2.14岩手県労働局交渉

最低賃金全国一律 1500円
同一労働同一賃金の適用

 【岩手】盛岡で2月14日に、全国労働組合連絡協議会東北協議会、全国一般労働組合全国協議会、共生ユニオンいわての連名で、最低賃金の全国一律1500円と同一労働同一賃金の広範な適用を求める岩手労働局との交渉が持たれた。
 最低賃金の地域間格差については、中央最低賃金審議会の目安制度の審議経過については県労働局にもあまり知らされていないとのこと。きわめて閉鎖的な機構の中で今後数年間の最低賃金の在り方が決められていくことはあまりに非民主的ではあるが、日本の労働運動の弱さを反映しているということも肝に銘じるべきであろう。

行政は不誠実
対応をやめろ
 パート有期労働法に関連しては、「総合労働相談コーナー」を設置し、相談員が対応するが、内容により監督官の指導・引継ぎをするとのこと、また相談員への研修を年に数回行っているとのこと。同一労働同一賃金の報告聴取は年間100件以上行っているが、労働者からの相談はあまりないとのことであった。
 労働局を頼って同一労働同一賃金のことで相談したけれども、「使用者側から複数回、差をつける理由の説明があったのならそれ以上できることはない」と言われたキステムの契約社員、Tさんの例を挙げて、訴えの内容をチェックもしない結果Tさんのような件が裁判にまでなってしまうのは行政機関としては敗北であるとの訴えがなされた。

街頭宣伝に
多くの共感
 無期転換の人から同一労働同一賃金の相談があればどうするかについては、無期転換の人については同一労働同一賃金の法的根拠がないため、使用者側に対してはいわば均等待遇をお願いするようなことしかできないとのこと。すべての労働者に同一労働同一賃金を適用する法律の必要性を再認識した。
 この後、盛岡駅前で最低賃金全国一律1500円の街宣行動が行われた。チラシ受け取りの反応は良く、共感の声も多く聞かれた。          (I)

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