3.16ロシア総領事館抗議続く

無差別攻撃、原発への攻撃やめろ

ロシアは直ちに停戦・占領地から撤退を

しないさせない戦争協力関西ネットワーク

 【大阪】しないさせない戦争協力関西ネットワーク呼びかけの在大阪ロシア総領事館抗議行動が3月16日に行われ、90人超の市民が参加した。3月1日、8日についでこの日が3度目だった。なお、平和委員会呼びかけの取り組みも、この同じ場所で日をずらして行われてきている。

ロシア国営放送
で反戦アピール
 300万人超がウクライナから国外に避難、マリウポリでは病院や学校や劇場も爆撃される。多数の市民や兵士が死亡、稼働中の原発へのロシア軍の攻撃拡大。首都キエフが北東西の三方から包囲されている。16日には、ポーランド・チェコ・スロベニアの首相がキエフでゼレンスキーウクライナ大統領と会談。一方ロシアでは、国営テレビの生放送番組で、ディレクターが反戦のプラカードを持ってアナウンサーの後ろに立っている姿が映し出され、それが全世界に拡散した。

核共有論、改憲の動きを阻止しよう
 中北さん(関西ネットワーク共同代表)は、「戦争がますます激しくなり、民間施設・学校が攻撃されている。プーチンは核によるどう喝を繰り返し、原発への攻撃を拡大、核戦争の危機が深まっている。原発が核爆発を起こせば核戦争になってしまう。核廃絶こそ平和への道だ。ロシア政府は、《ロシアはウクライナを侵略していない・ネオナチからウクライナを守っているだけだ》とフェイクを流している。市長を拉致したが、その延長線上にカイライ政権を目論んでいるのは明らかだ。この戦争の本質は、自らの勢力圏を広げるための残虐な戦争。キエフへの無差別攻撃が迫っている。力を合わせ、この戦争を阻止しよう」と訴え、同時に日本では、この機に乗じて安倍元首相らは核共有を画策し、岸田政権は敵基地攻撃能力保有・改憲の動きを強めている。武力ではなく、日本国憲法の平和的生存権の精神を活かそう。世界でロシアで反戦運動が広がっている。専制国家こそ侵略戦争の原因だ」と述べた。
 陣内さん(全港湾大阪支部副委員長)が声明文を読み上げ、武力で平和は築けない・核による脅威を振りかざすことに強く抗議・市民の避難のため即刻停戦を・ロシアで反戦の意思表示して拘束された人々の即刻釈放を・ロシア軍の即時撤退を訴えた。
 この後、準備していたコップにろうそくを挿し、ろうそくの火が浮かぶ雰囲気の中で集会を続行。
 竹林さん(大阪全労協)は、「どちらの政権を支持するかより、両国の市民、労働者やその家族が被害を受け苦しんでいることに思いをはせたい」と述べ、全労協が1997年にウクライナを訪問したとき、「ウクライナ人は民族としてのロシア人に反発し敵対しているのではない、ソ連邦(1991年12月解体)という枠組みで周辺民族が抑圧されてきたことに怒りを感じている」と当時ウクライナの労働者が言っていたことを紹介し、まず戦争は直ちに止めなければいけない。犠牲になるのは市民であり家族・子どもだと述べた。

ロシア軍の原発
攻撃の危険性
 長谷川さん(福島原発事故で被曝した子どもたちの損害賠償訴訟を支援)は、ロシア軍が大国の論理で原発を攻撃していることの危険を述べ、総領事館に向かって、「ウクライナの人々がSNSで発信した被害の映像を見たか」、彼らの声が聞こえるかと呼びかけ、「国を守ることより命を守ることを優先してほしい」と訴えた。
 ここで、増田さん(教育合同)が歌を披露。ロシア国営テレビのマリーナ・オフシャニコワさんの行動に感銘してつくった「ノーアクション・ノーピース」を披露し、「ウイーシャルオーバーカム」を全員で歌った。
最後に上瀬さん(教育合同)が発言をし、現在では経産省がつくった「原発処理水は安全」というチラシが学校現場に郵送されているという状況を報告し、戦争状態とは単にドンパチが起きることではなく、それに至るさまざまな準備(国民を動員するための教育・兵站輸送体制・マスコミの動員と統制・改憲の動き・ヘイトや格差の拡大など社会の変化など)が始まることを含む。そのように考えると日本は、平和ではない。いまの状態を変えていこう。そのことがウクライナの人々に連帯する道だ」と訴えた。     (T・T)

ロシア総領事館へ連続した抗議行動(3.16)

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