予算国会に対し19日行動
厳しい寒気をついて
改憲阻止・正念場の闘い
1月19日、予算国会が始まった直後の1月19日の午後6時半から、2022年になって初めての「19日行動」が衆院第2議員会館前を中心に開催された。主催は総がかり行動実行委。集会には寒気が強まる中で600人が集まった。
主催者あいさつを行ったのは全労連前議長の小田川義和さん。小田川さんは安倍元首相が「自衛隊を明記した憲法」を主張することで「和平をせん滅する憲法への転換を掲げることで、改憲プロセスを加速させ戦争国家への転換点となる事態をつくりださないために闘おう」と呼びかけた。
伊波議員が名護
市長選を報告
国会議員からの発言のトップは「沖縄の風」の伊波洋一参院議員。伊波さんは名護市長選がデッドヒート状況にある中で、「台湾防衛」を口実に南西諸島の軍事化が鹿児島県と沖縄を結んで展開されている、と語った。共産党の山添拓参院議員が発言。山添議員は「今なによりも大事なのは急速なコロナ対策だ。米軍基地からの感染の拡大に目をそむけ、『スピード感』を持って軍事力の強化を、という発言が横行している。『相手国をせん滅させる防衛力の整備』を安倍は強調していた。『新時代のリアリズム外交』というスローガンが強調されているが、『リアリズム』は軍備縮小にこそある。今こそ憲法を活かす政治を」と強調した。
次の発言者は立憲民主党の山岸一生衆院議員。山岸議員もいま戦われている名護市長選の重要性を強調し、「オミクロン株の広がりは政府のふがいなさに対応している。こういう時こそハッキリものを言えないでいる政府はダメだ。名護市長選の結果は、この1年間を大きく左右する」と訴えた。社民党の新垣秀雄さんは「自民党は名護市長選で勝てば辺野古はОKだ、と言っているが、フリーパスの米兵は平気で飲酒運転をしている。安倍元首相は『台湾有事は日本有事』と言っている」と厳しく批判した。
れいわ新選組の大石あきこ参院議員は「名護市長選に勝利を!私が公務員をやめて選挙に出たきっかけは沖縄の闘いだった。沖縄県外の人が基地をすすめる候補を応援するのはおかしい。大阪の闘いで自民、公明、維新をやっつける」と語り、大きな拍手を呼び起こした。
コロナが示した
女たちの団結
弁護士の長尾詩子さん(市民連合)は、「子どもの自殺が一番多い国が日本だ。『敵基地攻撃能力』なんかではなく生活できる社会をめざし、軍事費をコロナ対策にまわそう。野党共闘で闘おう」と呼びかけた。
女性による女性のための相談会の吉崎ゆう子さんは、「失職する女性が増えている。病院にもかかれず、電話料金も払えない。社会との関係が切られてしまっている。女性が潜在的に抱えていた問題がコロナで顕在化した。困難を抱える女性たちをフォローする活動を共有してほしい」とアピール。
各団体発言の最後に、藤沢九条の会の仲間が発言。「創立17年を迎える私たちは、これからの社会を担う若い人につないでいきたい。『集団的自衛権』は違憲、という裁判で改憲をストップさせる流れを作ろう」と呼びかけた。
2022年の闘いで、9条改憲を断念させる状況をつくり出していこう。(K)
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