雇用の確保を要求して争議に入り、円満解決を目指す。協同組合の別の会社がまるごと雇用を引き受ける場合もあるという。
 ところが、M社は自主閉鎖されず、争議が一件落着した後の2019年になって事件化され、団交要求・正社員要求・就労証明諸要求が強要未遂、洛南協と関生支部の共謀による恐喝未遂という事件にでっち上げられ、京都府警に2人の組合員が恐喝未遂・強要未遂で逮捕起訴され、それ以外3名と経営側2名が逮捕・起訴され、2人は4カ月半も拘留された。一審では2人の組合員が有罪、就労証明書の作成は企業の義務ではないと裁判所が判示した。この訴訟の控訴審は大阪高裁で闘われ、12月13日判決をむかえたわけである。

維新のあだち議
員がデマを流布
 判決公判は12時から14時まで2時間に及んだ。12時から支援の労働者市民が裁判所前の若松浜公園に集まり集会をして、傍聴整理券の配布される時を待った。多くの人から様々なアピールがあったが、その中で2点について触れておく。
 その一つ和歌山広域協事件は、広域協が元暴力団員を介入させた事件だが、2度にわたって5人の組合員が強要未遂・威力業務妨害で逮捕された。保釈条件では組合員と会うこと・組合事務所への出入りが禁じられていたが、ようやくこの条件が解除されたとの報告があった。
 もうひとつは、前日の日曜討論で、れいわの大石議員にコロナ対策を質問され答えられなかった維新のあだち議員が、その日のツイッターで、大石議員が関生支部とつながりがあるというデマを流したこと、女性議員を攻撃する材料に関生支部を使っていることが許せないとの大椿ゆう子さんの報告があった。ツイッターには、あだち議員を批判する多くの書き込みがある。

闘いは正当な
  組合活動
 公判が終わって、公園で報告集会が開かれた。森博行弁護士が判決内容を説明した。当該のYさんは逆転無罪。もう1人のY執行委員は懲役刑から罰金刑(30万円)に。懲役刑が罰金刑になるということはほとんどあり得ないこと。いき過ぎた言動(ちょっときつい言葉で追及したこと)で、無罪にはならなかった。就業証明書の作成は企業の義務だと裁判所が判示したことがうれしいと森弁護士。画期的な判決だった。
 久堀文弁護士は感想を述べるとき、満面の笑みを浮かべて拳を高くかかげた。当該のYさんはあいさつの時、感極まって後ろ向きになった。Y執行委員は、闘ってきたことが正当な組合活動だと認められたことがうれしいと喜びを語った。
(T・T)

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