3.9ウクライナに平和を
おおさか総がかり緊急行動

　【大阪】３月９日、おおさか総がかり行動実行委員会（大阪憲法会議、戦争させない１０００人委員会・大阪、しないさせない戦争協力関西ネットワーク）呼びかけの緊急集会が大阪中之島公園女性像前で開かれ、７００人超の市民が参加した。
　二木洋子さん（高槻・島本市民連合）の司会で始まり、ウクライナ侵攻で亡くなった人に1分間の黙祷。主催者を代表し米田彰男さん（１０００人委員会共同代表）があいさつした。「2月24日に侵攻が始まり多くの人が死亡した。核攻撃もちらつかすプーチン大統領は許せない。大阪総領事館前や駅頭で侵攻への抗議行動がくり広げられている。この侵攻を機に、安倍元首相や維新の会の松井市長は、核保有の議論を開始しろと言い、非核3原則の見直しにも言及している。私たちはこの抗議行動を通じて、憲法9条の必要性・非核3原則の堅持・核兵器禁止条約批准の気運を広げながら、即時停戦を求める」と述べた。

ロシアの青年
も発言に立つ
　続いて2人の方からスピーチがあった。ひとりはウクライナに友人があるカオルさんが友人からのメッセージを紹介。「侵攻が始まって2週間、保育園・学校・美術館・教会などがねらわれ攻撃されている。ロシアさえ武器を下ろせば戦争は終わる。ウクライナの人々は民主主義のために必死に闘っている。家族・土地・そしてすべてのウクライナは私たちの後ろにある。私たちはロシアを追い出すまで闘う。ウクライナの自由・権利・領土を守るために貢献している日本に感謝している」と涙ながらにスピーチし、その友人が自由を愛していると言っていたことの理由がわかったと述べた。
　２人目は、坂木マサアキさん（ユーラシア協会大阪府連理事長）。
　「私たちの協会はロシア・ウクライナを含む15の国の国民との相互理解・交流・友好親善をはかる活動をしている。大事なことは、国ではなく国民だ。それぞれの国の国民と連帯している。ロシアはすぐに撤退を！外交によって解決をすることの2つを訴えたい。
　いろいろなレベルで市民が行動し声を上げていくことが重要だ。このような状況下で、非核3原則に反して核共有が必要だという勢力を許すことはできない。一刻も早く戦争を止めさせよう」と述べてから、大阪在住のロシア人を紹介。
　そのロシアの青年は、「あちこちのロシアを旅してきた。どうしてこんなことが起きたのか、信じられない。ロシアの悪いイメージばっかりが言われているが、一般的なロシア人は戦争なんか嫌いだ。平和な日が戻るのを願っている」と語った。

今こそ９条を
活かす時だ！
　終わりのあいさつは西アキラさん（大阪憲法会議副幹事長）が行い、「くり返しは避け二点だけ述べたい。武力には武力をでは何も解決しない。紛争の源を見極めて、国連憲章とそれを発展させた日本国憲法の精神に従って、話し合いで解決の道筋を探す以外にない。草の根の対話で不断の努力を続けよう。この機運の中で火事場泥棒よろしく、国民の不安に乗じて核共有だと言って、憲法改悪の方に世論を持って行く策動に決して負けることなく、事実に基づいて9条を活かしていく活動を続け、5月3日の総がかり憲法集会に参加を」と訴えた。
　集会後、西梅田公園まで、国道1号線をデモ行進し、ウクライナに平和を！訴えた。（Ｔ・Ｔ）

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