1.15東電刑事裁判控訴審・東京集会

「証人尋問と現場検証」求める
添田孝史さんオンライン報告

 1月15日午後2時から、東京・千代田区の連合会館で「東電刑事裁判控訴審 東京高裁に“証人尋問”と“現場検証”を求める東京集会」が行われた。主催は福島原発刑事訴訟支援団。集会には約50人が参加した。次回の公判は2月9日(水)に予定されている。
 開会あいさつは、福島原発刑事訴訟支援団長でいわき市議の佐藤和良さん。佐藤さんは「不当極まる東京地裁判決をくつがえすためにようやく開いた控訴審だ」と裁判闘争の意義を訴えた。「差し迫った状況の中で地裁判決をくつがえすためにようやく開いた控訴審だ」と決意を語った。
 「3人の証人申請と現場検証について、採用されるか否かを2月9日に結論を出す、としている。刑事裁判の控訴審で1審判決をくつがえすことは針の穴を通すような厳しい状況だ。1月21日には署名提出行動を予定している」と呼びかけた佐藤さんに続いて、科学ジャーナリストの添田孝史さんが「刑事裁判がなければ闇に埋もれていたこと」と題してオンラインで報告。

真実を語る
勇気を持て
 添田さんは国会、政府、民間、東電の4つの事故調がいずれも「力不足」だったと批判し、とりわけ「霞が関官僚については著しく甘い」と指摘した。「1990年代の初めから福島原発の危険性は指摘されていた。朝日新聞も読売新聞も、福島については10メートルを超える津波で原発事故がもたらされる可能性について言及していた」、という。2011年12月の政府事故調中間報告は二面性を持ったものだったが、国会事故調の報告は厳しい批判に貫かれていたという。
 「津波対策を取るべきだったことは明白だ。新たな証拠調べの決断を迫るのは市民とメディアの力だ」と添田さんは強調した。
 署名提出日の1月21日には国会行動とともに、東京高裁を取り巻く行動も予定されている(午前10時30分)。河合弁護士は「国民の支持が圧倒的になった時、裁判は確実に勝てる」と語り「日本から原発をすべてなくす闘いのために出来ることはすべてやろう」と訴えたのに続き、原発事故被害者の村田弘さんが発言。武藤類子さんは第1回高裁公判の傍聴報告を行い「真実を明らかにする勇気を持った判決を」と呼びかけた。       (K)

勝利しようと訴える武藤類子さん(1.15)


 
 

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